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中国共産党の迫害に、人々が「ノー」と言い出す(二)


文/今銘

(明慧日本)
 
 法輪功修煉者を救出するために、村民らが連名で陳情
 
 2003年3月中旬、吉林省の法輪功修煉者Fさんは家から連れ出され、労働教養所に入れられた。20歳前後の息子も修煉者で、近所に迫害の真相を一軒ずつ伝えて、父を救出する署名を集めた。息子は村民の家を1000世帯以上回って、668人の署名を集めた。ある村民は、「彼が法輪功を修煉しているから私は署名した。法輪功修煉者でなければ、私はきっと署名なんかしない」と言った。
 
 2009年6月、大連市荘河県の法輪功修煉者・鄭徳才さんは公安局に連行された。翌年3月、鄭さんを救援するために、村民80世帯は連名で手紙を書いて鄭さんの釈放を当局に求めた。村民はこの形で法輪功修煉者への応援を表した。
 
 2009年2月、遼寧省撫順市の村民は法輪功修煉者の無罪を訴えるために連名で陳情書を書いた事件は、周永康、羅幹など中国共産党幹部まで驚かせた。遼寧省撫順市の清原県英額門鎮の法輪功修煉者・徐大為さんは、刑務所に8年間拘禁されて残酷に拷問された。長時間手錠と足かせを付けられて殴打、吊るされる、野蛮な灌食、ゴム製の管で殴打、針で刺す、スタンガンで電気ショック、中枢神経破壊の薬を注射など。出獄した時、36歳の徐さんの髪の毛は白髪が混じって、痩せこけ、体に電気ショックの傷跡が数カ所あり、四肢がむくんで、右足のひざと足首に傷跡があり、臀部の皮膚は壊死して黒い紫色をしていた。
 
 病院に運ばれた徐さんは13日後に死亡した。享年わずか36歳。素朴な村民は義憤を抱えて、自発的に数十人が集まりトラック2台に乗って、適正な処理を求めるために東陵刑務所に行った。刑務所側は何の返答も出さない状況下で、五つの村の村民計376人が刑務所の迫害を暴露する陳情書に自分の名前を署名した。

村民376人が連名で書いた陳情書

 この連名陳情書の事件が発生後、周永康、羅幹など中国共産党の幹部は大きなショックを受けて、現地の公安局と司法機関に村民を取り締まる命令を出した。地元の警官が村に数回やってきて陳情書の発起人を調べ、徐さんの弟に手錠をはめて、徐さんの妻の行方を追い、妻の実家まで恐喝した。一時期、村中は暗雲に覆われて村民の生活がひどく妨害されたが、正義のある村民たちは決して後悔などしなかった。
 
 2010年12月21日、黒竜江省富錦市の忠勝村で、法輪功修煉者・袁玉龍さんと息子・袁守江さん、息子の嫁・ゴン金芬さん3人は当局に連行された。村幹部を含む95パーセントの村民は連名で3人の連帯保証人になり、3人とも道徳が高尚な良い人だと保証して、直ちに釈放を求めた。この事件も同様に一時期大きな波紋を起こした。法輪功修煉者が不法に連行されてから、ほぼ村ごとの村民が勇敢に迫害に立ち向かって、陳情書に署名したほか、厳粛に捺印もした。彼らが抱えているのは正義感だけでなく、法輪功修煉者の人柄に対する信頼もあるのではないかと思う。
 
 迫害に立ち向かう法輪功修煉者の家族
 
 中国共産党の迫害は、法輪功修煉者の家族に深刻な苦難をもたらした。どれほどの家庭が肉親を亡くして、一家が四散しただろう? しかし同時に、法輪功修煉者の家族は最も真相が分かって、中国共産党の虚言を見破り、断固として迫害に抗議する集団でもある。彼らは肉親と一緒に迫害を受けると同時に、様々な形で迫害に抗議している。例えば、逮捕現場で警官を制止する、法輪功修煉者の拘禁場所に行って釈放を求める、修煉者の無罪のために陳情する、弁護士に修煉者の無罪弁護を頼む、修煉者を助けて真相を伝える、国内外で法輪功の応援を呼びかけるなど、大いに邪悪を震え上がらせて、世の中の正義を守った。
 
 2005年9月と2006年3月、湖南省株洲市で法輪功修煉者の家族1061人が連名で国際人権組織に陳情して、白馬労働教養所で起きた法輪功修煉者に対する迫害の現状に注目するように呼びかけた。2009年8月、修煉者の家族56人は連名で海外のメディアに「黒竜江省の法輪功修煉者の家族は法輪功迫害を実施した中国共産党を告訴」の文章を発表して、それを国連の人権組織、「法輪功迫害真相連合調査団(CIPFG)」、「法輪功迫害追跡調査国際組織」、中国人民代表大会、司法部、公安部、高等裁判所、黒竜江省共産党委員会など関連機関に渡して、法輪功迫害を制止するように呼びかけた。
 
 2008年10月31日、河北省石家荘市の新華区裁判所は法輪功修煉者・王三英さん(女性)の裁判を行い、2人の弁護士が無罪弁護をした。検察官と裁判官も異議を出していないにもかかわらず、警察は裁判結果を無視して、王さんを引き続き拘禁して釈放しない。石家荘の新華区裁判所に直ちに釈放を求めるために、王さんの親戚40人近くが署名した。
 
 同時に、石家荘市地裁は法律を踏みつけて、公然と橋西区裁判所にもう1人の法輪功修煉者・宋愛昌さんに有期懲役を下した。王三英さんと宋愛昌さんの親族は連合して弁護士11人とともに、計127人が連名で河北省高等裁判所に石家荘地裁の違法行為を告訴した。
 
 2009年7月21日、四川省ピ県の法輪功修煉者・谷懐兵さんの親戚60人以上が連名して、谷懐兵さん救援の公開状を書いた。公開状に「谷懐兵さんは完全に無実だ。拘留通知書に書かれた罪名は『カルトを利用して法律の実施を破壊する』とあるが、弁護士によると、このような罪名を谷さんに被せるのは間違っており、中国の現行の法律に法輪功をカルトと決める条文はどこにもない。法輪功修煉者の行為は社会を害しておらず、法律の実施も破壊していない」と述べた。
 
 正義と公正を主張する法曹界
 
 2004年末、高智晟弁護士は「全国人民代表大会常務委員会と呉邦国委員長への公開状」を書き、中国共産党の上層部に公開状二通を書いて、法輪功への不法な迫害を停止するように呼びかけた。
 
 2006年5月頃、中国共産党は司法系統内部(頂上の司法部から下部の司法局まで)で「全国で400人の弁護士が公然と法輪功の名誉回復を求めていた」と通達した。法輪功のために正義の声を出した弁護士たちに警告して恐喝するのが目的だが、中国の法曹界で中国共産党の暴行をボイコットする人数の多さを不注意に「漏洩」することにもなった。
 
 2007年4月27日、石家荘市地裁は法輪功修煉者・王博さんの裁判を行った。北京から来た6人の弁護士、李和平さん、滕彪さん、黎雄兵さん、張立輝さん、李順章さん、ウ宏威さんは当局の妨害を恐れず、王さんの無罪弁護をした。法廷に立って法輪功の無罪弁護をするのは、中国ではこれが初めてである。法輪功を弾圧することは少しも法的根拠がないだけでなく、根本から中国の憲法と法律に違反している、法輪功修煉者に対するすべての裁判と懲役は違法だ、法輪功修煉者に対する連行、拘禁、尋問は犯罪行為だと、弁護士たちは法廷で指摘した。
 
 今、勇敢に立ち上がって法輪功修煉者のために弁護する正義ある弁護士はだんだん多くなってきた。中国共産党は法律を武器にして法輪功を迫害しようとする企みは、結局、ちょうど自らの違法性を暴露した。
 
 結び
 
 1999年、法輪功迫害が始まった当初から、河北省唐山市の山奥の某村落の村民は迫害の正当性を認めていない。
 
 村で路面舗装工事をした時、過去に修煉者たちが集団煉功をしていた場所にセメントを舗装するように村長は指示した。「法輪功に対する迫害が終わった時、ここはきっと村の中央地帯になるだろう」
 
 法輪功修煉者の集団煉功の場面を再び見たいというのは、正義ある国民の共通の願いである。中国共産党はどれほど暴力、虚言を駆使しても、どのように情報を封鎖しても、法輪功の真相の伝播を遮ることはできない。天意に背いてはならず、民意を侮ってはいけない。ますます多くの人が法輪功の迫害の真相を知るにつれて、人々の道徳と勇気はますます喚起され、中国共産党の迫害に反対して正義を守る人はますます多くなるだろう。
 
 (完)
 
2011年03月21日

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