【明慧日本2012年8月8日】河北省正定(せいてい)県の住民たちは、中共(中国共産党)当局に拘束された同郷の李蘭奎さんを救出するために、700人が連名で訴状を作成して李さんの釈放を求めた。しかし当局は不当に連行された李さんの冤罪を調査するのではなく、かえって警官や軍隊を動員して現地に駐屯させ、李さんを支持した民衆を逮捕・脅迫・拘禁するなどの迫害を加えた。
李さんは、1999年に法輪功の修煉をするまでは、腰椎椎間板ヘルニアなど、多種の持病に長年苦しんでいたが、修煉を始めた後、わずか1カ月の内に心身ともに回復した。李さん一家6人は、法輪功から心身ともに恩恵を受けていた。リサイクル関連事業を10年も営み、長い間、誠実な商売を行ってきたため、地元の人々から高く評価されていた。
今年6月1日朝、610弁公室の30人ほどの警官が、4台のパトカーで李さんの家に不法に押し入り、李さんの母親(80代)の反対を押し切って、李さんを強引にパトカーの中に押し込んだ。
610弁公室の警官らが李さんを連行しようとした時、近所の住民たちは、違法行為は一切なく誠実に仕事をする李さんの人柄を褒めたうえで連行を阻止した。それに対して610弁公室は、国家副主席・習近平氏の視察を口実に「逮捕した後に李さんを釈放する」と言って住民たちを騙そうとした。結局、李さんはその日には連行されなかったが、1週間後、610弁公室の警官らは地元住民たちに気付かれないよう、密かに李さんを連行した。
日頃の李さんの人柄の良さから、地元住民たちは不当に連行され拘禁されている李さんの釈放を呼びかけ、700人以上もの住民が連署で訴状を作成し、李さんの無罪釈放を求めた。
それ以降、中共当局は李さんの母親(80代)を逮捕し、不当に尋問した。さらに李さんの家族と職場の同僚に嫌がらせや圧力をかけ、法輪功を辞めるよう脅した。そして地元住民らに対し、脅迫・騙しなどの卑劣な手段を用いて、署名を集めた人や署名をした人などを密告するよう強要した。
正定(せいてい)県の周辺地域の住民たちは、当局から脅迫・圧力・嫌がらせを受け続けたにもかかわらず、恐れることなく、既に700人が連署した訴状を応援するため、さらに300人以上もの住民が連名で李さんの救出に立ち上がった。
中共当局は、このように民意を無視して、李さんに労働教養1年3カ月を宣告し、河北省石家荘市労働教養所に拘禁した。さらに今年8月2日、住民らの連署に対する報復として、李さんの次女と息子の嫁を不当に逮捕した。