明慧法会｜もう間違った職業を選んだとは考えない（二）

 

――仕事に立脚して衆生を救い済度する

 

文／華北の大法弟子

　（明慧日本）「仕事を変えよう。新しい仕事を見つけて3つのことができる時間を作ろう。私たちはお互い修煉者だから、それほど多くのお金を稼ぐつもりもないし」と私は何度も妻に話しました。妻もこれに賛成していました。

　このように私たちは自分の現状に合う職業を探そうと、長い時間をかけましたが、状況は変わりませんでした。妻は「この職業の中にあなたが向上する要素が入っています」と妻は言い、さらに「あなたはいつも、仕事を変えようと言い、それは自分が自由に使える時間を増やして法を多く学び、衆生を救いたいという動機なので表面的には正しいように見えますが、しかし内に向けて探すべきです。大法弟子が出会ったすべてのことは偶然ではありません。この職業の中であなたが修煉するものがあるのではありませんか？」と言いました。

　師父は経文の中で次のようにおっしゃいました。「修煉者にとって模範はなく、各人の歩む道も異なっています。なぜなら各人の基礎が異なり、各種の執着心の強さが異なり、生命の特徴が異なり、常人の中での仕事が異なり、家庭環境が異なる、等々の要因によって、各人の修煉の道は異なり、執着を捨てる状態は異なり、遭遇する関の大きさが異なっているのです。ですから、表面的に、ほかの人が用意してくれた道は非常に見つけにくく、都合の良い乗り物に便乗することは、さらに不可能なのです。もし、用意された道と便乗できる乗り物が本当にあったとしても、それも決して修煉ではありません。」（『精進要旨二』「道」）

　大法の真相資料の中に何度も、3つのことに専念している大法弟子の記事があります。これを読むたび、私はいつも羨ましく思いました。コンビニの仕事は普段人と接しているので、自分一人の時間を作るのは難しいのです。

　店を経営する中で、私は母から「善の心が足りない。慈悲が足りない」と言われていました。母は「店にやってくるお客さんの中には、色々と不満を言う人や、両替だけをしに来る人など、身勝手な人が多いですが、それは感謝すべきことです」と言いました。母は続けて「師父はあなたの容量を増やそうとしているのです。あなたの容量は、このようなお客を通して広がるのではありませんか？　ですから、真相を伝えて救ってあげなさい」と言いました。

　長期にわたるコンビニ経営の中で、様々な出来事がありました。大きいこともあれば小さいこともありますが、毎日のように何かが起きました。妻は私にこのように言いました。「師父はあなたの執着心が取り除き難いので、あなたが執着心を放下できるようにするため、このような仕事を按排してくださったように感じています」確かに妻の言い分は筋が通ります。長期に渡る学法と修煉の中で、私は徐々にこれらのようなお客に対して寛容をもって接することができるようになりました。そうすると、トラブルや面倒を起こすお客もだいぶ減りました。しかしながら、後で振り返ってみると、実はこれらのトラブルが決して少なくなったわけではありませんでした。変わったのは私です。私は普段、とても我慢できないと思っていたことを我慢できるようになりました。さらに、このように私が変わったことで、時間が経つにつれて次第に「この店のサービスは非常に良く、売っている物も良く、さらに安い」という評判が立つようになました。私のコンビニには常連客がつくようになり、さらに多くの新規のお客さんが口コミで集まりました。このように少しずつ、売上が上がっていきました。私、店、そしてお客さんはいずれも、真・善・忍の受益者となりました。これは今後、私が真相を伝え、脱党を勧める上での良い条件となりました。

　外に出て、真相を伝える時間が少ないので、私はもう一度真相を伝える方法について考えなおしました。私はほとんどの時間を店にいるので、もし店の中で真相を伝えることが出来れば、真相を伝える十分な時間があることになります。しかし、店で真相を伝えることに私はずっと恐怖心を持っていました。例えば、自分の仕事場や自宅を離れて真相を伝える場合、相手に真相を伝えても相手には私が誰かわかりません。普通相手から、自分が誰なのか、名前は何か、どこに住んでいるのか、どんな仕事をしているのかなどを聞かれることはありません。たとえ真相を伝えた後に、私を探そうとしても見つけることはできません。しかし店の中で真相を伝えるなら、全て知られてしまいますので、非常に慎重にやらなければいけないと思っていました。

（続く）

（明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会）