日本明慧
■印刷版   

河南省:法輪功修煉者が8年間にわたって受けた迫害(一)

(明慧日本)河南省許昌県に在住の法輪功修煉者・魯順民さん(60歳男性)は、2005年5月に強制連行され、許昌県拘置所に1年拘束された。そこで、魯さんは24キロの足枷をつけられた。その後、魯さんは不当に8年の刑を言い渡され、河南省新密刑務所に収容された。獄中で魯さんは、他の受刑者に右手の中指をライターであぶられ、殴る蹴るの暴行を受け罵倒された。
 
 魯順民さんは許昌県霊井郷湾魯村の村民で、村人から善良で正直な人と見られていた。魯さんはかつて、貧しい生活の中で病気がちの生活を送っていたが、法輪功の修煉を始めてからは「真・善・忍」の教えに従い自らを律し、長年苦しんだ持病が奇跡的に快復した。健康を取り戻した魯さんは、一家の大黒柱としてレンガ工場で働き、家族とともに穏やかに暮らしていた。
 
 2002年5月中旬、魯さんは法輪功の真相を伝えたために密告され、許昌県公安局の職員・周恒偉・何国安らにより逮捕、家宅捜索を受けた。魯さんは許昌県拘置所に1年拘束された後、8年の刑を宣告され、河南省新密刑務所に収容された。以下は、魯順民さんが受けた迫害の一部である。
 
 拘置所で重さ24キロの足枷をつけられる
 
 魯さんは許昌県拘置所で煉功を続け、警官や受刑者に法輪功の真相を伝えたため、警官に指示された受刑者らにより、侮辱や暴行を受け続けた。ある日、受刑者・胡大偉は、靴底で魯さんの顔面を20回も殴ったため、魯さんは失神しかけた。さらに、魯さんは重さ24キロの足枷を5日間にわたってつけられた。県拘置所での1年間で、魯さんは3度も失神し、心身ともに苦しめられた。
 
 2003年5月に行われた裁判で、魯順民さんは無罪を主張し、法輪功の修煉を始めてから心身ともに恩恵を受けたことを述べたうえで、裁判官に法輪功のどこに罪があるのかを尋ねた。答えに窮した裁判官は「自分は何も言うことができない。610弁公室に命令されているからだ」と答えた。結局、魯さんは「真・善・忍」を信仰しているという理由で、許昌裁判所に8年の懲役刑を宣告され、河南省新密刑務所に収容された。
 
 ライターで右手の中指が焦げるまであぶられる
 
 河南省新密刑務所は2003年5月、法輪功修煉者を「転向」させ「真・善・忍」の信仰を放棄させることだけを目的として建設され、迫害の手段は極めて残酷であるという。
 
 魯さんが収容された第8監区はいわゆる「教育区」で、そこで行われる「教育」とは3カ月間、毎日警官に説得され「転向」を求められるというものだが、魯さんはそれらを全て拒否した。また、第8監区の警官らは、魯さんをなだめすかして、法輪功との「決裂書」を書くよう説得したが、魯さんは「一文字たりとも書くつもりはない」と断った。
 
 2004年8月、魯さんは第12監区に移送され、3カ月の間、第12監区主任・田国慶の指示のもと、3人の受刑者・宋紅偉・鄒良昌・段長金らは魯さんに対して、極めて残酷な手段を用いて「転向」を強制した。
 
 受刑者らは水が撒かれた床の上で、魯さんにスクワットをさせ、魯さんが耐え切れず崩れ落ちると顔面などを殴打した。また、夜になると魯さんを吊るし上げ、棒で身体を乱暴に揺らした。また1日に長くて2時間、短いときは20分しか眠らせず、魯さんの手足を踏みつけて床に仰向けに固定し、ライターの火で右手の中指が焦げるまであぶるなどの拷問を行った。その後、受刑者らはこのことが外部に漏れることを恐れて、刑務所内の病院で火傷の治療を行うことも許さなかった。

(続く)
 
2011年03月26日

■関連文章
湖南省:刑務所が法輪功修煉者に25種の拷問、3000回殴打
遼寧省義県:劉成さんは3回労働教養を強いられ、様々な拷問を受ける
吉林省:李鳳雲さんは残虐な拷問に苦しめられ、不当な裁判を受ける恐れ
山東省:寿光市の法輪功修煉者 繰り返し労働教養を強いられる
中共の弾圧政策による各施設の迫害・生活妨害の実態
遼寧省:2000年に馬三家労働教養所で受けた拷問と奴隷的苦役
江西省女子刑務所での悪質な拷問の実態
遼寧省:盤錦刑務所における残虐な拷問の実態(写真)
河南省:69歳男性が新密県刑務所で迫害され死亡
山東省:教師が受けた幾度にもわたる連行・拷問