河北省平安県に在住の法輪功修煉者・王玉レンさん(55歳女性)は、両腕に障害を持っている。王さんは法輪功を学んでいるという理由で、2010年10月15日、自宅で平安県国保(国家安全保衛)大隊の警官に連行された。 2011年6月、王さんは懲役7年の実刑判決を不当に宣告されたが、王さんの家族は王さんを無罪で釈放するように強く求めており、現在、上訴中である。
王さんは両腕が硬直して曲げることができず、自立生活ができない障害者である。王さんは1人でご飯を食べることもできず、手洗い行くことも困難である。しかし、王さんは留置場に300日以上、不当に拘禁された。
2010年10月15日午後2時、警官ら数人は突然、王さんの自宅に侵入し、家宅捜索を行った。警官らは、王さんの家にあったパソコンや、プリンタ、 1万元の現金を没収した。王さんの娘(20代)は警官の行為を阻止しようとしたが、警官に地面に押さえ付けられて殴られた。
そして、警官らは引き続き家宅捜索を行い、また3万元の現金を没収しようとしたが、王さんの家族は「このお金は私たちが経営する店の仕入れをするお金です。そのお金がないと、私たちは生活ができません。持って行かないでください」と言った。しかしその後、警官らは王さんと娘を連行し、家族の服のポケットに入っていた500元さえも没収した。
その後、王さん親子は公安局に拘禁され、尋問を受けた。公安局で副局長は「1万元を支払えば、お前らを釈放する」と言った。
11月8日、警官は王さんの弟に数回電話をした。警官は電話で「早く1万9千元を持って来い。今日の夜12時までにお金を持ってこないと、釈放するチャンスはもうないぞ」と恐喝した。しかし、警官は1万9千元を受け取っても、王さんの娘しか釈放しなかった。
2011年6月15日、平安県裁判所は王さんに対して秘密裏に裁判を開廷したが、王さんの家族には知らせなかった。王さんの家族は、北京の弁護士に王さんの弁護を依頼したが、裁判所側は弁護士が法廷に入ることを許さず、案件の関連資料さえも見せなかった。裁判所側は「法輪功の案件は特別だ」と言い、王さん の家族と弁護士を追い出した。しかし、裁判所側は自ら弁護士を指定し、指定された弁護士は、王さんにを有罪とした。
2011年10月3日、平安県裁判所は、王さんに懲役7年の実刑判決を宣告し、王さん本人に判決書に同意のサインを強要した。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)