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香港『前哨』誌:江沢民前主席が生涯後悔している二つの大失策

(明慧日本)香港の政治月刊誌『前哨』の2011年2月号、第240回刊行の表紙に精選された『江沢民が生涯後悔している二つの大失策』という記事は、元中国共産党総書記・江沢民が後悔している二つのことを掲載した。記事では、江沢民は2010年以降、少なくとも2回側近の人に、自分で下した二つの大きな決断を一生後悔していると洩らしているという。その一つは、「アメリカ軍がユーゴスラビアを爆撃していた時、江沢民は中国大使館に避難せず、いつも通り運営するようにという命令を下したこと」もう一つは、「法輪功を弾圧すること。法輪功の弾圧により1億人余りの学習者を敵に回した」といったそうである。
 
 1999年7月、江沢民が法輪功への迫害を始めて以来、数え切れないほどの法輪功修煉者が逮捕されて投獄され、労働教養を言い渡された。多くの人が迫害されて死亡し、障害者になったり、家族が崩壊したりした。しかし、法輪功修煉者たちはそれでも引き続き真相を伝え、特に海外での反迫害活動は世界の支持を得るようになった。2006年1月まで、全世界30カ国で35人の弁護士より「江沢民を審判する全世界大連合」が結成され、16カ国で江沢民への提訴が起こされた。
 
 現在、法輪功は国外で拡大する一方、中国国内でも秘密裏に修煉している人は減っておらず、しかも共産党の迫害を暴露し続けている。法輪功への迫害に加担し、犯罪行為を暴露された多くの共産党高官は外国を訪問した際、多くの抗議に遭ったり、起訴されたりした。つまり、江沢民に追随して法輪功への迫害に加担した高官は、いずれも海外で告訴され、身柄を拘束される対象とされている。こうして、江沢民に追随する人はますます少なくなり、孤立した江沢民は自分がやったことを後悔し始めたのだ。
 
 実のところ、江沢民は法輪功への弾圧を主張し始めたころ、中国共産党中央政治局常務会議でも多くの反対意見に遭った。朱熔基元首相、李瑞環元政協主席ははっきりと反対の意見を述べたという。家族の中でさえ、江沢民は、法輪功を修煉していた妻と孫に反対されたという。しかし、江沢民は個人の権力・欲望・嫉妬心により、反対意見を無視し、思いのまま弾圧を発動したのである。

2011年02月25日

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