【応募作品】私の父は法輪功修煉者です
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 文/理清

 【明慧日本2012721日】私の父は幼い頃から身体が弱く、結核、神経衰弱と慢性胃病を患っていました。1990年からの気功ブームの中、父は気功に関心を持ち、1996年に法輪大法の修煉を始めました。修煉を始めてから40年間も患っていた持病が治りました。それ以来、父は大法の修煉を堅続けてきました。

 当時、父は会社の資材購入部門の責任者だったため、自社製品を売り込もうとするセールスマン達が、よく父のところを訪ねてきました。セールスマン達は、訪ねてくるたびに金や贈り物を持ってきました。しかし父はいつも謝礼やリベートを受け取らず、送られてきた贈り物も送り返しました。このようなやり方に慣れていない訪問者たちは、私の父が「もっと謝礼を欲しいのではないか?」と推測し、さらに謝礼を増やそうとしたとき、父は「自分は法輪功の修煉をしているため、受け取ってはいけないのです」と説明すると、皆は法輪功に対して尊敬の念を抱くようになりました。

 しかし、19997.20に中共(中国共産党)当局が法輪功を迫害し始めました。父は会社の管理部門にいたため、酷い迫害を受けました。派出所や所轄地の警官がよく私の家を訪ねては、勝手に部屋の中に上がり、不当に家宅捜査を行なったり、父を洗脳班に連行したりしました。さらに父の行動を監視するという理由で、父を派出所の牢屋に入れました。

 当時、私はこれほどの迫害を受けても、なお修煉を続ける父の考え方を理解できませんでした。父は私の考えをすべて見抜いたかのように、このように話してくれました。「私が高い地位にいるのは、金のためではなく、ただ人のために役立ちたかっただけだ。だから、までひたすらに職務を全うしてきた。地位は私にとっては重要なことではない」これを聞いた私は感動しました。世間の人々が必死に求めている名利を、父が完全に放棄することができたのは、きっとそれ以上の素晴らしいものを見つけたに違いないと、私は考えました。

 大学を卒業し、電車で実家に戻った私を駅で迎えてくれたのは母1人でした。何も知らなかった私は、迎えにこなかった父に不満をこぼしながら、母と2人で必死に荷物を担いで家に帰りました。

 家に辿り着いた私は、テレビもパソコンもなくなり、家宅捜査された痕跡のある家の中を見て驚き、母に「何かあったの?」と尋ねました。すると母は突然泣き崩れました。実は私のいない間に、父はまた不当に連行されてしまい、家宅捜査を受けて、金目の物はすべて持っていかれたのです。母は私に心配をかけないよう、知らせなかったそうです。

 父は刑務所に収容され、裁判にかけられました。無実を訴え上訴しても差し戻されました。裁判は数回開廷されましたが、弁護士がいくら法に基づいて答弁をしても、裁判官は聞く耳を持たず、父は懲役3年の実刑判決を宣告されました。

 私と母は悲しくて、毎日涙に暮れ日々を送っていました。その間、毎日のように、私と母のことを心配して、私たちと面識のない多くの法輪功修煉者が訪ねてきて励ましてくれました。お陰で、私と母は辛い日々を乗り越えることが出来ました。精神的に励まされただけでなく、彼らは公安局に父の釈放を求めに行ってくれました。また、果物を門の前に置いて無言で去っていく修煉者もいました。彼らの優しさは苦境の中にいる私と母に大変勇気を与えてくれました。

 20カ月間拘禁され続けていた父が再び法廷に姿を表しました。辛い日々の中にいるにもかかわらず、父は依然として穏やかな表情をしていました。父は法廷で毅然とした態度で裁判官に向かって「法輪功への弾圧は間違いです。李洪志先生の名誉を回復してください。法輪大法は間違いなく正法です」と述べました。

 父は法律の尊厳を侮る裁判官と法を破る検察官の言動に悲しみを感じ、また公然と法律を踏みにじり、人を迫害する警察に怒りを感じました。

 私は父の高尚な精神と広大な心に感動を覚え、その正々堂々たる態度に震撼し、涙が溢れました。

 審理が終わ、私は父を乗せたパトカーと共に裁判所の正門を出ると、厳しい寒風が吹きすさぶ中、数百人の大法弟子が静かに道路の両側に立っている姿が目に飛び込んできました。その光景は未だに忘れられません。中共当局の妨害により、彼らは傍聴することが出来ず、このように無言で父を応援し、中共の迫害に抗議しました。中には年配者(7080)もいれば、若者もいました。みな父の知り合いでもなく、職業も社会地位もそれぞれ違いますが、ごく普通の法輪功修煉者である父のために、ただひたすら無事を祈り、4時間以上も待ち続けていました。

 大法弟子の行動は言うまでもなく、中共当局が弾圧で人の良知を滅ぼそうと、正義を踏みにじったことで、すでに民心を失ったことを示しました。また、多くの大法弟子が止むことなく、ずっと信仰を堅持し続け、真理を守り続けている強い信念の表れでもあります。

 彼らの不屈の精神に心が強く打たれ、私は再び涙が溢れました。

 私の家族全員が大法弟子たちの無私な精神と善良さに感動しました。同時に、中共の邪悪な本質も見えてきて、法輪功に関する真相を調べ始めました。それ以後、私の家族及び親戚一同全員が中共関連の全組織から脱退しました。家族11人は相次いで法輪功の修煉を始め、父のような信念の強い大法弟子になるように、返本帰真の修煉の道を堅実に歩み続けています。

 (明慧ネット「法輪大法が伝え出されて20周年記念」応募作品)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/5/19/256836.html)
 
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