【明慧日本2012年7月27日】河北省秦皇島(しんこうとう)県などの住民が、地元警察に不当連行され拘禁されている法輪功修煉者・鄭祥星さんの釈放を呼びかけている。日頃の鄭さんの人柄の良さから、1000人以上もの住民が連名で訴状を作成し、鄭さんの無罪釈放を訴えた。
鄭祥星さん
唐山市唐海県に在住する鄭さんは今年2月25日午前6時頃、数人の警察によって、自宅で電動バイクを修理することを口実にドアを開けさせられ、捕らえられた。そして、鄭さんの妻は、正義ある弁護士と連携して、第10農場と第11農場の地元住民らに鄭さんへの釈放要求の署名を求めた。こうして地元住民らは、地元警察に不当連行され拘禁されている鄭さんのため、526人による連名で訴状を作成し、鄭さんの釈放を呼びかけた。
住民が連名で鄭さんの無罪釈放を呼びかける
唐海県の警察である国保(国家安全保衛)大隊の隊長・李富国は今月6日、同県留置場と結託して、理由もなく鄭さんを唐山安康病院(精神病院)へ送り込み、強制的に毒物を注射した。その上、壮絶な拷問を加える日々で、鄭さんは命の危機に晒されているという。そのため、唐山県と秦皇島県の8ヵ所の町村で数百人の住民らは連名で訴状を作成し、鄭さんの釈放を呼びかけた。
唐山県と秦皇島県の住民1201人が連名で訴状を作成し、鄭さんの釈放を呼びかける
下記は訴状の内容である。
「鄭祥星さんは長年の商売で、親切はもちろん優れた技能とサービスを提供する上、良心と誠実さ、信用を重んじて、地元住民から信頼されています。鄭さんは客を困らせないため、壊れた物を早く修理できるよう、電話一本で客の家へ行き、無料で修理してくれます。また、鄭さんは高齢者の客の安否を心配し、彼らに対していつも『運転に気をつけてください』と声をかけてくれます。
第10農場と第11農場の地元住民らは、日頃の鄭さんの人柄の良さから、鄭さんから電動バイクや電化製品を購入し、鄭さんの店の常連客でもあります。鄭さんは商売ではサービスを誠実に行い、技術では優秀な腕を評価されて仕事をこなし、住民に信頼され、地元では周囲の誰もが認める良い人です。例えば、人のために考える鄭さんは、道が壊れたのを目にすると自発的に、お金を出して自分の手で道を直したり、道路をきれいに掃除し、路上のゴミを車に積んでゴミ収集場へ運んだりします。
今年の4月6日、鄭さんは留置場で瀕死状態に陥ったことが判明しました。しかし、かえって唐山安康病院(精神病院兼麻薬犯更正所)へ送り込まれ、実質的な治療も受けられず、監禁を続けられました。鄭さんの家族は留置場の入口で鄭さんと面会しましたが、頭が下がったまま顔色が白く、話す気力もなく立つことも困難になり、重たい枷をかけられた鄭さんの様子を見て、施設の中でどれほどの拷問が行われたのかを目の当たりにし、迫害の残酷さに衝撃を受けました。
刑務所の所長・丁建義は、1ヵ月の間に、鄭さんを瀕死状態に陥るまで迫害しただけでなく、彼の妻や高齢の母、親戚にも危害を与え、全員に対して写真を撮るなど脅しました。そのうえ、鄭さんの釈放を求めに来ていた家族に『出て行かない人を拘束するぞ』と言い張りました。
4月17日頃、鄭さんは唐山安康病院から唐海県留置場へ移されました。当時、入所の際、入り口で自力で歩けなくなった鄭さんが人に担れた様子を見た人がいました。
私達(1201人)は鄭さんについて、上記のように意見を述べさせていただきます。鄭さんの優れた技能とサービスを信頼し、電動バイクなど多数の電化製品の修理をお願いしたく、鄭さんが帰ってこられることを切望いたします。そのため、各級の指導者たちのお力添えをお願いいたします。よって、できるだけ早く鄭さんの釈放をお願いいたします。また、中共当局の法輪功修煉者への迫害を一刻も早く停止し、鄭さんが一日も早く釈放されるよう、国際社会及び自国内の人々への救援を呼びかけます」