河北省:地元住民が連名訴状を公開 法輪功修煉者の救出求める(写真)
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 【明慧日本2012年7月30日】「良心」「善良」は、世の中で一定の道徳水準を維持してきた。そして数千年来、中華民族にとっての気風を代表してきたと考えられている。しかし、中共(中国共産党)に政権を奪われて以来、人々は徹底的に道徳を捨て、この世に卑賤なまでに貪欲が広まり、偽物があふれ、娼婦が街頭に立つようになり、中共の本質である「偽・悪・闘」に毒害されてしまった。

 一方で、法輪功の「真・善・忍」を信じることは、世の中の崩壊した道徳を回復することができると言われるているが、中共の法輪功への弾圧政策のもとで迫害が始まってから13年来、当局は自国内の修煉者に対し、嫌がらせ、監視、脅迫、尾行、連行、不当捜索、恐喝、暴行、虐待、拷問、家財の没収など様々な迫害を行い、修煉者を刑務所・労働教養所・洗脳班・留置場などの収容施設へ送り込み、暴行や拷問などを繰り返し行なった。

 唐山市唐海県に在住の鄭祥星さんは、国内の多数の修煉者と同様に、「真・善・忍」の信条を放棄しないという理由で、不当拘禁や不当判決を加えられ、監禁されている。それと同時に地元住民らは、普段の鄭さんの人柄の良さから、住民たちは連名で訴状を作成し、鄭さんの無罪釈放を訴えた。

鄭祥星さん

 2012年2月25日朝6時頃、唐海県公安局の副局長・劉加満をはじめ国保(国家安全保衛)大隊の大隊長・李福国は、多数の警察を率い、まず2人の女性警官を民間人に装わせ、鄭さんの店に入り込んだ後、私服警官を含めて十数人が鄭さんの店を占めた。そして、罪を捏造して鄭さんを不当に連行し、唐海県留置場へ収容した。当時、目撃者によると、警官らは店の商品を奪い取って2台のトラックに積み、その場を立ち去ったという。

 鄭さんは修煉する前は不良でよく人と喧嘩したりし、交通違反で逮捕に反抗し、警察を殴るなど不真面目な生き方をしていたが、修煉を始めてから、法輪功の「真・善・忍」の教えに従って自己を律し、まともな生活を始め、人々に思いやりを持つようになり、職場でも家庭でも道徳の向上を求め、誰とも仲睦まじく暮らしていた。また鄭さんは、修煉後の心身の著しい変化や法輪功の素晴らしさ、中共により迫害されている内容を人々に終始伝えていた。

 鄭さんは電化製品を販売しており、長年の商売で、親切はもちろん優れた技能とサービスを提供する上、良心と誠実さ、信用を重んじて、地元住民から信頼されていた。鄭さんは客を困らせないよう、壊れた物を素早く修理するため、電話一本で客の家へ行き、無料で修理してあげた。人のために考える鄭さんは、日頃から、道が壊れているのを目にすると、自発的にお金を出して道を直したり、道路をきれいに掃除し、路上のゴミを車に積んでゴミ収集場へ運んだりした。また、店の近くに公用のトイレがないため、鄭さんは客に限らず誰でも店のトイレを貸し、公衆の便利を図った。

 鄭さんは「真・善・忍」の教えに従って自己を律し、人に誤解されて罵倒されたとしても、怒らずに平穏とした態度で耐えた。このことで鄭さんを罵っていた人は、自分のことを恨まずに許してくれた鄭さんの人格に感銘を受け、周囲の誰もが法輪功が道徳の向上に良いと実感し、その素晴らしさに驚いた。

 日頃の鄭さんの人柄の良さから、第10農場と第11農場の地元住民らは、不当連行され拘禁されている鄭さんの釈放を呼びかけ、562人以上もの住民が連名で3部の訴状を作成し、鄭さんの無罪釈放を訴えた。

 2012年5月29日、唐海県の裁判所は、鄭さんに対して開廷したが、偽の証拠を元に裁判したため、北京市と河北省からの人権派弁護士2人は反論した。法廷の場で河北省の弁護士・韓慶芳さんは『国家法律転覆罪という罪をでっち上げているが、犯罪の事実証拠もなく一介の市民の力でどうやって国家の法律を転覆できるのか疑う。彼への無罪釈放をすべきだ』と主張した。また、北京の弁護士・董前勇さんは法輪功を学ぶことも、人に真相を伝えることも法を犯すことにはならないと述べ、罪のない鄭さんは誰もが認める良い人だと証明できる証人を通して、地元住民らによる連名の訴状を採り上げ、無罪釈放を求めた。また鄭さんは自分のことではなく、人に対する良心的審判を望み、司法部門の皆に正しい選択をしてほしいと述べた。こうして裁判長及び公訴人は、偽の証拠のもとで開いた裁判のため、返答に困った挙句に裁判を続けられなくなり、早々に閉廷すると宣告した。

 鄭さんは、現在、河北省唐山市唐海県留置場で監禁されている。ここで、鄭さんの安否に関心を払うよう、国内外の善良な人々に応援の手を差し伸べるよう呼びかける。

 河北省唐海県の第10農場、第11農場の地元住民らは、地元警察に不当連行され拘禁されている法輪功修煉者・鄭祥星さんのため、彼の釈放を呼びかけている。住民たちは連名で訴状を作成し、鄭さんの無罪釈放を訴えた。下記は訴状の内容。

 「私達は、第10農場、第11農場の住民です。鄭祥星さんについて、意見を述べさせていただきます。言葉遣いに至らないところがありましたら、ご了察をもってご指導いただきたいと思います。私達は法輪功を学んでおりません。しかし、法輪功修煉者の鄭さんから多くの恩恵を受け、鄭さんは周囲の誰もが認める良い人です。そのため、鄭さんのことを紹介し、私達の切なる御願いを申し上げます。

 鄭さんは電化製品を販売していました。テレビや洗濯機、冷蔵庫、多種の電化製品は現代において必要不可欠のものになっています。私達は、鄭さんからそういった製品を購入し、鄭さんの店の常連客でもあります。なぜかと言いますと、例えば、ある老人の電動バイクが壊れたとき、鄭さんはすぐに自宅に駆けつけ、修理をしてくれます。すぐに直らない場合は、自分のバイクを貸してくれるのです。また、冷蔵庫などの重たいものが壊れたら、鄭さんは電話一本で客の家へ行き、無料で修理してくれました。

 鄭さんは『電化製品を買う人は便利さを求めているのに、壊れた物を早く修理してあげなければ、困らせてしまうことになります』と、いつも口にしていました。鄭さんは言葉だけではなく、実際に行動し、地元の人々から高く評価されています。鄭さんは忙しいとき、よく食事を忘れるほど、顧客を満足させるために力を注ぎ、誠実に商売を行ってきました。

 このように鄭さんは良い人ですから、ぜひ解放してほしいと切望し、以下の理由で鄭さんの無罪釈放を求めます。

 一、連名で署名し、鄭さんは良い人だと保証します。

 二、鄭さんの優れた技能とサービスを信頼し、電動バイクなど多数の電化製品の修理をお願いしたく、鄭さんが帰ってこられることを切望いたします。そのため、各級の指導者たちのお力添えをお願いいたします。

 鄭さんは長年の商売で、良心と誠実さ、信用を重んじて、地元住民から信頼されています。ですから、できるだけ早く鄭さんを解放するようお願いいたします」

 第11農場住民一同より

 「私どもは、日頃の鄭さんの人柄の良さから、鄭さんから各種の電化製品を購入し、鄭さんの店の常連客でもあります。鄭祥星さんは長年の商売で、親切はもちろん優れた技能とサービスを提供する上、良心と誠実さ、信用を重んじて、地元住民から信頼されています。

 鄭さんは商売ではサービスを誠実に行い、技術では優秀な腕を評価されて仕事をこなし、住民に信頼され、地元では周囲の誰もが認める良い人でありますので、商売繁盛につながり、鄭さんの店もどんどん大きくなりました。鄭さんが一刻も早く帰ってこられることを切望いたします。そのため、各級の指導者たちのお力添えをお願いいたします」

 第10農場住民一同より

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/7/22/260543.html)
 
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