河北省610弁公室 複数の法輪功修煉者を不当連行 
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   明慧日本2012年3月17日】河北省石家荘、唐山、保定、滄州、泊頭、宣化などの地区の30数人の法輪功修煉者が2012年2月25日、同時に連行された。情報によると、今回の大規模な連行事件は、河北省の610弁公室が中国共産党の「第18回党大会」を前に、河北省の各地各級の警官に指示し実施したという。甚だしきに至っては、河北省の国安を出動させ、電話盗聴・位置特定・尾行などの手段を使用した。

 610弁公室は中共(中国共産党)がもっぱら法輪功を迫害する組織で、各地各級政府の至る所に設置され、過去13年間で罪悪を積み重ねてきた。 

 以下は、石家荘市の法輪功修煉者が連行された実例である。 

 1、邱立英さん(48歳女性)は2月25日午前7時過ぎ、実家から出た時に連行された。目撃した住民がおり、邱さんが建物の前で警官を厳しく責める声を聞いた住民もいた。しかし、邱さんがどこへ連行されたか分からず、邱さんの家財はすでに没収された。邱さんが不当に連行されたのは今回で8回目となる。 

 2、孫涛さん(40代女性教師)は2月25日午前、斉国琴さんと共に連行され、石家庄市の東焦派出所に拘禁されている。孫さんの家の中の物は奪われ、自家用車も没収された。孫さんが連行されたのは今回で5回目。 

 3、斉国琴さんは、孫涛さんと共に連行され、石家庄市の東焦派出所に拘禁されたが、2月27日の情報によると、斉さんは裕華区国保(国家安全保衞)大隊へ移送されたという。 

 4、尹艶欣さん(70歳前後の女性)は、2月25日午前7時頃、夫の劉栄発さんと一緒に朝食を作っていた時、突然停電した。尹さんは廊下のブレーカーを見ようと思って、ドアを開けた途端、すでに待機していた6、7人の私服警官が室内に押し入り、いかなる証明も提示せず、家の中をむやみにひっくり返した。そして、コンピュータ・携帯電話・数十冊の法輪功書籍・約100元の紙幣・MP3・電子書籍・20数枚の神韻DVDと十数個のCDボックスを没収した。 

 今回の連行が5回目となる尹さんは、現在すでに帰宅した。情報によると、連行に加担したのは、石家荘新華支局の朱隊長と石岡大街派出所の董所長だという。

 5、チョ慶錫さん(38歳男性)は、今回の連行が3回目となり、最近、留置場に拘禁された。チョさんは家財も差し押さえられた。 

 6、馬宗琦さんは2月25日午前8時、新世紀ショッピングセンターで連行され、現在、晋州市の留置場に拘禁されている。 

 7、魏紅さんは、2月25日から行方不明になっている。 

 今回の連行は、2008年のオリンピック期間中と、2011年「両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議の総称)」に続く、石家荘市で相次ぐ「敏感日」の迫害である。一部の統計によると、2008年のオリンピック前後、石家荘市で200人近くの法輪功修煉者が連行され、2011年の両会期間中には石家荘市の約40人の法輪功修煉者が連行された。 

 現在、中国の社会では、国民の切実な利益に関わる多くの事件が解決されていないのに、中共当局はかえって善良な法輪功修煉者を捕まえることに対して、大量の警察が力を注いでいる。今回連行された法輪功修煉者の大多数は、何度も迫害に遭っている。中共は法輪功修煉者に「政治に参与している」などのレッテルを貼っており、連行された理由は、「真・善・忍」を修煉しているというだけである。まさに、石家庄市の邱立英さんが言ったように「私は苦難を経験し尽くし、一家離散し肉親を失い、一切の物もなくなったが、私は決して後悔しない。私の苦難で世間の人々の良知を呼び覚ませるならば、特に法律執行部門が反省し、法輪功について再認識できれば、私の苦しみも無駄にならない」。 

 石家庄市の邱立英さんは、法輪功を修煉してから、かつて患っていた神経衰弱・関節炎・心臓病・乳腺腫瘤などの病気がいつの間にかなくなった。しかも道徳も向上し、仕事中に苦労をいとわず、いっそう勤務ぶりが変わった。邱さんは法輪功について擁護しただけで、仕事を失った。邱さんはかつて労働教養所、洗脳班などの15部門に拘禁され、滅多打ちされ、灌食され、両手を反らして背中で刑具にはめられ、甚だしきに至っては精神病院に投げ入れられ電気針で刺され、中枢神経を破壊する薬物を飲まされた。  

酷刑演示:大背铐

拷問の実演:両手を背中に回して刑具をはめられる

 中共の迫害は残酷なだけではなく、理不尽で全く法律を無視している。例えば2007年9月、邱さんはある法輪功修煉者に対する裁判を傍聴したという理由で連行された。しかも連行された時に、石家庄市四方派出所は「先に罪を被せて逮捕し、後で証拠を集める」という指示を受けたという。長安支局法制課の課長は邱さんに「まだ煉功するのか? しないなら帰っていい。するなら労働教養させる」と言った。これはどんな法律を執行しているのだろうか。2004年4月に石家庄河東派出所は、捏造した供述と証拠で邱さんを連行し、労働教養を科した。1999年10月、邱さんは北京天安門広場に立っていて、警官に「法輪功修煉者か」と聞かれて、「はい」と答えた途端、直ちに3年間の労働教養を強いられた。北京の街に立っていただけで法律を犯したというのだろうか。 

 2007年11月に邱さんは、法律に基づいて石家庄市労働教養委員会を告訴した時、教養所は邱さんが弁護士と会わないように弁護士を尾行したり、阻止したりして、卑劣な手段で告訴を妨害した。

 2012年2月25日に連行された尹艶欣さんは、修煉する前は体が弱く病気がちで、1994年に修煉してから骨質増殖症などの病気が一気に消えた。尹さんは善良であると隣近所から評判が高かった。2008年のオリンピックの時でも、中共は70代の老人さえ見逃さず、労働教養所に投じた。今回、国内外の正義の人々の救援で、尹さんは危険な境地から抜け出たが、次々と重なる迫害が本人と家族に多大な被害をもたらした。 

 孫涛さんは、大学の教師で、教育現場の骨幹にもかかわらず、中国共産党に4回不当に拘禁され、2度労働教養を強いられ、洗脳班で迫害されたこともある。孫さんはかつて仕方なく1年あまり路頭に迷い、拘禁された期間中に多くの残虐な拷問を受けた。 

 法輪功は1992年5月に長春で伝えられ、ごく短い数年の間に、各階層の人々に歓迎され、広告宣伝を一切使わず、以心伝心、人から人へと広がっていき、修煉者の数が1億以上に達した。当時、国のある高官は「法輪功は国に対して百利あって一害なし」と評価した。中共は歴史上、「嘘偽り・凶悪・狂暴」な 手段を使って数々の運動を巻き起こしてきたが、今回は「真・善・忍」に迫害の手を伸ばした。中共は「4.25」を包囲攻撃事件だとでっち上げ、「天安門焼身自殺事件」を捏造し、1400例の死者を法輪功に擦り付けたりして、また真相を伝える法輪功修煉者に暴力を加えて罪に陥れた。 

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/3/2/253727.html)     更新日:2012年3月18日
 
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