遼寧省:裁判所が法輪功修煉者に不当判決を宣告
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 中国では現在、国民も周知のとおり、中国の裁判所は中共(中国共産党)の支配下にある。結局、中国の裁判所は法律もどき、裁判所もどきでしかない。中共が暴走した場合、裁判所など中共の司法部門に過ぎない。これが、中国の裁判所の実像である。

 遼寧省朝陽市の中級裁判所(日本の高裁にあたる)で、裁判長・曹学昌が法輪功修煉者・王萍珍さんの弁護士に圧力をかけ、法廷で裁判長に都合の良い内容を弁護士に読ませるよう強制した。しかし、弁護士はそれを拒否したため、「出て行け」と法廷から外へ追い払われた。

 王さんは、法輪功を習っているという理由で2011年6月9日、朝陽市留置場へ収容された。拘禁されて約4カ月後、2011年10月18日、龍城区裁判所に懲役5年の不当判決を宣告された。この判決結果に至らせたのは、朝陽市610弁公室が直接に命じたものだという。 

 しかし、王さんは2012年2月6日に上訴したが、10日、朝陽市中級裁判所の裁判長・曹は、王さんの弁護士に電話をかけ、「弁護内容をよこせ。開廷しなくても、そのまま20日以内に裁決を下すぞ」と脅迫した。弁護士は「命令は法律ではありません。法的手続きを踏んで開廷すべきです」と返した。2月24日、裁判長・曹は、王さんの上訴を認めた。

 2月28日、法廷の場で裁判長・曹は、偽の証拠を元に裁判したため、傍聴に来た大勢の家族や友人を恐れ、正義ある弁護士の弁護の前で、しどろもどろで答える言葉すら見つからなかった。結局、裁判長は、返答に困った挙句に裁判を続けられなくなり、弁護士に自分が指定した内容通りに読ませ、自分に都合の良いタイミングで口を開けるよう指示した。

 しかし、弁護士は、「私は法律の基で弁護したいのです」と指示を拒否した。すると裁判長は、狂ったかのように「法輪功を宣伝しようとしているのだ。早くやめさせろ」と叫んだ。そのため、弁護士は、数人の警察によって押さえ付けられたまま乱暴に外へ引きずり出された。

 かつて同裁判所は、地元に在住の善良な農民4人に対して不当判決を宣告した。施秀清さん、陸桂芬さん、朱国田さん、朱平親子さん4人は、法輪功が中共により迫害されている事実の状況を人々に伝えたという理由で、公安局・裁判所・検察庁は秀清さんに4年、桂芬さんに8年、平さんに5年、国田さんに3年の不当判決を下すため互いに結託した。その後、被告人は4人で共に上訴したが、2012年1月18日、不公平な裁判を開かれたうえ早々に閉廷された。翌日、被告人らは事実を無視された状況下で原審維持を宣告された。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/3/3/253776.html)     更新日:2012年3月7日
 
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