【明慧日本2012年6月8日】福建省漳州(しょうしゅう)市に在住の元看護婦・洪恵珠さん(48歳女性)は、2009年7月31日午後5時頃、勤務先の病院で警官らに手錠をかけられ、不当に連行された。そして国保(国家安全保衛)大隊が管轄する不明な場所で4時間にわたって尋問された。それ以来、洪さんの家の近くには、彼女を監視するために監視員が配置されていた。
5年前、衛生局上層部から圧力を受けた勤務先の同僚・医者・看護婦らによって、洪さんは連名で通報された。そのため、2004年12月8日午前11時頃、警官が洪さんの家に不法侵入し、無言で洪さんの身柄を不当に拘束した。
2005年1月頃、洪さんの娘は、施設へ母親の面会に行く途中、自動車事故に遭って重症を負った。それ以降、脳に後遺症が残り、自力生活ができなくなった洪さんの娘は、登校できなくなった。また、洪さんが再び身柄を拘束され拘禁されていた間、洪さんの娘は、母親を必要としていたが、精神的にまいって大小便を失禁するようになり、薬に頼って生活をしていた。2009年、ひたすら母親の帰りを望んでいたが、夢はかなわず、心神喪失が深刻になり、家の屋上から飛び降り自殺を図り、死亡した。享年21歳。
2010年4月9日午前、洪さんは九竜公園一帯で、法輪功の真相を記載したチラシを貼り付けたことが理由で、漳州市刑務所に収容された。それ以降、洪さんの夫は、妻の無実を晴らし、娘の遭遇を訴えるため、市政府や地方政府、610弁公室の間を繰り返し往復したにも関わらず、妻は「裁判も経ずに福建省女子労働教養所に拘禁された」と知らされた。
2010年5月8日、秘密裏に福建省女子労働教養所に移送された洪さんは、入所後、凶悪な迫害手段を恐れず、修煉者としての意志を堅持してきた。2年来、労働教養所では入浴を許されず、3日おきにバケツ半分の水しか与えられないため、便器にたまった排泄物さえ清掃できず、匂いが部屋中に充満していた。また、受刑者らに軽蔑されて差別され、誰もが洪さんを汚い言葉で罵倒した。
洪さんは、不当判決による2年の刑期が満了となったが、依然として釈放されずに拘禁され続けている。中共(中国共産党)当局による、法輪功への弾圧が始まって以来、洪さんは3度も福建省女子労働教養所に拘禁された。