残酷な迫害 第三者の目撃証言
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明慧日本2012年5月28日】

 残酷な迫害について第三者の目撃証言

 文/飛瀑

 中共(中国共産党)の法輪功修煉者に対する残酷な迫害事実は、修煉者による告発のほかに、修煉者と接触した非修煉者が第三者の立場から証言したものがある。第三者の目撃証言は、別の角度からこの迫害を実証しているともいえるだろう。

 (1)

 「文化大革命」時代に、無実のまま死刑執行猶予に判決を下された趙振甲さんは、「文化大革命」の終焉後、自分に着せられた無実の罪を晴らすために陳情を行ったがゆえに、労働教養を科された。出所後、趙さんは遼寧省の「関山労働教養所」の内幕を暴露した。2011年10月、海外メディアは趙さんの証言を報道した。

 趙振甲さんは、「関山労働教養所で、法輪功修煉者がひどく殴打されて死にそうになった場面を私は目撃した。教養所側に内臓ばかりを殴られた法輪功修煉者の内臓器官が破裂して、外見では傷口などないが、釈放された数日後に死亡する。教養所は拘禁中の修煉者に逃亡されたら収入が減るが、修煉者を撃ち殺しても何の責任も問われずに済む。そのため、教養所は修煉者を苦しめて殺しても、生きたまま逃亡はさせない…。私は労動教養所で5年間も拘禁されていたため、一つの大隊の死亡定員枠は毎年2人という事実を知っていた。労働教養所の上級部門が決めた『死亡定員枠』とは何を意味するのか? 我々は鉱山のような高い危険性に伴う作業をやらされて、年に一つの大隊に2人が死亡しても『正常範囲内』に収められる、という意味だ。もし一つの大隊の年間死亡人数が2人以下だった場合どうするのか? 教養所側は気の向くままに誰かを殺してもかまわない。人を殺して、他の逃亡を企む人を戒める効果も収められると教養所側は言う。死者を『正常死亡』として処理すれば、何の不都合もない。

 「中国では、共産党の権力は国の法律を凌ぐものである。陳情に行った民衆に何の罪もないし、自分の信仰を守る法輪功にも何の罪もないと思う。ここ数年、私は多くの法輪功修煉者と接触したが、彼らはみな心の善良な人で、私の友達になってくれた人もいる。私が撫順少年院から関山労働教養所に移送された時、法輪功修煉者は面会にも来てくれた」

 大連の法輪功修煉者・陳勇さんはその関山労働教養所で残虐な拷問を受けて死亡したのだ。

 (2)

 キリスト教信者である遼寧省撫順市の市民・朱桂芹さんは、陳情に行ったため馬三家労動教養所に3年間不法に収容された。彼女は海外メディアの取材を受けた時に、「馬三家労動教養所で、キリスト教信者と法輪功修煉者が残酷な拷問を受けている。あるキリスト教信者は反省文を書かないため、室内の配管に27日間も縛られて、一日にとうもろこし粉で作られたパン一枚しか食べられず、体から臭い匂いも出ていた。ある年配の法輪功修煉者は教養所の職員にペンチで歯を抜かれていた」

 陳情したために二度、馬三家労働教養所に入れられた瀋陽市鉄西区の市民・蓋鳳珍さんは、「馬三家労動教養所で、法輪功修煉者と陳情者は『独房』に入れられる。『独房』には窓も扉もなく、空気の循環が非常に悪い。私は1カ月7日間『独房』に入れられたことがあるが、『独房』で法輪功修煉者が残虐な拷問を受ける場面を目撃した」

 「2008年9月9日か10日の夜、21時半過ぎた時、私はトイレに行く途中に、2人の女性法輪功修煉者がひどく殴打され、悲鳴をあげる場面を目撃した。教養所の職員はまた綿棒、クリップなどで彼女たちの性器を突き刺して、長時間彼女たちにトイレにも行かせなかった。最後に、2人は瀕死状態になった」

 「白い手袋をはめた男性6人が死体を外に運ぶのを多くの収容者が見た。死者の名前を私は知らない。6人の中には、馬三家労動教養所の公安処の処長がいた」

 「職員が労動教養所の裏庭で何かを埋めた。翌日、同じところで職員らは血に染まった衣服を掘り出したのを目撃した。あれは収容者の制服だ。出所後、私達はそのことを検察院まで訴えて、検察官に伴ってあの裏庭に行ったが、後日、検察院も馬三家教養所もその事を否認した」

 (3)

 中国共産党が法輪功に対して犯した罪の中で最も残忍なのは、生きたままの法輪功修煉者の臓器を摘出して売買し、暴利を貪る行為である。2006年3月17日、法輪功修煉者の角膜摘出を執刀した医師の妻が海外で、「遼寧省の血栓病院の中に法輪功修煉者を拘禁する場所があり、2001年からここに法輪功修煉者が拘禁され始めた。この病院では法輪功修煉者の臓器狩り事件が頻発し、臓器を摘出された修煉者の死体はボイラー室で焼却されて、遺骨はボイラーの中の塵芥と混じって廃棄物として処理される。2001年から、夫は生きた法輪功修煉者の角膜摘出手術を始め、2年間、彼1人だけで2千回もの手術をした。病院の麻酔剤の使用量の増加を発見されないようにするため、彼らの手術にはほとんど麻酔剤を使用しない」と暴露した。

 2009年12月、かつて「臓器狩り」の現場の警備を担当したAさんは、自ら海外のメディアに電話をかけて、「臓器狩り」の実情を暴露した。

 Aさんは次のように証言した。「2002年4月9日午後5時、遼寧省公安庁から2人の軍医が、ある30代の女性法輪功修煉者を瀋陽軍区総病院の15階の手術室に移送した。そして、女性修煉者の意識がはっきりしている下で、いかなる麻酔剤も使用せずに、彼女の心臓、腎臓などを摘出した」

 「彼女の胸がメスで開かれた。血は流れたのでなく、噴き出たのだ…。ここに移送される前に、彼女は一週間ほど拷問を受けたようだ。体中に傷跡があって、スタンガンで電気ショックを受けた跡もあった。彼女はすでに意識がもうろうとしていた…。いかなる麻酔剤も打たずに、メスは彼女の胸に…。2人の医者の手は少しも震えていなかった。私ならば、きっと手が震えるだろう…。先に摘出されたのは心臓で、その後は腎臓だ。心臓の血管が切られる度に彼女はけいれんして、とても恐ろしかった。彼女が出した声は、引き裂かれた感じの声だった。それから彼女は『あっ、あっ』と口と目を大きくして…。私はもうこれ以上、何も言いたくありません」

 「臓器を摘出される前、彼女は彼らにレイプされた。彼女は容姿端麗な女性で、レイプされていた…」

 上記5人はみな事件の現場にいたため、証言の信憑性は疑われる余地がない。5人の間にいかなる関連もないが、彼らが暴き出した事実は一致している。第三者である彼らの目撃証言は、法輪功修煉者の証言が如実であると証明でき、また部外者の角度からこの迫害の残酷さを伝えている。当然、遼寧省だけを見ても迫害がこれほど残酷ならば、ひいては中国全土の迫害の全貌はどうなっているのか? この悲惨で無道な迫害は、どれほどの法輪功修煉者に無実の罪を着せたのだろうか? またまだ暴き出されていない迫害事実はどれほどあるのか? 中共の罪は言葉で尽くすことはできない。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/12/12/250382.html)     更新日:2012年5月29日
 
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