【明慧日本2012年2月26日】台湾桃園(とうえん)国際空港の出発ロビーに、2012年2月21日午前8時、「郭金龍、あなたは起訴された。法輪功への迫害を停止しろ!」との声が響き渡った。北京市長・郭金龍の一行は、慌ただしく搭乗ゲートに入って行った。ロビーで出発手続きをしていた中国大陸からの観光客は、北京市長が台湾で提訴されて面子を失ったことを知ったという。中国大陸からの観光客は、法輪功修煉者に「すべてを聞いたよ。法輪大法は素晴らしい!」とこっそりと言った。
郭金龍は慌ただしく、搭乗ゲートに入って行った
台湾・民視テレビ局の報道によると、北京市長・郭金龍は朝、桃園国際空港から出国したが、見送る重要人物もなく、かえって法輪功修煉者たちが空港ロビーで横断幕を広げて、法輪功迫害を停止するよう郭金龍に抗議したという。
郭金龍は朝8時頃に空港に着いた。顔はやつれて弱々しく、元気のない郭金龍は、見送る台湾政府職員に対して、無理やり笑顔を作ろうとしたが顔はしわだらけだった。記者に「ホテルの部屋で法輪功修煉者の告訴状を受け取ったそうですが、ご心境はいかがでしょうか?」と聞かれると、郭金龍は言葉を失ってしまった。郭は空港のセキュリティー職員に促されて慌てて搭乗ゲートに入って行った。下車から搭乗ゲートに入るまで30秒もかからなかった。
しかし、郭金龍が搭乗ゲートに入ろうとした途端、数10人の法輪功修煉者が「郭金龍、あなたは起訴された。法輪功迫害を停止しろ!」と大声で叫んだ。にぎやかだったロビーは一瞬にして静かになり、法輪功修煉者の声だけが響き渡った。ロビーで出発手続きをしていた中国大陸からの観光客の一団は、法輪功修煉者に対して、「私たちはすべてを聞いたよ。法輪大法は素晴らしい!」と言った。
真相を知った警官は修煉者を支持
郭金龍は2月16日午後、台湾に入国してから終始、法輪功修煉者の反迫害活動を避け続けた。ここ数日、法輪功修煉者はパネルを掲げて大声で迫害に抗議し、郭金龍に「法輪功迫害を即時に停止せよ、停止しなければ世界各地で告訴し続ける」と警告した。同時に法輪功修煉者は、12年来続く法輪功に対する理不尽な迫害の真相を台湾の人々に伝えた。真相を知った民衆と警官は、法輪功修煉者に親切に接していた。
北京市長・郭金龍一行は2月19日朝、台北の中山北路を通過した際、法輪功修煉者の抗議に遭遇し、慌てて車を加速し、その場から去った。
法輪功修煉者は長年にわたり、桃園空港で迫害の真相を伝え続けている。そのため、空港の警察も十分理解し、彼らの行為を認めている。人権迫害を行う中共(中国共産党)当局の高官が、台湾に入国する際、法輪功修煉者は必ず空港で横断幕を広げて反迫害の抗議を行う。空港の警察はいつも好意的に、中共の高官からよく見える場所を薦めてくれる。また、空港の警察は、重要な関係者が現れた場合は大声で教えてくれ、法輪功修煉者を助けてくれる。
19日朝、郭金龍の一行が、台中市和平区平和小学校を訪れた。最初、警備を担当していた台湾の警察官たちは緊張感をもって、繰り返し法輪功修煉者の列を整理していたが、法輪功修煉者の冷静かつ平和的な訴えを見て、また中共による残酷な迫害の事実を聞いた後、彼らは法輪功修煉者の活動に対して友好的に対応してくれるようになった。
午後2時半、郭金龍を乗せた車は霧峰林家花園に入った。4時頃に立ち去る時、再び法輪功修煉者に遭遇するのを恐れて、通用門から急いで出て行った。
夕方、大勢の法輪功修煉者は台湾南投県魚池郷の日月潭につながる道路の両側に並んでいた。この光景を見た郭金龍の一行は、車を止めずに慌ただしく去って行った。多くの通過車両が、窓を下ろして親指を立て、法輪功修煉者を励ましてくれた。
2月16日、北京市長・郭金龍は「北京文化週間」の活動に参加するために台湾を訪問した。郭は中国大陸の法輪功修煉者に対して深刻な迫害を加えた、残酷な人物でもある。2008年の北京オリンピック開催期間中、郭は「無事にオリンピックを開催する」という口実で、500人以上の法輪功修煉者を不法に逮捕して、信仰の自由を侵害し、憎しみを扇動した容疑を持たれている。16日午前、台湾法輪大法学会会長・張清渓氏は、朱ワンチー弁護士とともに最高検察庁を訪れ、鐘を鳴らして大規模虐殺罪及び二つの公約違反罪で郭を起訴し、直ちに郭金龍を逮捕・尋問するよう要求した。