カナダ人権弁護士「政変期の中国に人権改善を促し 法輪功迫害を制止しよう」(一)(写真)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2012年6月9日】カナダの国会は先月30日、中国の政局の激変が及ぶ影響について、研究討論フォーラムを開催した。20人の国会議員がこのフォーラムに出席した。

 カナダの著名な人権弁護士で、2011年のノーベル平和賞候補者のデービッド・マタス氏、カナダ大紀元時報英文紙の副社長・ジェーソン氏、米国人権法律基金会主管・夏義陽氏、及び人権活動家の盛雪氏らが招待され、講演した。主題は、薄熙来氏(前重慶市トップ)が免職されたことで周永康氏(党中央政法委書記)の勢力が弱まったこと、及び温家宝首相が行う政治改革などの中国の現状について、中国の人権の専門家らがそれぞれの角度から、中国の政治の現状ならびに社会問題について、深い分析を行った。

著名人权律师大卫•麦塔斯

人権弁護師のデービッド・マタス氏

中国政局巨变及影响研讨论坛在加拿大国会举办

中国政局の激変が及ぼす影響について討論するカナダの国会議員ら

 マタス氏は、「政変期の中国に人権改善を促す」というテーマで講演し、中国は激変的な変化期に直面し、実質的な権力闘争の域を超えており、価値観との戦いであると述べた。同時に、カナダ政府ならびに民主国家に対して、中国の変化期に中国の人権改善を促進し、法輪功が受けている迫害を制止することを提案した。

 薄熙来氏、13カ国で告訴され被告に

 マタス氏は、「私は薄熙来氏を知っています。私は彼とは面識がないのですが、彼が誰であるのか分かっています。なぜならば私は、彼がオンタリオ州 で「拷問」を命じた訴訟案、被害者側の弁護人を務めたからです。私は旅の途中で、ほかの薄熙来氏の訴訟案を担当している弁護士や原告にお会いしたことがありました」と、薄氏が世界中で被告人になっていることを紹介した。

 マタス氏は続けた。「薄熙来氏は太子党の1人です。彼の父親は中国の副首相の職にありました。薄氏は1993年から2001年まで大連市長に任命されました。2001年から2004年まで遼寧省の知事へと昇進しました。この期間中、薄氏は、法輪功修煉者に対する迫害の残酷さによって、一躍悪名高い人物となりました」

 「2004年2月、薄氏は通産大臣になり公務で世界中を出回っている際、薄氏から迫害を受けた法輪功修煉者に訴訟を起こされた。薄氏は遼寧省知事時代、法輪功修煉者に対して残酷な迫害を果たした役目の責任を問わされました。このような訴訟は13カ国で起きています」

 マタス氏は2007年、米国駐上海領事館が米国政府に送った書簡を引用した。曰く「薄熙来氏は副首相の職に昇進することをずっと図っている。しかし、温首相は、薄氏が世界で告訴されていることを理由に昇進を反対している。薄氏を告訴したのは、オーストラリア、スペイン、カナダ、英国、米国などである。訴訟を起こした原告はいずれも法輪功修煉者である。温首相は(薄氏の昇進を阻止したことが)見事に成功したと語り、薄熙来氏が中国の代表として、国際的なハイレベル会合に参加するのは不適切だ」

 2007年11月、薄氏は中国の中央政治局委員となり、通産大臣の職をから外され、重慶市の書記となった。

 数千例の生体臓器狩りに関与した王立軍氏

 マタス氏はさらに参会者に、「王立軍氏は2003年から2008年までの間、遼寧省錦州市の公安局長時代、公安局の心理研究センターの頭目を勤め、彼が研究したテーマは『薬物による死刑執行後、臓器摘出のため死亡までの時間をいかに延長するか』についてであった。彼は更に研究を一歩進ませて、薬物によって処刑された臓器が、移植を受けた患者に与える影響について研究した」と紹介した。

 2009年9月、王氏の研究が「光華創新特別貢献賞」を受賞した。王氏は受賞講演の際に、彼が研究員たちと数千例の薬物処刑された囚人の臓器摘出の現場に立ち会って研究した発表した。彼が言うには、処刑された囚人の身体から数個の臓器が患者の身体に移植されたのを見て、深く震撼をされたと話す。

 マタス氏は、王氏は「人体実験」していることで悪名高い。人は彼のことをナチスのヒトラーだ、収容所の軍医のJoseph Mengeleだと称している」という。

 に比類 王氏は遼寧省で勤務していた時、薄氏の部下であった。2008年、薄氏が四川省重慶市の書記に就いた際、王氏が呼ばれた。そして、王氏は公安部の要職を多数担当した。さらに、2011年に副市長に昇りついた。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/6/3/258435.html)     更新日:2012年6月10日
 
関連文章