【明慧日本2012年2月7日】
二、家族の支持を得て、良い修煉環境を作り出す
妻は中国共産党党員でした。妻はアメリカから帰国した私が、まるで別人のように変わったのを気にしていました。以前はよく家で話題にしていた資金の申請や、プロジェクトの課題、会社のあの事この事などを全く口にしなくなったのが気になり、最初はここが散らかってているとか、あそこが間違っているとか、私に言い掛りをつけてくるようになりました。妻は私が真相資料を作っているのを知り、大法の話題にちょっとでも触れるとすぐびくびくしている様子でした。もし私が捕まったら子供と二人は人前で頭を上げられない、周囲に軽蔑される中で生きていかなければならないという理由で、私を家から追い出そうとして、妻は凄まじい勢いで怒鳴り散らして大騒ぎしていました。それ以上大法の事を続ければ、離婚するとまで言われました。
以前は夫婦仲が良く、妻は働き者で我慢強く、国内を転々とする生活に文句を言わずに付いてきてくれました。アメリカに行った後、妻は卒業論文を書きながら一人で子育てをして、大変な苦労をしていました。しかし、私がアメリカから帰国し、妻も職場復帰ができ、これから落ち着いた生活を送れると思いきや……。どんなに説得しても妻は断固として自分の意見を強く主張し、私が期待する効果は全く現れませんでした。その時、私は「アメリカから帰ってこなければよかった」、「自分のやりたいことを邪魔されないよう一人で賃貸でも借りて家を出ようかな」などと、内に向けて反省することを知りませんでした。
ある日、『転法輪』の「あなたが煉功していても、あなたの配偶者は煉功していないという場合、煉功が原因で離婚してしまってはいけません。」を読んだところ、はっと私は自分に非があるのではないかと気づきました。私は妻と口論して、‘罵られたら言い返さない、殴られても殴り返さない’という修煉者の心性基準の‘忍’を守れていませんでした。今まで私の考えは、妻と子供に対して無責任で、修煉者の心性基準‘善’と全く反していると気づきました。
心を冷静にして『転法輪』に書かれている夫婦関係についての法を読み続けてみると、さらに「あなたが家に帰ってくると、奥様やご主人がいきなりすごい剣幕で罵声を浴びせてくるかも知れません。それに耐え切ることができれば、この日の煉功を無駄にしなかったことになります。煉功するには徳を重んじなければならないということを心得ていて、平素は奥様やご主人と睦じく暮していますが、「いつもは家のことは何もかもわたしの一存で決めていたのに、今日はまさにわたしを抑えつけようとしている」と思って、つい抑え切れず、喧嘩をしてしまった人がいます。そうすると、その日の煉功はまた無駄になってしまいます。なぜかと言えば、あなたの身体に業力があり、相手が消去するのに手を貸してくれたのに、あなたは喧嘩を買ってしまって、それを拒否したので、消去されませんでした。このようなことはきわめて多く見られますが、多くの人がそのようなことを経験しているのにもかかわらず、その理由を考えてもみませんでした。他のことに関しては、奥様やご主人がそれほど干渉しませんが、本来良いことなのに、相手は許してくれようとしません。実は、本人自身はそうとは知りませんが、あなたの業の消去に手を貸してくれたのです。」との法理が分かりました。私はまず妻の前で‘忍’を守れるように試みることを決めました。妻が怒っている時、私は黙って静かに見守るようにしていました。それでも妻はいつも離婚話を持ち出し、家族と大法のどちらかを選択しなければならないと迫りました。これでは一層事態を悪化させてしまうのではないかと焦り始めました。本来は私が師の正法をお手伝いし、人を救う行為をしているのに、なぜ衆生は逆に大法と対立の立場に立っているのでしょうか? 大法が迫害を受けている事実や、中国共産党がデマを飛ばして卑劣な手段を用いていることなどを妻に伝えているにも関わらず、妻は恐怖すら感じると言い出して、私の作った真相資料を見ようとしませんでした。従来なら頭を抱えてしまうところでしたが、法理を分かった今は迷いもなく、私はすぐに、きっと自分に非があると思いました。しかし一体どこに問題があるのかと自問しました。
ある日、私がDVDのダビングをしながら、この内容は妻がまだ見ていないと思いました。真相資料は衆生を救う為に作っているので、先に家族に見せなければ意味がないとふっと思いました。妻は寝る前に読書をする習慣があるので、その日は私が先にベッドに座り、ノートパソコンを開いて『私達が未来に告げる』という映像作品を観ながら妻を待っていました。そしてベッドに来た妻は映像に興味を示して、いつの間にか私と一緒にDVDの内容に夢中になり、見入っていました。それから第一章、第ニ章と、毎日続きを催促される程、妻の関心は高まりました。続けて『共産党についての九つの論評』、『漫談党文化』、『神韻』を見終えた頃、妻の態度は180度変わりました。妻は自ら退党手続きを進めました。会社で党団書記の候補に指名され、書類審査に合格し、宣誓する直前でしたが、妻は幹部の待遇と職位の前で動揺せずに適切な理由で辞退しました。妻の家族も真相を理解して、彼女の行為に賛成してくれました。現在、妻は私と一緒に法輪功を修煉しています。
妻の変化は私を驚かせました。卑劣な共産党政権に翻弄される中で、家族を救うことが極めて難しくても、最終的には必ず成功します。家族が賛成の立場に変わったのは、内に向けて反省することができるようになったからです。自分の足りない所と執着に気づくとすぐそれを取り除き、宇宙の特性、真・善・忍に同化して、「修は己にあり、功は師にあり」ですから、心性が修煉して上がってくれば、師尊が全てをしてくださるのです。
三、真相を伝え、花を咲かせる
「高次元の法が分からないために修煉ができないことと、内へ向かって修めず、心性を修煉しないので、功が伸びないのです。」(『転法輪』)私は、その二つが相互に補完し合うことに気づきました。内に向けて反省できるようになってから、今まで『転法輪』を読んでも意味を分からなかった法理が分かるようになりました。師尊が何度も『転法輪』が常人から良い人に、常人を超える良い人に、円満成就まで導いてくれると強調していましたが、真相を伝えることは必ず『転法輪』の法理と師尊の説法を基準にして行っていかなければなりません。全ての説法は衆生を救うためのものだと思えるようになりました。まだまだ法理を呑み込めていない部分がありますが、大法弟子として真相を伝えると同時に心性も上げていきます。
先生と生徒に面と向かって真相を伝える時は、私も常に、社会と学習者に対して責任を持つことを念頭においています。いきなり大法が迫害される事実を言ってしまったら、相手には理解し難いことがあるので、まず『転法輪』の中にある気功の由来についての話から切り出します。乱れている社会現象や、新聞やテレビなど、メディアの嘘の宣伝、道徳の堕落、共産党の腐敗、民族問題など、共産党の邪悪な遺伝子が原因で、大法と修煉者に対して迫害しているという事実を話すと、皆が自然に私の意見を賛同してくれるようになりました。
師尊は日常生活の中において、周りにいる皆は全部真相を伝える相手だとおっしゃっています。「この世ですれ違って、話ができなかった人にも慈悲を与えなければなりません。」(『二〇〇三年アトランタ法会での説法』)私はいつも思いますが、途方に暮れた人々が、一生休まずに忙しく苦労しているのが不憫でたまりません。私もアメリカで二度目の法を得るまで、常人と同じでした。師尊の慈悲が私を救いました。生徒を含めて社会のすべての人に面と向かって伝えることができないにしても、慈悲を与えておきます。彼らの電話やEメールなどを通して明慧ネットを教え、彼らが大法との間の橋渡し役を果たすようにします。将来、済度されるのに役立ちます。
各地での仕事会議や里帰りなどの時、常に真相資料を携帯しています。行ったところで真相資料を配り、真相を伝えるようにしています。たまに恐怖心が出てくることもありますが、学法と発正念をするようにしてから、すぐに元気が出てきて、師の正法をお手伝いする自信を取り戻せました。また当初、煉功点で知り合った同修の資料配布センターの設立を手助けしました。今は資料が全国に配布され、展開は安定していて、師の正法のお手伝いは順調です。
師尊、同修の皆さん、まだまだ未熟な私ですけれども、『転法輪』を暗唱できるようになるまでまだ時間がかかっており、同修と比べると精進の程度に差が開いておりますが、私は必ず追いつくように奮起していきます。史前の誓約を実現します。師が法を正すことをお手伝いし、円満成就して帰真します。師尊、同修、ご安心ください。
(完)
(明慧ネット第8回中国大陸大法弟子修煉心得交流会)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2012/1/17/130787.html) 更新日:2012年2月8日