文/中国の大法弟子 晴空
二、ネットを通じて真相を伝える
【明慧日本2012年2月19日】ネットで真相を伝えることの安全性を心配する同修は多いのですが、中国でインターネットの利用者は4億人余りです。この人たちをどうやって救うかを私は考えています。うまくネットを利用できれば、本当に沢山の、沢山の衆生を救えるのです。
地元の同修は刑務所で迫害されて死亡しました。刑務所側は公然と偽の証拠を作って、同修の死亡の真相に対する調査を阻止し、また大法弟子に接触させないために、同修の遺族を尾行したり恐喝したりしました。その時、私達は真相資料を至る所に貼り出しましたが、多くは剥がされました。そこで私は、インターネットで同修が迫害により死亡した真相を暴露すべきだと思いつきました。そこで、私はネットカフェに行ってネットに真相を書き込み、数人の同修が横で発正念をしてくれました。その書き込みは検閲されて削除されるまでネット上に7~8時間も「生存」して、アクセス数は2千にも達しました。しかし、大法に同情を表すコメントもありましたが、大法を誤解して不敬なことを言うコメントの方が多かったのです。しかし、今回の試みを通じて私の自信は強くなりました。ネット利用者たちはほとんど大法の真相を見たことがないため、彼らを救うために深く真相を伝えないといけないことが分かりました。どのように伝えれば彼らを救えるのか、どのように書き込んだら削除されずに済むのか、自分の安全をどのように保てるかなど、私も分かりませんが、ネットを利用して真相を伝える決心を固めました。
ちょうどその時、協調人が私と他の数人の同修を集めて、ネットで真相を伝えることを検討しました。結局、ネットで真相を伝えることはとても必要だと皆の意見が一致し、私達はすぐにやり始めました。私は日常のことを話題にして、とても自然に大法弟子が受けた迫害を言い出して、アクセス数は徐々に増えていきました。みんなが発正念をしてくれているため、その書き込みはネット上に11日間も保持されました。ネット検閲警官が私の書き込みに反対意見を言うと、他の同修は法律の角度から法輪功迫害の違法性を説明したり、明慧ネットの資料をそのまま貼り付けたりしました。この書き込みはネット上に11日間保持されて、アクセス数は1万回を超えました。10人以上の同修が参加して、同修の家族にも参加した人がいます。
同修Aさんはとても純粋な善の念を抱えて、書いたコメントは真相をはっきりと伝えた上に、とても読む側の心を掴むことができて、皆に好評でした。彼に比べて私は自分の不足に気付きましたが、皆さんとの交流のおかげで私の心性は絶えず向上しました。とうとう、ネットの向こうの相手がスパイかどうかを忘れて、ただ彼は真相を知らずに救済を待っている衆生だと考えるようになりました。こう思うと、相手は大学を卒業したばかりの若者のようだと感じて、あまりにもかわいそうだ、彼を救いたいという一念が湧いてきました。
ネット上で真相を伝えるやり方に異議を持つ某同修は、メールで師父の説法を送って我々に注意しました。彼は師父の法理を曲解しているのではないかと思いながら、私は少し嫌な感じがしました。しかし学法を繰り返して、嫌な気持ちは内心からの感謝に変わりました。私達が間違いを犯すのを心配して、彼がわざわざ注意してきた気持ちを、私はふっと理解できました。それで、ネットで真相を伝える時の尺度をしっかり把握しよう、と決心しました。
大法弟子がどんな方法を採っても、出発点をどこに置くかが大切です。衆生済度に役立ちさえすれば、どんな方法を使っても良いと思います。方法で衆生済度の道を制限すべきでありません。もし私達が完全に常人の方法に頼って安全を図ろうとすれば、きっと何も出来ないのではないでしょうか。
11日間の中で、私の心性は天地を覆すような変化が起こりました。はじめは反対のコメントを見るととても腹が立って、強い発言をして相手を圧倒しようとし、数人を「スパイリスト」に入れました。この仕事に参与する同修は、本当に清浄な心と衆生を救う善の念を持って返答を書き込み、真相をはっきり説明でき、また人に受け入れられやすく、誰もが良いと感じています。私はその中から自分の大きな不足に気付きました。このプロジェクトに参与する同修は絶えず交流を行い、私の心性も絶えず高まり、それから私は相手をスパイだと思わなくなり、ただ彼は真相を知らず、我々の済度を待っている衆生だと見ました。このような考えが現れた後に、相手が大学を卒業したばかりの若者だと何となく感じて、彼にとても同情して、絶対彼を救いたいと思いました。
一時期、迫害されて死亡し、または体が不自由になった学習者の家族を呼んで、地元の同修は各政府部門に陳情して真相を伝えていました。私達数人はネットを利用して協力し、大法弟子が迫害を受けた時の詳しい情況と写真をネットに公開して、大きな反響を起こしました。ほとんどの人は共産党の邪悪を批判していますが、法輪功に利用されないようにと、ユーザーに注意する文言もたまにあります。このような発言者に対して、私たちは善の念を持って、優しい言葉で彼にメッセージを送って真相を伝えました。私はある発言者に「あなたはきっと善良で頭脳明晰な人だと思います。こう考えてみてください、良い人を助けて肝心な時に賢明な選択をしたならば、後日あなたはどれほど幸運なことでしょう。一方、悪人を助けて、迫害をされている良い人たちに悪いことをしたら、後日あなたはきっと後悔するのではないでしょうか」と伝え、彼にネット封鎖突破のソフトウェアを紹介しました。彼は「先日、私は本当に言うべきでない発言をして今、後悔している。もうそのコメントを全部削除した」と言ってくれました。これで、彼は自分に明るい未来を選びました。
またある日、私が書き出した内容を見たある常人は、どうやって助かるかを私に尋ね、電話番号も私に教えました。私は彼にネット封鎖突破のソフトウェアを紹介しました。「自分はずっと修煉の方法を探して、仏教、道教、キリスト教の本に触れたことがあるが、深くまで読んでいない」と彼が言ったので、私は修煉の物語の電子書籍を彼に送信したら、彼はしっかり受け止めました。残念なのは、彼とじっくり話していないうちに私のアカウントは削除されました。その前に私は天安門焼身自殺の真相ビデオをネットにアップして、1時間も経たないうちに数十回転載されたからです。
迫害を受けた学習者の修煉の履歴と写真をネットに公開してから、大きな反響を引き起こして、1日に14800回以上も転載され、学習者に同情し共産党を批判する返答が4700通余りも来ました。返答の中には共産党と公安を痛烈に批判する人もいれば、法輪功に対する迫害がこれほど残酷なのかと驚いた人もいます。コメントに「警官は法輪功と強制立ち退きの被害者だけを残忍な手段で懲らしめる」、「私達が共産党を消滅しないと、いずれ共産党に消滅される」、「どの警官が働いた悪事か教えてください、あいつを殺してやる!」、「怒!驚いた!」、「共産党が解体しない限り中国人は良い生活を送ることができない」、「あなたたちにお金を送りたいので、口座番号を教えて」などなどがありました。
またマスコミに迫害を公開しようと提案してくれる人もいます。多くのユーザーは私達が法輪功学習者と知った上で公然と応援して、素早く私たちのメッセージを転送してくれています。彼らの返答のコメントを読んで、私は涙を流したこともあります。また多くの顔さえ合わせたことのない同修はメッセージを転送してくれています。たまに悪質な発言が現れると、すぐに多くの人は論戦に参加してくれます。常人もいれば学習者もいます。「ネットスパイ」が悪い言論を出すとすぐ多くの常人に罵倒されるのです。
ネット上の多くの常人は中国共産党の邪悪を知って共産党に反対しますが、大法の真相が分からず、党文化の中で共産党を罵倒しているだけです。厳しいネット検閲の下で、程良く真相を説明して彼らを救うには、正念を必要とするほか、修煉の次元の向上と全体の協力も必要です。だから、この仕事は本当に心性に対する試練なのです。私はいつも力不足で頭の中に入った法理が少ないと感じています。もっと『中国共産党についての九つの論評』を読んで自分の力を補い、早く向上して本当の善を持つようになりたいと思います。そうしてはじめて、共産党に騙されている人々が抱える法輪功に対する憎しみを解消でき、彼らを救う事ができるのです。自分の心性が良くない時に恐れる心と闘争心などが生じたら、真相を伝える効果が落ちて、出したメッセージが削除されたり、良くない返答が増えたりするからです。
ネットで真相を伝える時には厳粛さを求められます。インターネットは玉石混交の場所なので、少し油断すれば、人心に動かされて弱みに乗じられやすく、時間を無駄にするほか、普段の修煉状態にも反映されます。このプロジェクトを始めた当初、数人の同修がともに体が疲れ、頭のてっぺんが重いものに押さえられ、目が乾燥して開くことさえ難しいと感じました。また、ネット上に一部の同修が作ったウェブサイトは、本来常人に向けて真相を伝えるべきですが、色欲の心などの修煉体験を書いたりしています。中に良い文章もないわけではありませんが、全体的に方向がずれている感じがします。そのため、私は二度と見ませんでした。修煉の道はとても狭いため、正しく歩んで着実に修煉するほかありません。
今、ネットで真相を伝え始めてから数カ月しか経っておらず、まだ模索中ですが、効果はとても著しいのです。ここで少し情況を紹介しましたが、間違っているところは皆さんの指摘を仰ぎたいと思います。
(完)
(明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/11/29/129757.html) 更新日:2012年2月19日