「寮長」が大法弟子になった
■ 印刷版
 

文/中国遼寧省の大法弟子

 明慧日本201255日】ある日のホームパーティーで、私は長い間会っていなかった義姉(夫の姉)に会いました。

 義姉は雑談中、「私は退職して、町内のビルの寮長になりました」と話しました。「寮長の職務上の責任って何ですか?」と私は尋ねました。「上への伝達と下への伝達で奔走し、口を動かす仕事です。例えば、隣近所の住人間のトラブルの仲裁、上からの伝達事項を通知する、法輪功のチラシ、パンフレット、ディスクを収集し、自分で破棄するか、あるいは、上に引き渡して処分します。貼りつけてあるものは剥いで取り除きます」と義姉は話しました。

 「あなたは今、そんなことをしているのですか?」と私は聞きました。「法輪功のチラシはいつでもあります。しないわけにはいきません。上がチェックするんです」と義姉は答えました。「お姉さん、この件についてはくれぐれもしてはいけません。あなたは物分かりの良い人です。法輪功のこの件に対しては、どうして訳が分からなくなったのですか? テレビや新聞の宣伝、あれは白黒が逆になっているんですよ。あなたはそんなに簡単に信じてしまうんですか? 法輪大法は佛法です。チラシやパンフレット、ディスクは真相を語っています。それは人を救い、正邪をはっきり見分けさせ、邪悪な連中を遠ざけて、災難を平穏無事にやり過ごすことができます。あなたのせいで、救われるべき人が救われず、あなたは自分自身をも損ねてしまうのです。それらの資料は大法弟子が食費を切り詰め、物を節約して少しずつ蓄えたお金で作ったものです。大法弟子は自分の安否も顧みず、大法を修煉して生まれた慈悲により、迷っている世の人々を呼び醒ましているのです。今、誰がこんなことをするんですか?」と私は言いました。

 義姉はそこまで聞くと、気持ちが少し高ぶったように「私は善人です」と言いました。私は「良い人と善良な人には基準があります。それはつまり天意に従うということで、あなたがしたいようにするのとは訳が違います。人がしていることを神は見ています。一人ひとりのやることなすこと、すべてが一冊の帳簿に記されるのです。真相が明らかにされる時、皆それがありありと目の前に浮かぶのです」と言いました。「これらの過ちをカバーするにはどうすればいいですか?」と義姉は尋ねました。「私のところに『転法輪』という本があります。持ち帰って読んでみてください。人生のすべての難問に対して、中にすべての答えがあります。あなたはどのようにすべきかが分かります」と私は言いました。

 およそ2週間が過ぎ、義姉は私に会いに来て「本は読みました。素晴らしかったです。もう手放せなくなりました。毎日読んでいます。私も修煉します」と言いました。「大法の師父の慈悲が、埃に埋もれた一つの心を甦らせ、困惑した生命が本来の落ち着き先を探し当てた」ということが、義姉の待望していた、その心のこもった眼差しから、私は感じ取ることができました。

 義姉はまず、李洪志師父の煉功ビデオで功法学び、また、それぞれの時期の師父の経文を次々に求めてきました。義姉は毎日学法し、煉功し、懸命に「真・善・忍」に基づいて良い人間を目指し、真に修煉の道に向かって歩み始めました。

 それ以降、義姉は大法修煉の体験をよく私に話し、一緒にその喜びを分かち合いました。ある時、義姉と息子の嫁の間で、言葉づかいが原因で摩擦が発生しました。以前なら、義姉は烈火のごとく怒り、息子に向かって不満をぶちまけていたことでしょう。しかし、今回の義姉は違いました。「私は修煉者だ。大法の師父が教えてくださったように私はしなければならない」と義姉は思いました。「わたしはこうも申し上げました。われわれ一人一人がみんな内に向かって修煉し、一人一人がみんな自分の心性から反省するようにし、うまく行かなかった場合は、自分に原因を探し、次回はうまく行くよう努力し、何をしても人のことをまず考えるようにします」と、『転法輪』の中で説かれています。

 「ああ、自分自身が少しも自分に向けて探さないのに、どうしてうまくいかないのかって? 忍を耐え抜くことができなかったからです」すぐに義姉は足を組んで座り、「法輪大法は素晴らしい!」「真・善・忍は素晴らしい!」と、何度も念じました。念じているうちに心が平静になり、怒りもおさまってきました。嫁と早く和解したいと、ただそれだけを思いました。しかし腕時計を見ると、嫁の仕事が終わるまでまだ何時間かありました。

 またある時、頭痛がして、全身に力が入らず、病気になったようだと義姉は感じました。病気だから医者に診てもらおうと思い、歩いて病院へ行きました。しかし階段を上がらないうちに、突然、病気の症状がなくなった感じがして、気分が良くなりました。悩んでいるうちに「これは大法の師父が身体を浄化してくださっているのだ。どうして私が病気になるのでしょう。医者には行きません。早く家に帰ろう」と突然悟りました。帰宅後、義姉は感極まって、本の中の師父の写真に向かって「師父、身体を浄化してくださって感謝いたします。私は必ず修煉に精進します。修煉すればするほど素晴らしくなります」と言いました。義姉は大法超常大法の不可思議さを証言することができるようになりました。

 話題として取り上げる価値があるのは、義姉が相変わらず「寮長」をしていることです。しかし現在は、大法の法に基づいて仕事をしています。ある時、私は義姉の所へ行きました。義姉は小さい箱を指さして「これらはみんな真相を知らない人に捨てられた大法の資料とDVDです。私は捨てられた資料やDVDを拾い集めて、整理してきれいにし、自ら縁のある人に渡します」と私に話しました。そしてまた、最後に一言つけ加えました。「これはすべて、人を救うことなのです」それを聞いて、私は義姉に対して「よかった」と心の中から称賛しました。善、悪の中で、「寮長」は善を選択し、同時に、義姉は明るい未来を得ることができました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/4/24/256158.html)     更新日:2012年5月5日
 
関連文章