【明慧日本2012年8月4日】中国の寧夏回族(ねいかかいぞく)自治区の法輪功修煉者・孫建鋒さん(40)は今年3月30日、修煉者・常秀娥さんの自宅で、常さんと、修煉者・黄玉霞さんと共に、中衛(ちゅうえい)市・国保(国家安全保衛)大隊の警官に不当に身柄を拘束された。孫さんは今回で5回目の不当連行となる。中共(中国共産党)当局に繰り返し迫害された孫さんは、現在、不当裁判に直面している。
孫さんは蘭州鉄道局の職員である。1999年、孫さんは北京の同修に電話した際、地元の公安局に盗聴されて不当に連行された。そして、中寧県刑務所に拘禁され、縄で縛られる迫害を受けた。
2000年10月、中共当局に法輪功への迫害停止を求めるため、北京へ陳情に行った孫さんは、天安門広場で不当に身柄を拘束された。その後、孫さんは労働教養1年6カ月を宣告され、霊武白土崗子労働教養所に収容された。孫さんは、労働教養所で灌食をされたり、重労働を強いられるなどの迫害を加えられ、さらに、労働教養期間を6カ月間延長された。
2002年、孫さんは法輪功が迫害されている内容のチラシを貼ったため、労働教養3年を宣告された。
2005年、刑期を終えて帰宅した孫さんは、勤務先に「法輪功への信奉を放棄する」という保証書を書くよう強制されたが、孫さんはその要求を拒否した。そのため、孫さんは会社側から2年間、仕事上でも私生活でも監視されて干渉された。会社側は、中共のいわゆる「敏感日」や「祝日」には休みを与えず、同居人のルームメイトも会社の人で、外出も会社の人と一緒でなければならなかった。それに、会社の上司は孫さんを批判する会を開き、孫さんの同僚に孫さんと接しないように要求した。
2006年、中共の「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)の期間中、会社側は孫さんが問題を起こさないよう、孫さんに停職3カ月の行政処分を下した。これについて孫さんは、かつて銀川市労働仲裁委員会に控訴したが、何の対応もなく未解決のままである。
拷問の実演:野蛮な灌食 |
2007年1月9日、孫さんは会社の保衛処の人と公安局、610弁公室の警官によって、居住していた会社の寮から、蘭州龚家湾洗脳班まで連行された。洗脳班で、孫さんは野蛮な灌食をされ、成分不明な薬物も飲ませられたことがある。冬になると雪が積もった屋外に置かれ、72日間吊るし上げられた。また頭から水を浴びせられ、ビンタを張られた。
72日間吊るし上げられた孫さんは、髪の毛や髭が伸び、ぼんやりとしていて、服はぼろぼろで、足指が変形した。その後、孫さんは寝たきりになり、2カ月後にやっと歩けるようになった。孫さんの手首には今でも手錠をかけられた傷跡が残っている。
拷問の実演:吊るし上げられる |
今年の3月30日、孫さんと黄さんが常さんの家を訪問した際、警官は常さんの家のドアの鍵をこじ開けて常さんの家に不法侵入し、3人を不当に連行した。警官は、常さんの家にあったパソコン、プリンタなどの私物を没収した。その後、3人は中衛市公安局に拘禁されて拷問された。
その後、常さんと黄さんは釈放されたが、孫さんは刑務所に4カ月間拘禁されている。中衛市裁判所は近日中に孫さんに対して、裁判を開廷する予定である。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)