法輪功修煉者がニューヨークで「4.25」事件を記念
4月25日の晩、13年前の「法輪功北京4.25陳情事件」を記念するため、ニューヨークの法輪功修煉者は中国領事館の前で集会を行った。事件を自ら経験した清華大学の元助教授・須寅さんは、当時の感想を述べた。
須寅助教授によると1999年4月、天津教育学院の雑誌に、何祚庥(か さくま)(当時の政治法律委員会の羅幹書記の親戚といわれる)が書いた、法輪功を中傷する文章が掲載されたため、天津市の法輪功修煉者は雑誌社に法輪功の事情を説明しに行った。しかし彼らは警察に殴打された上、拘留され、事件は現地では解決できないので、北京へ行かなければならないと教えられた。当時、須寅さんは清華大学土木工程学部の助教授だった。
須寅さんは下記のように語った。「朝、煉功点で天津の出来事を聞きました。他の人が行くかどうかは知らないが、私は行くべきと思いました。当時の考えはとても単純で、知識人として国家と民衆に対して一種の責任感を持っていたからです。私は法輪功の中のごく普通の修煉者として、修煉してから身心両面で受益していました」
「当時、法輪功の書籍が正常に出版できなくなり、多くの煉功点は警官から嫌がらせを受けていた。もし政府が少数者の偏見または故意の挑発のために法輪功に対して誤解を生じ、誤った決定を下したら、きっと修煉を続けたい民衆全体を大きく妨げてしまう」
「法輪功は国家に大きな利益をもたらしました。巨額の医薬費が節約されて、修煉者の人生観の改善など、国にとって潜在的に大きな良いことで、どの指導者も望んでいる結果です」
「4.25」当時の現場の情況に言及すると、須寅さんは「それまで、私はあれほど大人数の法輪功修煉者を見たことがなくて、とても震撼されました。あれほど多くの人が集まって、騒音を立てずに、みんな歩道にいるので交通を妨げていませんでした」
府右街の北口に立った須寅さんは、街角に設置されていた障害物を移動して、法輪功修煉者が府右街に入るように誘導した警官を見て、不思議に思った。須寅さんは、修煉者を府右街に入れないために警官らが来たのでは、と思った。
「もし警官らが障害物を移動して皆さんを誘導しなかったら、修煉者たちは絶対に府右街に入らなかったでしょう。修煉者は暴力でその警戒線を突破しようとは全くしてなかったのです。警官がその警戒線を開けて、修煉者たちを府右街の中に誘導したのです。後になって、実はこれは中国共産党が仕掛けた罠で、後日これを口実にして、法輪功修煉者が中南海を包囲したと、言いふらすための罠だと分かりました」
現場にいた修煉者らは「国務院陳情受付事務室」から、政府は気功修煉に反対していないと教えられ、さらに夜9時過ぎには、天津で捕まった修煉者が釈放されたと知らされた。
翌日に授業があったため、須寅さんは陳情に行った日も教案も持っていた。
「私が家の方向に向いて歩いていた時、前方に3人の警官がいて、彼らは『法輪功を見てみよう。彼らはここに丸一日もいたが、地面に少しもごみを残さなかった』と感心していました。これは私が自ら聞き、目撃した事実なのです。だから、私はとても落ち着いた心境で帰ったのです。来る時と何の違いもありませんでした」
13年も過ぎ去って、法輪功は中国でますます厳しい弾圧と迫害を受けている。毎年、ニューヨークの法輪功修煉者は「4.25」を記念している。須寅さんは中国の労動教養所で2年間迫害を受けてから米国に来た。
「法輪功は中国の伝統道徳を提唱しています。伝統道徳が踏み潰された後に、中国人の道徳と価値観は完全に壊されました。そうであれば、中国の社会はどのように変貌するのでしょうか? ここ10数年を見れば、中国の社会は悪くなる一方です。もし当時、中国共産党高層部が法輪功を受け入れてさえいれば、今日の中国は決してこのような結末にならなかったでしょう」
「『6.4天安門事件』まで、中国の知識人はわりと自由に意見を言っていました。1989年以降、独裁権力に向けて、多くの知識人は口を閉じました。一方、法輪功修煉者は危険を恐れず、法輪功の真相を伝え続けています。「4.25」事件は壮挙なのです」
(続く)
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