ドイツ人法輪功修煉者「中国人に真相を伝えるため、天安門広場に行った」(写真)
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 (明慧日本)「ある男性警官が乱暴に私の腕を掴みながら、地下室へ私をぐいと押し込みました。倒れないように私はしっかりと手すりを掴みましたが、警官に掴まれて腕が青くなりました」と、温和な目つきの中にも厳粛な様子で話すドイツ人の法輪功修煉者のマリオンさんは、10年前に中国北京のある警察署での経験を思い出して語った。

 10年前の11月20日、ドイツ・ベルリンからやってきたマリオンさんは、他の西洋人の法輪功修煉者35人のと共に北京天安門広場へ行き、「真善忍」という文字が書かれた横断幕を掲げ、中共による法輪功への迫害に抗議した。1分以内に6台のパトカーが疾走してきて彼らを包囲し、車内から飛び降りたたくさんの警官が彼らを殴打しながら強制連行した。そのため、修煉者たちは捻挫したり、髪の毛を抜かれ、服を破られたりし、さらに、殴られて何カ所も鬱血した50代の修煉者もいた。


10年前に天安門広場で迫害に抗議する36人の法輪功修煉者(前列右から9人目の黄色い服の女性がマリオンさん)

 36人はイギリス、スイス、ドイツ、フランス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど12カ国からやってきた法輪功修煉者だった。「初めに私たちは他の多くの観光人と同じく、3人や4人のグループに分かれて広場で漫歩していました。午後2時、皆で広場の中心に集まって座禅し始めました。数人が後ろで4メートルの長い横断幕を開いて掲げました」と、マリオンさんは述べた。

 「私たちの行為はすべて平和的で、しかも私たちは皆西洋人ですので、警官に強制連行されるはずがないとずっと思っていました。しかし、私たちはすぐに強制連行され、そして警官に暴力を振るわれました。外国人に対してもこれほど暴力的なら、中国国内での法輪功修煉者に対してどれほど酷いのでしょうか」と、マリオンさんは話し続けた。

 「ある地下室は大体1.5メートルの大きさ、5、6メートルの長さで、周辺は壁だけでした。そこでどんなことが起こっても、外の人には知るはずがありません」と、マリオンさんは地下室の様子を語った。

 夜、マリオンさんたちは秘密裏に、あるホテルに移送された。あるホテルは空いており、泊まる客がいないだけではなく、1人の従業員の姿も見えなかったという。翌日空港に強制送られた彼女たちは、特別な通路で飛行機に乗せられた。ホテルから飛行機に乗るまで、途中で彼女たちを見た人は誰1人いなかった。「人に見られることを警官は非常に恐れていたようです。もし自分の行為が正しいなら、警官はそんなに恐れる必要があるでしょうか」と、マリオンさんは語った。

'虽然是上班族,玛丽昂还是排出时间每周一次到柏林中共使馆前抗议。'
会社が休みの週1日の時間を利用して、ベルリンの中国大使館前で10年間抗議し続けてきたマリオンさん


2011年11月5日にロンドンのパレードにて、天国楽団で太鼓を演奏するマリオンさん

 会社で勤めているマリオンさんは、休みの週に1日の時間を利用して、ベルリンの中国大使館前で10年間抗議し続けてきた。また、マリオンさんは天国楽団の太鼓奏者であり、この数年、天国楽団として多くの国で出演してきた。「初めは、天国楽団を目にした現地の中国人が皆、疑惑の顔をしていましたが、現在、微笑む中国人が多くなり、さらに天国楽団を撮影した人もいました」と話すマリオンさんは、中国当局の虚言に騙された中国人がだんだん目覚めており、硬い氷が解けているように感じているという。

 マリオンさんは毎週土、日曜日の午前、公園で煉功している。1997年から現在まで、彼女の煉功場所で法輪功を学んだ人は数百人を超えた。

 マリオンさんは労働者サービス会社で勤めており、市民との相談の仕事を担当している。同僚との関係もうまくいっている彼女は誠実で、気さくであり、周囲から評判がよい。1年半前に入ってきた同事務室のある同僚は、「この事務室に来て良かった。この世にマリオンさんのような善良な人がもっと多くいてほしい」と、何度もマリオンさんに言ったという。

 マリオンさんは今年53才で、2人の息子がいる。修煉前は、いかに家庭を維持するか、いかに子供を教育するか、彼女は非常に悩んでいた。法輪功を修煉してから彼女は自信を持ち、すべてこなせるようになった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/11/20/249538.html)     更新日:2011年11月24日
 
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