【明慧日本2012年2月26日】遼寧省瀋陽市に在住の法輪功修煉者・劉志さん(女性)は2011年7月12日、自宅近くで6人の警官により、何の説明もなく強制的に遼寧省女子刑務所に連行された。劉志さんはもともと健康だったが、2011年9月、家族が劉さんと面会した時、緊急治療が必要な状態であることが分かった。しかし、警察は問題ないと説明した。そして、11月にもう一度面会したとき、劉さんは下半身が何の感覚もなく、大小便失禁となっていた。それにもかかわらず、警察は医者に診察してもらうことを拒否した。
劉志さんの若い頃の写真
劉志さんは強制的に刑務所に連行されてからずっと、家族との面会を禁止されていた。2011年9月、家族はようやく劉志さんと会えた。しかし、もともと元気だった劉志さんの体はひどい状態になっていた。劉さんの頭はずっと揺れていて、話すこともできず、足全体が腫れているため、自分で立つことや椅子に座ることもできなかった。
劉さんの家族はとても驚き、警察に何があったのかと聞いた。警察は劉志さんの診察記録を家族に見せて、診察したが何の病気もないと言い、家族に約460元の診察費を支払わせた。家族は、何の病気もないならどうして頭がずっと揺れていて、歩くこともできないのかと聞いたが、警察は何の説明もなく、病気がないとずっと誤魔化していた。心配した家族は、遼寧省刑務所管理局へ行って陳情した。そして、刑務所管理局の通知を持って、もう一度遼寧省刑務所へ行き、劉志さんを家に帰らせたいと求めた。しかし、刑務所の警官は劉さんに病気がないため、釈放はできないと言った。
2011年11月28日に、もう一度家族が面会したとき、劉さんは自分の下半身は何の感覚もなく、大小便失禁をしてもう20数日が経ったと話した。そして、ズボンの中は糞便だらけでした。夜は寝返りもできず、昼は一日中椅子に座らされているという。足もすごく腫れ、23cmだった靴のサイズも、今は25cmしか入らない。手の関節も、これまでは何の問題もなかったが、今は腫れているため、電話を持つ力もない。家族は劉さんのこれらの状況を見て、刑務所で拷問され、殴られていることが分かった。
面会するとき、劉志さんの兄は妹に、拷問されているのかと聞いたが、劉さんが答えようとする前にすぐ警察が止めた。面会室には、数人の警察以外に三人の囚人がいて、ビデオも撮影されていた。拘禁からわずか半年で、劉さんの体はこれほどまでに弱っていた。
家族は刑務所から戻って弁護士と相談した。弁護士は、警察のそれらの行為は違法だと説明した。中国の刑法に基づき、刑務所での拷問や暴行は法律違反となり、暴行の程度によって、10年間の懲役刑に服する可能性もあるという。
劉志さんは小さい頃から、苦しい生活を過ごしてきた。特に29歳のとき、鉄道の仕事をしていた夫が作業事故で亡くなってから、一人で1歳の娘を養いながら、20年間にわたって貧乏な生活を過ごしてきた。再婚はせず、小さい子供の面倒を見ながら、自身はいろいろな病気にかかっていた。保険金の問題で、十数年間、姑とも会わなかった。1995年、法輪功を学び始めてから、「真、善、忍」に従って良い人になった。トラブルに遭ったら、まず自分の不足を探し、そして、何事も相手のことを優先に考える。性格が明るくなって、病気もなくなったうえ、姑とのトラブルも解決した。それから、法輪功を学び続け、ずっと周りの人を助けてきた。完全に別人になり、善良な人になったと、彼女を知る人は言う。
劉志さんの家族は、なぜ罪もない人が何度も迫害されるのか、体がひどい状態になっても医者に診てもらうこともできないのはなぜか、と理解に苦しんでいる。現在、劉さんの家族は、遼寧省刑務所が劉さんの診察を許可するよう要求している。