【明慧日本2012年4月16日】正常な社会では、妊娠した女性をいたわり保護することは、社会の基本的な道徳だと認識されている。しかし中国河北省邯鄲市の警官は、たとえ妊婦であっても法輪功を学んでいれば、それを口実に迫害を行なっている。
邯鄲市に在住の法輪功修煉者・武俊芬さんは2008年7月、父親が危篤状態に陥ったため実家に帰った。しかし武さんが実家に着くと、地元派出所の警官に連行され、留置場に拘禁された。健康診断で武さんは妊娠4カ月の妊婦であることが判明した。法律上では妊婦を留置場に拘禁しではいけないと決められているが、警官らは武さんに労働教養を科したかったため、武さんを強引に病院に連れて行き、武さんの手足を固定して暴力的に注射を行い、堕胎行為を行った。
武さんは強制的に流産させられた。4日後、警官らは再び武さんの身柄を拘束し、留置場に拘禁した。10日後、武さんは労働教養2年を宣告され、河北省女子労働教養所に収容された。
邯鄲市曲周県に在住の法輪功修煉者・李雪梅さんは2011年8月、インターネットで友達に法輪功の真相を伝えた際、中国当局のインターネット監視部門に発見された。翌日の午後、曲周県国保(国家安全保衛)大隊の警官らは李さんの自宅に押し入り、何の証明書も提示しないまま、妊娠していた李さんを連行した。その後、警官らは家宅捜査を行い、パソコン、プリンタ、携帯電話2台、法輪功の関連書籍、法輪功の真相を伝える資料などを没収した。
2011年12月4日は大雪で、警官・李友民は暇つぶしに酒を飲んだ後、私服のままで証明書も持たずに、2人の警官を連れて李さんの家に行った。李さんがドアを開け「どちら様ですか」と尋ねると、李友民は「俺は公安局の警察だ」と言いながら、李さんの顔を触り、わいせつな行為をしようとした。李さんに叱責されると、李友民は李さんを憎んで怒り出し、近くにいた2人の警官を呼び、強引に妊娠7カ月の李さんを引っ張り、連れて行こうとした。
李さんの子供たち(6歳と2歳)は、警官の暴力的な行為を見て驚き、母親が連れて行かれないように、母親の手を強く握り泣き叫んだ。
しかし、警官らは李さんの子供たちを無視し、大雪にもかかわらず、裸足で薄着の妊娠7カ月の李さんを連行した。