提訴を恐れ、李長春常務委員がカナダを秘密裏訪問(写真)
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 【明慧日本2012年4月27日】中共政治局常務委員・李長春が2012年4月19日にカナダ・オタワを訪問した。駐オタワの中国大使館は李長春訪問団を迎える事実を隠したまま地元の年配者を集め、空港で歓迎のチームとして李長春訪問団を迎えた。

 『グローブ・アンド・メール(The Globe and Mail)紙は次のように報道した。「中国のテレビや国営通信社の新華社などのマスコミはこの訪問を広く報道したが、カナダのマスコミのどこにも知らせていなかった」 このため、カナダ首相執務室は李長春との面会を雑談式の面会とした。

 オタワのインターネット中国語論壇で、李長春のカナダ訪問について多くの議論が交わされた。goodSunnyというネームの人は『カナダの中国文化センターの詐欺行為』というテーマで歓迎チームの実情を暴いた。「カナダの中国文化センターのトップは今日、一部の70、80代の老人を騙して、李長春を歓迎するチームを作った。老人らを連れて博物館を観覧しに行くと話していたが、出発してから李長春の歓迎に出向くという事実を初めて告白した。午前8時から午後7時までずっとやらされた」

渥太华当地中文论坛上网友goodSunny的报料
オタワの中国語論壇でgoodSunnyさんが真相を暴露

 他に実情を知る人の話によると、「約30人が連れられて一日の歓迎活動に参加させられた。食べ放題のレストランで昼食と夕飯を食べて、夜になってから初めて家に送られた」という。

 カナダ法輪大法学会のスポークスマン・周立敏氏はこの出来事について「 法輪功への迫害に参与した中共高官らは、外国を訪問する際、その日程は絶対に大使館に知らせません。しかし、歓迎の雰囲気を醸し出すために、彼らは普通の庶民を騙し、歓迎チームを作るのです。迫害に参与した中共高官らが、外国訪問に当たっていつも怯えているのは、群集の抗議や法律による告訴に遭うことを心配しているからなのです」と述べた。

 1999年に法輪功への迫害が始まった当時、李長春は広東省党書記であったが、広東省は迫害が最もひどい地区の一つとなっていた。その後、中共政治局常務委員となった李長春は思想を主管し、国のあらゆるメディア等を通じて、法輪功へのデタラメな誹謗中傷を繰り返した。2004年7月、フランスのパリを訪問した李長春は『拷問およびその他の残酷な行為をおこなった罪』で刑事告訴され、パリの大審裁判所がこれを認めて受理した。さらに2010年9月、アイルランドを訪問した李長春は拷問罪・殺人罪・ジェノサイドを犯したとして告訴され、ダブリン地方裁判所が受理した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/4/23/256085.html)     更新日:2012年4月28日
 
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