台湾の法輪功修煉者が中国で強制連行 各マスコミが事件報道
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  【明慧日本2012年6月29日】台湾の法輪功修煉者・鐘鼎邦(しょう ていほう)さんが6月15日、中国江西省の親族を訪れ、18日に台湾に帰る際に、中国の公安により強制連行される事件が起きた。台湾の各マスコミが、中国における台湾人の身の安全が保障されていないことに関心を示し、次から次へと報道した。

 MSNニュース「中国で、台湾人の法輪功修煉が強制連行される」

 「MSNニュース」は6月22日、「台湾人の法輪功修煉者が中共政権に強制連行された」という記事を掲載した。記事によると、鐘さんは台湾のあるIT企業の経営者で、法輪功を修煉している。6月15日、中国江西省の親族を訪れ、18日に台湾に帰る際に、江西省の空港で中国の公安により強制連行された。22日、家族は台湾の立法会議員と台湾法輪大法学会と共に記者会見を開き、鐘さんを直ちに解放するよう中共政権に要求した。

 鐘さんの妻によると、鐘さんは今年53歳、人柄は正直で、善良だという。鐘さんの父親は1949年に中国から台湾に渡り、15年前に亡くなった。中国には異母兄弟が2人おり、鐘さんはよく面倒を見ている。

 また、妻の話によると、鐘さんはもともと18日に台湾に帰る予定で、18日の江西省の空港での連絡を最後に、連絡が途絶えたという。中国の親族に探してもらったところ、鐘さんは江西省の空港で公安に連れ去られたということが判明した。「私の夫を殺さないでください」と、妻は呼びかけている。

 母親「法輪功を修煉することは間違っていません」

 鐘さんの母親によると、鐘さんはとても親孝行な息子だという。「政府は息子を早く解放してください。法輪功は素晴らしいです。法輪功を修煉することは間違っていません。中共政権は法輪功修煉者を迫害しないでください」と、母親は泣きながら訴えた。また、台湾政府に鐘さんを救出するよう求めた。

 台湾法輪大法学会は、14人の台湾人の法輪功修煉者が中共政権に拘禁された事例をまとめた。同学会理事長・張清渓氏によると、中共政権に拘禁された台湾人の修煉者の中に、4年間も拘禁された人もいるという。また、修煉者を強制連行した公安は、全員がそれにより昇進したという。

 民進党議員・尤美女氏は、「台湾人が中国で拘束された場合、台湾の代表と家族が見舞う権利、そして弁護士が取調べに立ち会う権利が保障されるべきだ」と話した。

 アップル日報「中国で法輪功修煉者が強制連行、家族が救出を呼びかける」

 香港の「アップル日報」が6月22日、台湾の法輪功修煉者・鐘さんが中共の公安に強制連行されたことを報道した。報道によると、鐘さんが強制連行されて以降、未だに連絡が取れていないという。母親、妻、娘が民進党議員・尤氏と同・鄭美君氏と共に記者会見を開き、台湾政府に鐘さんの救出を呼びかけた。

 「中央社」の6月22日の報道によると、鐘さんは15日に中国の親族を訪れた後、もともと18日に台湾に帰る予定であったが、中共の公安に強制連行された疑いがあり、未だに台湾に帰っていないという。台湾政府に直ちに鐘さんを救出するよう呼びかけた。

 海峡交流基金会の副秘書長・馬紹章氏はインタビューで、海峡交流基金会は19日午前に鐘さんの家族から事情を聞いた後、当日、この件について中国当局に伝えたという。

 民進党議員・尤美女氏「家族は鐘さんの居場所を知らされていない」

 「ボイス・オブ・アメリカ」によると、鐘さんの家族は鐘さんの安否が分からず、非常に心配しているという。中国の人権問題に詳しい民進党議員・尤氏は、「政府が中国と投資保障協議を交わすに当たり、24時間以内に安否状況を通達する条文を協議に入れるべきだ」と話した。

 民進党議員・鄭美君氏「鐘さんを直ちに解放せよ」

 「台北時報」によると、鐘さんが中共政権に強制連行されたことに対して、民進党議員・鄭氏は信仰の自由を尊重し、鐘さんを直ちに解放するよう中共に呼びかけた。また、鄭氏は台湾政府に対し、中国にいる台湾人の安全を守るよう呼びかけた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/6/23/259282.html)     更新日:2012年6月30日
 
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