黒竜江省:刑務所の警官に暴行された法輪功修煉者 聴力失う
■ 印刷版
 

 (明慧日本)黒竜江省ジャムス刑務所5監区に拘禁されている、黒竜江省湯原県の法輪功修煉者・万樹青さんは2011年9月22日、刑務所の警官に暴行されて顔が腫れ上がり、頭痛とめまいが生じ、左耳の聴力を失った。

 万さんは暴行されたとき、警官に「人を殴ることは犯罪です」と警告したが、警官は「では、どこかへ控訴すればいい」と言いながら、万さんの頬を数回殴った。

 万さんが暴行を受けたことを知った万さんの母親、姉、叔父は刑務所へ行き、万さんとの面会を要求した。しかし、刑務所側は面会を許さなかった。家族が、刑務所の警官に万さんが暴行を加えられたことを話すと、刑務所側は否認した。

 9月30日、家族は再び刑務所に出向いて、万さんとの面会を求めたが、前回と同じように断られた。しかし、家族はあきらめず、所長を探して、面会を求めようとしたが、所長は見つからなかった。家族は待合室で刑務所の610弁公室メンバーに会い、状況を説明して、善悪には報いがあるなどの道理も教えた。すると彼は「関係者と話してみる」と言った。そして、午後になって、家族はやっと万さんと会えた。万さんは「ひどく殴られて、耳と頭に違和感がある」と話していた。

 10月8日、家族が再び万さんと面会した際、万さんは「今月に入ってからひどい頭痛がして、とても苦しかった。左耳が聞こえない。刑務所の病院で検査を受けたが、『異常はない』と医者に言われた」と家族に話した。

 10月10日、家族は万さんと面会したが、万さんは元気がなく「耳に風が入っているように感じ、頭が痛くてたまらない」と言った。そこで家族は、万さんを刑務所外の病院で検査を受けさせるようにと刑務所側に求めたが、断られた。

 10月12日、家族は再び万さんと面会したが、万さんの状況はいっそう悪くなった。頭痛、めまい、記憶力の減退、全身に力が入らない状態だった。刑務所側は万さんに対して、何の治療・処置もしていなかった。

 翌々日、万さんは家族と面会したとき、「頭が痛くて、左耳が全然聞こえなくなったので、司法鑑定を要求したが、警官に拒否された」と伝えた。

 その後、家族は刑務所側に、万さんが受けた暴行の調査と、万さんの釈放を強く求めた。刑務所の課長は「釈放はできない。治療なら考えてやる」と言った。

 しかし、万さんが暴行されてから1カ月が経過したが、刑務所側からは何の話もない。現在、万さんの健康状態は悪化する一方だという。

(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者の情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/10/18/248036.html)     更新日:2011年11月1日
 
関連文章