湖南省:8年間不当拘禁された法輪功修煉者 再び労働教養処分に
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 湖南省益陽県に在住の法輪功修煉者・張春秋さん(48)は2010年2月23日、警官に連行され、南県留置場に拘禁された。その後、1年9カ月の労働教養処分を宣告され、新開鋪労働教養所に移送された。労働教養側は法輪功修煉者と家族との面会、電話、手紙を許さず、麻薬犯を利用して法輪功修煉者を厳しく監視している。

 張さんはかつて、2001年~2009年までの8年間刑務所に拘禁され、さまざまな迫害を受けた。

 2001年4月19日、張さんは退職した教授・高徳思さんと一緒に財経学院のキャンパスで警官に連行された。張さんは益陽市第1留置場に、高さんは益陽市第2留置場に拘禁された。留置場の警官は、留置場の他の人に「こいつは頑固だから、お前たちは彼をどんなに苦しめてもいい」と言った。そこで、張さんは留置場の中でひどい暴行を受けた。

 張さんが拘禁されて8カ月後のある日、中共(中国共産党)当局による裁判が行われた。しかし、その裁判は公開されず、家族や友人の傍聴も許されず、弁護士を雇うことも許されなかった。そのため、法廷には私服警官ばかり座っていた。裁判の終わりに、裁判官は張さんに「あなたに弁護士による弁護の権利を与えられないが、自己弁護の権利は与えられる。先の公訴人の陳述書に何か意見がありますか?」と聞いた。張さんは「あります。人の信仰は自由だと憲法に書いてありますが、私は公民として違法な行為や犯罪をしていません。私は公訴人に聞きたいのですが、邪悪の教とは何ですか? 法律の実施を破壊する罪とは何ですか? この場ではっきり解釈して説明してくれますか」と訴えた。しかし、公訴人は休廷までずっと黙っていて、何も答えられなかった。

 法廷で裁判官は「現在、国家の法律は健全とは言えないが、国の代表としての共産党が法輪功への弾圧を命令したため、我々はそれを執行するしかない」と言った。そして、張さんは不当に8年の実刑判決を言い渡された。高さんも不当に7年の実刑判決を下されたという。中共の裁判所は本来の裁判所としての機能がなくなり、共産党に制御され、道徳と正義がまったく喪失したと言える。

酷刑演示:抽打

拷問の実演:殴打される

 2002年10月1日、張さんは湖南省第1監禁センターに移送された。張さんを送った警官は監禁センターの大隊長に「こいつはとても頑固だ。何とかしろ」と言った。翌日、看守は他の人に「張は煉功したか」と聞いた。その話が聞こえた張さんは、「煉功しなければなりません」と答えた。大隊長がそれを聞いて走ってきて、張さんを蹴ったり、殴ったりした。張さんは「警官は人を殴ってはいけません。警官は犯罪者になります」と大声で叫ぶと、大隊長は「待ってろ。今日お前をスタンガンでやっつけてやる」と怒鳴った。

酷刑演示:电棍电击

拷問の実演:スタンガンで電気ショックを加えられる

 その2分後、大隊長は一人に2本のスタンガンを持ている警官数人を連れてきて、張さんに電気ショックを加えた。すると、焼ける音が聞こえ、青い炎が見えた。張さんは頭頂部から、脚の裏まで全身に電気ショックを加えられ、全身がやけどし、意識不明になった。その後、目が覚めた張さんは自分の体を動かすことができず、体が麻痺していた。

 その後、張さんは長沙刑務所、常徳刑務所など数箇所の刑務所に移送され、残酷な拷問・暴行・恐怖を受けてきた。

 2003年5月17日、張さんは朝4時~夜11時までの重労働を科された。張さんはその迫害に抗議したため、吊るし上げられた。警官に両腕を背中に回して縛られ、首に70キロぐらいの重い板をかけられた。板には張さんのいわゆる「罪」が書かれていた。

酷刑演示:吊铐

拷問の実演:吊るし上げられる

 この拷問は張さんにとって「死んだほうがましだ」というほどの苦しみだった。首にかけられた板は細い鉄の糸で繋げられ、板の重さで糸が首の肉に食い込み、痛みが中枢神経から、心臓に走って伝わり、言葉でできないほどとてもひどい苦痛を感じたという。しかも、張さんは13時間もその拷問を受け続けた。

 2008年3月19日夜、常徳刑務所の大隊長は警官に指示し、張さんに暴行を加えさせた。1回目は、張さんは頭を10分殴られ、口と鼻から血が流れた。2回目は、張さんは9分間猛打され、体が傷だらけになった。3回目は、張さんはこのままでは死んでしまうと思い、全身の力を絞り、「あなたたちに、人を殴る権力などありません」と叫んだ。警官らはびっくりしてやっと手を止めた。その後、張さんは4日間、意識不明に陥ってしまった。

 2007年3月26日、張さんは肺結核の人が14人いる部屋に入れられたこともある。それは結核の人体実験のためだった。2007年5月、その実態が暴露されたため、張さんはその部屋から出ることができた。

 張さんの判決書には、2008年2月28日までと書かれていたが、益陽610弁公室は入力ミスという理由で、故意に2009年4月19日に書き直した。2009年4月19日に満期になって、張さんが刑務所から出るとき、610弁公室の人に「感想」を聞かれた。張さんは「三つあります。第1に、法輪大法は素晴らしい、『真・善・忍』は素晴らしいです。第2に、中共と江沢民は人権・信仰・法律を破壊し、人類の道徳の犯罪者です。第3は、中共の刑務所での『労働改造』という言葉は間違っています。刑務所には人の労働収益を奪い、人の生存権利を奪い、『監獄法』、『労働法』に従っていません。実際は犯罪者に『改造』している刑務所だと言えるでしょう」と述べた。

(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/10/5/247524.html)     更新日付:2011年10月13日
 
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