【明慧日本2012年7月30日】黒竜江省に在住の法輪功修煉者・王秀悦さん(74歳女性)は、2003年に自宅で不当に身柄を拘束されて懲役10年の不当判決を宣告され、黒竜江省女子刑務所に拘禁された。刑務所でさまざまな迫害を受けた王さんは2009年7月中旬、脳出血の症状が現れ、自立生活ができなくなった。
そのため、王さんの家族は「重病のための一時出所」の措置を求めた。しかし、それには地元の革新派出所の同意が必要で、派出所側はそれに同意せず、2年が経過した2011年にやっと「一時出所」ができた。しかし、刑務所の迫害で重病に陥った王さんは今月20日、無念な思いを晴らせないまま死亡した。
王さんは、黒竜江省病院の看護婦長だった。しかし、王さんは看護婦長の職に就いていても数種類の病気を患っていた。1996年に法輪功を学び始めた王さんは、心身ともに恩恵を受けた。王さんは仕事場でも家庭でも社会でも、法輪功の「真・善・忍」の原則に従って己を律し、周りからの評判も良く、持病も全快した。
しかし、1999年7.20、中共(中国共産党)当局が法輪功への弾圧を開始した。法輪功に着せられた濡れ衣を晴らすため、当時60代だった王さんは、6回も北京へ陳情に行った。そのため王さんは、2000年にハルビン市鴨子圏女子刑務所に1年間拘禁され、2001年に労働教養2年を宣告され、万家労働教養所に拘禁された。その後、王さんは刑務所の迫害によって全身が疥癬(皮膚病)になり、早めに釈放されたという。
2003年、王さんは自宅で地元の革新派出所の警官に不当連行された。警官が王さんの頭に布団を被せたため、呼吸ができず、血圧が260まで上がった。その後、王さんは懲役10年の判決を下された。
黒竜江省女子刑務所に拘禁された王さんは、迫害されたため背中が曲がり、痩せこけて白髪ばかりになった。2004年3月30日、王さんはつま先が地面に着くぐらいの位置で、3時間吊るし上げられた。王さんはトイレにも行かせてもらえず、排泄物が漏れても、ズボンの着替えも許されなかった。同年8月、王さんは断食をして迫害に抗議したため、警官に両手を背中で後ろ手にして手錠をかけられた。
拷問の実演:両手を背中に回して手錠をかけられる |
2009年7月16日、王さんと同刑務所に拘禁された法輪功修煉者・曹迎春さんは、法輪功の書籍を読んだとして、警官に殴打された。その翌日、曹さんが殴打されたことを知った王さんは「人を簡単に殴るべきではありません」と言っただけで、数人の受刑者に囲まれて、大声で罵られた。そのため、王さんは血圧が上がって手足が麻痺し、動けなくなって刑務所管理局センターに搬送された。
その後、退院した王さんは刑務所の病院の3階に拘禁され、誰とも接触できないよう監視された。
刑務所のさまざまな迫害で、王さんは脳出血を起こして寝たきりになり、自立生活ができなくなった。
10数年間、中共当局から迫害された王さんは、今月20日、無念な思いを晴らせないまま、死亡した。