【明慧日本2012年7月16日】棲霞(せいか)市裁判所は今月3日午前、開廷にあたり、数台の警察車両を配置して大勢の警官を動員し、裁判所の周囲を警備した。そして被告人の弁護士の出廷や家族の傍聴もないまま、秘密裏に6人の法輪功修煉者に対して不法な裁判を行った。その後、被告人からの依頼を受けていた北京の弁護士は、法律に定められた順序やプロセスに従わなかった行為を非難したが、裁判所は「弁護士は要らないと被告人側が拒否した」と言って話を濁し、責任から逃れようとした。
当時、法輪功修煉者・姜淑英さんが「私の弁護士はなぜ来なかったの?」と裁判長に質問すると、裁判長は「昨日、電話で知らせはしたが、弁護士自らが来ないと言った」と返答した。しかし、「弁護士の電話番号を知っていますか?」との姜さんの反論に対して、裁判長は、しどろもどろで返答する言葉すら見つからなかった。
棲霞市裁判所は、国家の弾圧政策を口実に法律に違反し、無実の人に罪を着せ、不当判決を下すという犯罪行為を行い、法的プロセスを破壊した。公民は憲法に守られており、その権利が尊重されることは、本来裁判長の責任に違いないが、裁判長はこの凄惨な迫害の実態を隠蔽するため、外部に対して偽装工作を行っており、詭弁や脅迫などの卑劣な手段を用いて、多くの人々を欺いている。
今月6日、弁護士らは棲霞市へ行き、被告人への冤罪を宣告した棲霞市裁判所を訴えた。しかし、検察庁や人民大会弁公室などの司法部門は、弁護士が訴えた裁判所の犯罪行為に対して、未だに具体的な対処をしていない。
また同日、弁護士は、煙台福山刑務所にて姜さんと面会した。彼女の話によると先月28日、上記裁判所の圧力の下、彼女の夫と子供及び親戚は、姜さんの罪を認め、弁護士の出廷を拒否するよう強要されたが、最終的にそれを断ったという。
中共(中国共産党)当局は人類の良知と道徳、国家の法律を無視し、法令を利用した行政命令だけで法輪功及び修煉者に対して迫害を加えてきた。法輪功への迫害はまだ継続されているが、現在、世界中で正義のある人々は続々と立ち上がり、迫害に反対している。法輪功への迫害は、中国の法律に照らし合わせても違法であり、罪の責任から逃れることはできない。そして法に背いた加害者は、1人も漏れることなく責任を負わなければならない。
ここで、中共当局の卑劣な弾圧政策のもとで迫害を行なっている裁判長ら司法部門に、罪のない人への迫害に加担するという歴史上の罪人にならないよう、ただちに彼らを釈放することを求める。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)