文/イギリスの大法弟子
法をしっかり学び、心性を向上し、正念を強める
師父は「法を多く学んではじめて正念が強くなり、しっかりと法を学んではじめて大法弟子の歴史の使命を全うすることができるのです。」(『ブラジル法会へ』)とおっしゃいました。協調チームのメンバーが各地に分散しているため直接会うことは難しく、普段は毎週ネット上で2回か3回の学法と交流を行い、2週間に1回、週末にロンドンで直接会って学法と交流をするしかありませんでした。私たちは学法を通して絶えず、師父が法を正すことに対する理解と、神韻が衆生を救うことに対する認識を深めました。師父は『転法輪』の中で次のようにおっしゃいました「ここまで、煉功しても功が伸びない二つの原因についてお話ししました。高次元の法が分からないために修煉ができないことと、内へ向かって修めず、心性を修煉しないので、功が伸びないのです。この二つが原因です」。私たちがロンドンで劇場を探す際の困難を突破するためには、協調チーム全体が内に向けて探し、一緒に心性を向上させる必要があると悟りました。協調チームの中には西洋人と中国人がおり、西洋人の同修は長期にわたって中国人の仕事に対する対処方法、言動、エチケットなどに対して多くの不満を抱いていました。これが原因で、お互いに隔たりが作られていました。表面的には平和そうに付き合っていましたが、これは本当の意味で向上し、協調できることを意味していません。そのため協調チームの修煉の状態と、心性を高めることが、まず突破しなければならない問題となりました。
全員が協調チーム全体の修煉状態の重要性を認識してから、一緒に神韻のための活動をすることを得難い修煉のチャンスとみなせるようになりました。私たちは全体の協調が、少しずつ良い方向へ変わると信じていました。ある西洋人の学習者はこれまでずっと、別の中国人の学習者の話し方と態度に偏見を抱いていました。ある神韻の仕事の交流の時に彼女は、この協調チームの素晴らしい修煉の環境に感謝して、「自分はもはや昔のように、他の同修の話し方と態度を気にしません。私は皆と一緒にいられる機会を、修煉の良い機縁とみなせるようになりました」と話しました。
法をさらによく学ぶことで、常人のマスコミによる偏った報道に対して、全員がさらにはっきりとした認識を持てるようになりました。常人の大法に対する報道は、決して大きな作用を果たすことができません。しかし大法弟子がもし、このことに対する心配や執着をしていれば、それこそ本当に大法弟子が法を実証することを妨害する、もっとも重要な要素になってしまいます。師父は、「相は心から生じるという言葉にこの意味もあります。なぜなら、あなたはそのことを重く見ており、自分を見下したからです。それがたいしたことではないと思い、人を救うという大きなことなので、行うべきことをし、心を落ち着かせ、気に障ること、気に入らないことにぶつかったり、聞いたりしても気にせず、正々堂々と行うべきことを行えば良いのです。邪なものに妨害されず、それに動かされなければ、良くない要素は自分のところから生じることはなく、邪悪が微々たるものになり、皆さんは大きくなり、正念が強くなるのです。本当にいつもこの情況です」(『大紀元会議での説法』)。数回の学法と交流を通して、私たちは心のなかで長期にわたって存在していた、マスコミ報道に対する心配と執着を取り除くことができました。それによって師父に対する信念と、法に対する信念が生じました。
最も素晴らしい劇場を選ぼう
私たちはロンドンを2011年のイギリス神韻公演の開催地として選びました。私たちは続いて、別の問題に直面しました。それは、神韻公演の要求に合う劇場は5〜6カ所しかなく、その中にもそれぞれのランクや基準、大きさの面で違いがあります。そのため、私たちの協調チームをいくつかのチームに分けて、それぞれの劇場と個別に連絡をとるのか、それとも全てのメンバーを最も素晴らしい劇場の獲得のために集中して投入し、一点突破するのか、という案の2つがありました。法を学び交流した結果、協調チーム全員が一致して、最も素晴らしい劇場に対して一点突破するべきで、他の劇場については考えないと結論づけました。私たちの目標は、イングリッシュ・ナショナル・オペラの中にある、ロンドン・コロシアムという劇場です。ここは100年以上の歴史を誇る有名な劇場です。神韻の劇場に最もふさわしい場であり、私たちの目標はこの劇場に決まりました。
目標を定めたのち、私たちは劇場と連絡を取り始めました。まず最新版の神韻の資料を郵送し、面会を求めました。しかし、数カ月経ちましたが、私たちは何の返事ももらえませんでした。
時間が経過するにつれ、私たちは受動的に待つだけではならず、この状態を作り出している原因を探すべきだと気付きました。師父は、「この出来事は旧勢力に妨害されるということが当初から私には分かっていました。順序のないように見えますが、実は非常に順序よく組み立てられています。」(『ワシントンDC国際法会での説法』)とおっしゃいました。旧勢力の要素は、私たちと劇場との連絡を断ち、まるで私たちの中の、一部の大法弟子の人心による執着を掴んでいるかのように、私たちに妨害をもたらしていると感じました。私たちはどのようにこのことを突破するのかはわかりませんが、法をたくさん学べば必ず師父が啓示を与えてくださると信じていました。
劇場を探す面において、人心と執着はどのように現れているのでしょうか。法を学ぶにつれて私たちはわかるようになりました。人心は主に2つ現れています。1つは私たちが、人心をもって神韻と神韻の活動をすることです。2つは劇場を探す際、表面的な空間での努力だけを重視し、衆生を救うことが全ての努力の出発点であることを得てして忘れがちでした。
協調チームのメンバーが一緒に法を学び交流し、内に向けて探す過程の中で、協調チームのメンバーの中でも、神韻に対する理解にずれがあることに気付きました。一部の学習者は神韻に大法が迫害される演目があるのを見て、観衆がこの事実を受け入れることができるだろうか、法輪功への誤解を招くのではないか? と疑念を抱いていました。私たちはこのような問題について回避せず、全員で法に基づき十分に交流しました。この交流会議で、私たちは協調チーム内の恐怖心と、神韻に対する理解のギャップを見つけ出すことが出来ました。
(続く)
(2011年米国ワシントンDCで発表)