【明慧日本2012年4月9日】黒竜江省チチハル市の鉄路一中の教師・王金範さん(59)と伊春市の関素明さんは、黒竜江省女子刑務所で迫害され、現在、危篤状態に陥っている。
一、 王金範さんの状況
2012年3月5日の午後3時過ぎ、第2監区に監禁されていた王さんは第9監区に送られたが、転向を拒否した。第9監区の大隊長は受刑者に指示し、王さんを無理やり第9監区へ運ばせた。王さんは迫害に抗議し、大声で「法輪大法は素晴らしい」と叫んだ。大隊長は王雪瑚をはじめとする受刑者らを使って、テープで王金範さんの口をきつく巻き付け、両手を縛り、シーツをかぶせて身体を縛りつけ、言葉で言い表せない苦痛を味わわせた。その悲惨な状況は見ていられないほどだったという。
王金範さんはチチハル市鉄路一中の教師。1999年に当局が法輪功への迫害を始めて以来、自宅で過ごした時間は合わせて2カ月あまりしかなく、13年近くにわたって不当に監禁されていた。王さんは黒竜江省女子刑務所ですでに10年ほど監禁され、迫害されている。王さんは、残忍で非人道的な迫害を受け、体は極めて衰弱し、服を洗う力もなく、血圧は200まで上った。今回の迫害により、王さんは危篤状態に陥った。
2012年3月5日、黒竜江省女子刑務所では各監区において、1カ月以内に釈放される予定で、かつ依然として確固たる意志で法輪功の修煉を続けている法輪功修煉者を、強制的に第9監区に移動させ、転向を強要した。
伊春市の王麗文さん(50)は当局に懲役10年の判決を言い渡され、第3監区に監禁されていた。警官は王金範さんを虐待すると同時に、麗文さんをも迫害した。第9監区の大隊長は刑期が満了になった麗文さんに対して、4人の刑事犯に指示し、麗文さんを無理やり第9監区へ連れて行き、強制的に転向させようとした。2011年末、麗文さんは刑務所の外の病院で身体検査を受けた際に、心筋梗塞、脳硬塞と診断された。この結果は、重病のための服役中の一時出所の条件に符合していたが、警官は麗文さんに対して引き続き迫害を加えた。
チチハル市の法輪功修煉者・李佩賢さん(50歳過ぎ)は不当に第10監区に監禁されていた。李さんは数カ月前に腹部にとても大きな腫瘍ができ、迫害に抗議して断食したために、身体が衰弱し、重病として服役中の一時出所が許された。しかし間もなく、再び刑務所に不当に連行され、現在、第10監区に監禁されている。李さんは現在もずっと断食で抗議している。
二、 関素明さんの状況
関素明さんは2009年9月5日に北京で不当に連行され、北京市豊台留置場で1年あまり迫害された。さらに、2010年9月20日に同市豊台区裁判所で懲役8年を言い渡され、同市大興天河刑務所に送られると、引き続き迫害された。関さんは刑務所で法輪功の気功動作をし続け、受刑服の着用を拒否したことを理由に殴打され、意識を失ったことがある。2011年6月26日、関さんは黒竜江省女子刑務所に移されて、引き続き迫害ている。
2012年3月12日の朝、関さんの家族は黒竜江省女子刑務所、第7監区の大隊長から、「関が危篤になった、家族に面会にきてほしい」という電話を受け取った。翌日の午前、家族が関さんに会った時、彼女は歩くことも困難だった。毎日ベッドに横たわっているという。関さんの家族は重病のための服役中の一時出所を求めた。刑務所側もそうしたいと言い、家族は関さんに身体検査を受けさせた。
27日の朝、家族は刑務所に電話をすると、「関はすでに身体検査を受けた。冠状動脈性硬化症、高血圧、神経性けいれんがあると診断された」と告げられた。この三つの病気は、たとえ一つでも発作をおこせば、生命に危険をもたらす。刑務所側は、関さんを省レベルの病院に送って、更なる身体検査を受ける必要があるとした。家族は、もし重病のための服役中の一時出所の条件に符合すれば、すぐさま手続きをしてほしいと伝えた。
関さんは不当に連行される前は健康だった。なぜ、刑務所においてこれほど数多くの致命的な病気にかかったのだろうか。
三、 刑務所の所長は犯した罪から逃れない
黒竜江省女子刑務所の所長・白英賢は就任して2年足らずの間、ずっと法輪功修煉者に対して強制的に転向を実施してきた。2011年には、揺るぎなく法輪功を修煉している法輪功修煉者に対して、受刑服の着用を毎日強要し、しかも自ら各監区に行き、各監区の監区長に対し、法輪功修煉者に受刑服を着用させることを第一任務とするよう命令した。それにより、法輪功修煉者たちは程度は異なるがそれぞれ迫害を受けた。
2012年2月第4監区の大隊長は刑事犯らに「受刑服を着用させるグループ」を作らせ、法輪功修煉者に受刑服着用を強要した。2月22日から29日までの8日間、毎日朝から夜まで、法輪功修煉者は受刑者に殴られ、強制的に受刑服を着させられた。受刑者は掃除道具とスリッパで法輪功修煉者を叩いたり、髪の毛をつかんで壁にぶつけたりし、指を折ったり、拳で殴ったり、足で蹴ったりした。法輪功修煉者・王建輝さんは最も酷く迫害された。王さんは体のいたるところに鬱血ができ、黒くなって腫れていた。王さんが殴られていたとき、警官2人が毎回現場にいたが、王さんがどんなに助けを求めても見てみぬふりをしていた。
2011年3月中旬、不当に第2監区に監禁されていた法輪功修煉者・厳春玲さんは独房に入れられ、迫害された。2011年11月、刑務所側は各監区から一人ずつ法輪功修煉者を選んで迫害した。厳さんも選ばれた一人だった。警官は4、5人の監視役の受刑者に指示を下し、厳さんに対して、方法を尽くして強制的に転向を実施させた。
黒竜江省女子刑務所ではこの数年来、不当に監禁されている法輪功修煉者に対して、残忍悲道な虐待を行なってきた。迫害致死した修煉者、迫害されて身体障害者になった修煉者は数多くいる。刑務所側は、監視役の受刑者らに減刑しているため、受刑者は思う存分に法輪功修煉者に対して殴ったり、罵ったりし、また師走の寒空のもとで法輪功修煉者の服をすべて脱がせ、冷水をかけ、それから扇風機で風をあてたり、針で刺したり、不明の薬物を注射したりした。また、電気ショックを加えたり、体を四方八方へ引っ張ったり、手錠を嵌め、睡眠を与えず、直立不動の姿勢を強要した。ひいては、法輪功修煉者の食事に不明の薬物を入れ、独房に監禁し、脚を吊るし上げた。24時間、あるいはそれ以上にわたって両手を体の後ろに回して手錠を嵌め、また両手を後ろで縛って吊るし上げたり、爪楊枝をまぶたに刺したりした。さらに、定規(幅7~8センチ、長さ30センチ以上)で法輪功修煉者の顔を叩く、トイレに行かせない、コンクリートの床に座らせ続ける、中共の書籍を読むよう強要する、灌食、信仰を放棄する三書(悔い改め書、保証書など)を書かせるなどした。同刑務所に監禁されていた、虎林市八五四農場の法輪功修煉者・趙碧旭さんは、迫害されたことにより2012年1月14日に死亡した。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)