【明慧日本2012年3月31日】鳳城市に在住の法輪功修煉者・焦林さん(56)は10年来、法輪功を学び、「真・善・忍」に従って自己を律しており、善良な人柄は周囲の人から高く評価されていた。しかし2004年、焦さんは当局から労働教養を科され、施設内で転向を拒否したという理由で、本溪労働教養所や錦州労働教養所で残酷な拷問を受け、甚大な苦痛を受けた。
2012年3月23日、焦さんの家族は瀋陽東陵刑務所の面会場所で監守に監視されながら、焦さんと面会したが、焦さんは顔面蒼白で全身は腫れあがっていた。また話す気力さえなく、立つことも困難になっていた。激しい咳で胸を抑えた焦さんの様子を見て、焦さんの家族は焦さんが施設の中でどれほどの拷問が受けたのかを目の当たりにし、迫害の残酷さに衝撃を受けた。以下に、焦さんが受けた拷問の状況を述べる。
2010年9月5日、焦さんは同伴していた4人の修煉者とともに、人々に法輪功の真相を伝えたという理由で、不当に連行され、暴行を加えられた。焦さんは鳳城留置場に1カ月ほど拘禁された後、生命の危険に陥るまで迫害され、肺結核を患った。焦さんは病院へ運ばれて緊急治療を受けたが、当局は責任から逃れるため、家族を呼び出して医療費を折半とした上で、この迫害を世間に漏らさないよう命令し、焦さんを家へ帰した。
2011年5月6日午前9時頃、焦さんは依然として衰弱していたにもかかわらず、警官らに家の中に押し入られ、嫌がらせを受けた上、家財を没収された。さらに、焦さんは理由もなく拘束され、自宅から直接、鳳城留置場に連行された。
2011年5月24日、裁判の当日、焦さんは正常に歩くことができなかったため、人に担がれて入廷した。皮と骨になるまで痩せこけた焦さんは、不公平な裁判の間、体調不良により長く立ち続けることができない状態だった。焦さんの目は充血し、顔色も悪く顔面は数箇所の怪我を負っていた。裁判所は何の証拠もないまま、焦さんの健康状態も完全に無視して、裁判を強行した。
法廷の場に立った焦さんは、傍聴に来た家族から勇気をもらい、怯えながらも拘禁中に受けた施設内での迫害状況を皆の前で暴露した。焦さんの目の周りは、暴行されたため黒いあざができ、まるでパンダのようになっていた。また、顎の下にできた火傷の傷跡は、火のついた煙草を押し付けられたものであり、硬質のゴム棒で殴打されたため、焦さんの足や背中には黒や紫のあざができて肉が爛れていた。焦さんは警官から受けた暴行の実態を証言した。その様子は、この場にいた誰もが驚くほど惨めな姿であった。
結局、不当判決を宣告された焦さんは、瀋陽東陵刑務所に収容された。焦さんは第2監区に拘禁され、4、5人の監視員によって数回にわたって暴行され、ひどい場合は、病院へ運ばれたこともあった。また焦さんは、一定の位置から動くことを禁じられ、さらに24時間手錠を掛けられていた。現在、焦さんは第六監区に移送され、迫害され続けている。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)