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「7.20」中国吉林省長春市の法輪功修煉者達が法を護った実録(三)

(明慧日本)
 
 七、恐怖が降りて来た
 
 7月22日午後3時前、大型スピーカーで、あるニュースが報道されました。
 
 同時刻に、完全武装し、実弾を装填した銃を持った警官らが、警察学校のグラウンドに向かって走ってきました。警官らは互いに3歩ずつの間隔で、輪の外側の警官らは5歩の間隔で修煉者たちを囲みました。警官らは誰もが手錠を持っており、グラウンドには大きなテレビが起かれ、テレビのそばには機関銃まで設置されました。グラウンドは緊張感に包まれました。ある役人がいくつか話をし、3時にテレビがつけられました。中央番組のアナウンサー・羅京(中共の主な代弁者、後にリンパ節癌を発症して舌がただれ、苦しみの中で死亡)が法輪功を取り締まるというニュースを読み上げました。その後、公安部への通告、民政部への通告、新聞出版署への通告、共産党員に対する決定などが続きました。この時点で、まだ一部の人たちは、これから起こる災いを想像できませんでした。その瞬間、恐怖の大王が天から降りて来ました。その時、その場にいた数千人の表情は皆、厳粛で、重々しくなりました。数人の同修たちが立ち上がり「法輪功はこのように良いのに、なぜ修煉が許されないのですか? なぜ取り締まるのですか?」と大声で叫びました。すぐに警官らが、その同修たちに手錠をかけて、グラウンドの外側へ引っ張りました。同修たちが厳しい声で問いただすと、警官らは同修たちを殴り始めました。修煉者たちは皆「殴るな!」と叫びました。警官らは修煉者たちの迫力に威圧され、震え上がりました。
 
 ニュースの放送が終わりました。ある役人が「これは中央からの命令だ。これから法輪功の修煉は許されない! 誰がまだ修煉するのか?」と叫びました。するとある修煉者が立ち上がり「私は修煉します!」と言いました。その修煉者はすぐに警官に連れていかれました。続いて、続々と修煉者たちが立ち上がり、次々連行されて行きました。修煉者たちは、個別に尋問され、名前、住所、誰が組織してここに来たのかを聞かれました。当時、修煉を堅持する人は、すぐに15日間の拘留に処されました。5時になり、人々が帰されました。邪悪の恐怖が圧し降りて来る瞬間、法輪功修煉者たちは、十分な思想準備ができていないにもかかわらず、全体的に理性的、平和的で、整然として秩序立ち、恐怖や妥協といった感情はありませんでした。また、グラウンドは清潔で、ゴミがなく、紙くずさえもありませんでした。
 
 長春市政府の門前、人民大通りの両側、3時に放送されたニュースなどで、多くの修煉者たちがこの発表を知りました。特に街頭でこのことを知った修煉者が多く、デパートや「国貿」(店の名前)のテレビ売り場で、すべてのテレビが「中国共産党の中央は、法輪功に対していわゆる『定性(中共の弾圧対象に指定されたということ)』を行った」という声明を放送していました。ある法輪功修煉者が「国貿」の門前で、記者のインタビューに応じました。記者は「あなたは法輪功の問題について、どう思っていますか?」と聞きました。その修煉者はカメラの前で、次のように答えました。「法輪功修煉者たちは真・善・忍に基づいて良い人になり、いかなる場合でも他人を優先し、名利を求めず、身体も健康になりました。国家、社会に対して良いことばかりで、悪い点は一切ありません。政府がもっと真相を知り、修煉者が煉功するという合法的な権利を回復してくれるよう願います」記者は驚いて踵を返し、瞬く間に逃げてしまいました。
 
 4時頃、元々晴れていた天気は、バケツを引っくり返したような豪雨となり、空も暗くなりました。皆、雨宿りをして身を寄せていました。皆の心は石で押さえつけられたかのように苦しく、息をすることさえ難しく感じました。大気中に凝集されたすべて邪悪、恐怖、狂気、陰険さ……すべてが天を覆っていました。修煉者は何をするべきでしょうか?
 
 一生をかけて追求してきた真理、人生の真諦、生命の希望が一瞬のうちに踏みにじられました。黙っていられるでしょうか? 病気のない素晴らしさを享受したばかりなのに、生命の意義と存在する本当の価値を知ったばかりなのに、一瞬のうちに元に戻ってしまうのでしょうか? 偉大なる師尊は人類に、人を救い済度する宇宙の大法を伝えてくださいました。これは人類の希望です! このまま私たちの親族、友達、同僚たちが災難に遭うのを見過ごすことができるでしょうか? 自分の利益を守るために、良心と道義を裏切ることができるでしょうか? 決してできません。雨が止み、皆再び長春市政府の門前に集まって来ました。
 
 街にはたくさんの警官が出てきて、手にはスタンガンを持ち、大型スピーカーを使って、人々を追い散らし始めました。しかし、人の群れは潮のように、街から他の街へ、また他の街へと流れて、最後、人民大通りへと集まって来ました。警官らは横一列に隊伍を組んで、法輪功修煉者たちが長春市政府から出て行くように迫り、最後は人民広場まで引き下がるよう迫りました。続けてここで陳情を続けようとした一部の修煉者たちは、その夜、直ちに邪悪から拷問と暴力を受けました。
 
 突如、降りて来た邪悪の恐怖の中で、偉大なる生命たちの叫び声が相次いで爆発しました。「法輪大法は素晴らしい!」「真・善・忍は素晴らしい!」この声は重なって夜陰を貫き、全宇宙を震わせました。
 
 八、師尊への誓いを成し遂げる
 
 中共の50年来の統治を経験した、多くの修煉者たちは「定性」、すなわちこの姦計は北京からの指令であり、ここ長春市で陳情していても効果がないと分かりました。午後4時以後、多くの法輪功修煉者たちは長春市を離れ、ある修煉者は直接汽車の駅に向かって走り、ある修煉者はお金を取りに家に帰って、北京へ陳情に行き、大法を実証する護法の道を歩み始めました。
 
 早くも「4.25」当日の午前、ある長春の修煉者は次のような一幕を見ました。それは、宇宙の護法神が天上で悪魔と、手に汗握る正邪大戦を繰り広げている光景でした。大法弟子たちは師尊に向かって「宇宙の真理のために生命を捧げます!」と誓いました。これは生命の先史の誓いであり、師尊との誓約の実現でした。
 
 誰とも相談する必要がなく、誰かが組織する必要もなく、これは完全に個体の生命自身が決めたことで、すべてを放下したのです。「師父の潔白を返せ!」「大法の潔白を返せ!」
 
 中共が政権を簒奪した後、その暴政に反抗して成功した例はなく、皆は、これからどのようなことが起きるのか、どれほど長い時間が必要なのか、道をどう歩んで行くべきなのかを知りませんでした。しかし、大法修煉者として、師父と大法に対する正念、正信を持って、本性から発した真念に基づいて、偉大な使命を全うする責任、大法の修煉によって生まれた金剛の意志と、法を正すことは必ず成功するという自信に基づいて、法輪功修煉者たちは後ろへ退かず、前へと歩み続けました。
 
 宇宙の真理と紅の魔の前で、正義と邪悪の前で、法輪功修煉者たちは正しい選択をしたのです。
 
 師父は次のようにおっしゃいました。「『七・二〇』という日は私たちにとって特別な意味を持っており、未来の歴史の中で重要な役を演じることになるかもしれません」(『米国首都での説法』)
 
 「7.20」は、宇宙で法を正す大舞台の中で、驚天動地の正邪大戦の、世間における序幕を開き、法を正す始まりでした。師尊の慈悲と威厳、揺らぐことのない大法、大覚者が誕生する前の壮挙、荘厳な場面が一幕ずつ開かれ始めました。
 
 宇宙の歴史は、この時刻——1999年「7.20」を永遠に記録しました。長春の法輪功修煉者たち、吉林省の法輪功修煉者たちは、師に手伝って法を正し、永遠の輝きを作り出しました。
 
2011年05月04日

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