【明慧日本2012年1月6日】河北省安平県に在住の身体障害を持つ王玉巒さん(55歳女性)は、法輪功を修煉しているという理由で、2010年10月15日、自宅にいたところを安平県の警官に拘束され、2011年6月に不当な懲役7年を言い渡された。王さんの家族は裁判官の朱慧卿を告訴することを決心した。
2011年6月15日、河北安平県の裁判所は王さんに対して非公開裁判を行った。家族は一切の知らせを受けなかったため、傍聴することができず、北京から頼んだ弁護士の介入も許さず、逆に裁判所は弁護士が有罪を認めるよう強要した。このように、2011年10月3日、王さんは懲役7年を言い渡された。
王さんの家族は10月10日の午後、裁判所へ行き、判決文をもらうために裁判官の朱慧卿を訪ねたが、朱は隠れて家族と会うことを拒否し、わざと上訴期間が終わるまで引き延ばそうとした。結局、上訴期限の最終日の午後4時過ぎになって、朱はようやく家族と弁護士に会った。、最後に弁護士の強い要求の下で、朱は上訴書を受け取った。しかし、10月9日午後、王さんの娘が裁判所を訪ねた時、朱は怒りながら、王さんの娘を連行すると恫喝した。
王さんは深刻な障害を持っているため、腕を曲げることがでず、自分一人では生活ができない。食事をする時、ご飯を平らな皿に乗せて食べなければならず、饅頭(蒸しパン)を食べる時、ひと口サイズに分けなければならない。歯は長年の薬の副作用で無くなり、ほとんど噛むこともできない。王さんは顔を洗う時、濡れたタオルを置いて、それから顔を左右に振って擦る。髪を梳く時、櫛を木の棒に縛って、やっと髪の毛を梳くことができる。衣服を着る時も、家族に服を腕の上にかぶせて、それから頭の部分をぐっと引っ張らなければならない。お手洗いに行く時もいつも苦労している。このような状態の王さんは「真善忍」を信仰しているという理由で、当局に身柄を拘束されて拘禁され、懲役刑を宣告された。
現在、王さんの家族はすでに法律の手段で、安平県裁判所の裁判官・朱慧卿を告訴することを決心した。以下は告訴書の内容の概要である。
私達の身内の王玉巒は去年10月に自宅で警官に身柄を拘束され、今年6月15日、安平県裁判所はいわゆる裁判を行った。しかし王玉巒の最も近い身内として、私達は一切、裁判所から知らせを受け取っておらず、裁判がある事すら知らず、傍聴を許された人は1人もいなかった。
私達の身内が去年に連行された後、ずっと家族との面会は許されず、今なお拘禁されているが、身体障害者として家族の助けがなければ生活することができない。今年6月15日、裁判所は秘密裁判を行い、安平県裁判所と、裁判長・朱慧卿は法律と正義に違反した。私たちがお願いした北京の弁護士は、安平県検察院が行った裁判は法律を誤用しており、事実に則しておらず、証拠もないと認識しており、被告の行為はまったく社会の安定を乱しておらず、連行されて起訴されるべき根拠は一切ないため、無罪で釈放することを求める。しかし安平県裁判所の主要裁判官・朱慧卿は、法律の執行者でありながら法を犯し、私達の主張を全く聞き受け入れていない。
裁判所の調査は明らかに事実に基づいておらず、完全に証拠が不足し、罪名を成立させることもできず、当事者の行為はいかなる法律をも犯していないにもかかわらず、安平県の裁判所は私達の身内に対して強行に懲役7年を宣告した。中国の『刑法』第399条により、裁判官・朱慧卿などはすでに罪を犯した。
私達は中級裁判所(高裁にあたる)に対し、公平に法を執行するように強く求め、法律に基づいて判決を無効とし、ただちに私達の身内を釈放するよう求める。私達は検察院がこの件を立案して調査し、安平県裁判所の朱慧卿が犯した犯罪、すなわち家族に知らせず、濡れ衣を着せたこと、公安が私有財産を略奪したこと等の法律的責任を追及するように求める。
私達の身内は正直で、真面目な人物である、現在の物欲が横行する中国社会の中で、利益に目がくらむことなく、かえって良知をしっかりと守っている。彼女は商売をする時、百元の偽札を連続して手に入れてしまったが、偽札が社会に流通しないよう、その場で廃棄した。仕入れの時、誤って倍の金額を渡された時も、必ずそれを返した。彼女は温和で明るい人だった。
当局が拘禁しているのは犯罪者ではなく、誠実、勇敢、善良な国民である。関連機関と責任者は必ず、法律的責任を負わなければならない。
ある弁護士が裁判官に言ったように、私達には皆両親、妻、子供がおり、もし自分の身内が残酷な迫害を遭わされ、人身の自由を剥奪され、甚だしきに至っては死に至った時、どのように向き合うべきなのか?
10数年来、数え切れないほどの法輪功修煉者が迫害された。中国共産党が法輪功修煉者に対して行った連行・拘禁・労働教養・不法判決など、すべては法律的根拠がなく、国際社会から激しい非難を浴びた。この1億人の法輪功修煉者に関する人権問題は、強権と虚言によって、あとどのくらい維持することができるのだろうか?