【明慧日本2012年2月18日】周向陽さんは、元天津市鉄道第三勘測設計院工経処のエンジニアだった。周さんは法輪功を修煉しているという理由で、何度も当局によって身柄の拘束、労働教養、虐待、拷問などの迫害を受けた。2011年3月5日、周さんは再び拘禁され、迫害に抗議するため、収容所内で断食を行った。周向陽さんの老母は、息子が一時出所して治療を受けることを申請したが、法輪功修煉者という理由であっさりと断られ、面会の権利まで剥奪された。
2012年2月2日と6日、周さんの老母は、命の危機に瀕した息子のために「服役中の、重病のため一時出所」の申請を電話や手紙で要求すると、港北刑務所は口実をつけて要求を断った。しかし2月13日夜、同施設は新生病院へ息子を面会に行くよう、電話で老母に許可を下した。
2012年2月14日、周さんの老母は、周さんの心拍数が1分間に40bpmという異常値となっており、命が危険に晒されているのではないかと大変心配しており、再び「重病のため一時出所」を申請したが、港北刑務所は言葉を濁して、次回に返答するなどと言い、繰り返し言い逃れをした。
2012年2月15日、周さんの老母は自宅から、時速20キロのオートバイタクシーで200キロも離れた天津市の港北刑務所を訪れたがどうしようもなく、施設の入口で涙ながらに共産党がいかに悪らつかを人々に訴えるしかなかった。それ以降、周さんの老母は、息子を救出するため毎日、司法部門や収容施設などを訪れた。
現在、中共(中国共産党)の刑務所は法輪功修煉者を拘禁し、残酷な迫害を行い、迫害により危篤に陥った修煉者に緊急治療もしておらず、命の危険があると知っているため、被害者の家族に責任逃れの保証書へのサインを強制したり、家族に修煉者が何らかの病気を発症したと騙して、本人を引き取るよう通知したりするなど、様々な手段で修煉者に生命の危険をもたらした責任から逃れようとしている。
迫害が始まってから12年、中共の刑務所は修煉者に対して様々な迫害を行い、現在までにわかっているだけで数千人の修煉者が命を失っている。一部の修煉者を殺害した施設別の死亡者の一部は以下のとおりである。
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冀東刑務所:河北省保定市に在住の王剛さん。
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石家荘北郊刑務所:楊暁傑さん。
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山西省祁県刑務所:欒福生さん。
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凌源刑務所:遼寧省の徐大為さん。
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馬三家教養院:沈陽市に在住の高蓉蓉さん。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)