【明慧日本2012年8月10日】河北省正定(せいてい)県石家荘市の住民たちは同郷の李蘭奎さんを救出するため、700人が連名で訴状を作成し、李さんの釈放を求めた。しかし中共(中国共産党)当局は、地元住民たちを弾圧するため、警官や軍隊を動員して駐屯させ、李さんを支持した民衆に対して逮捕・脅迫・拘禁などの迫害を行った。
8月7日夜、石家荘市に在住の法輪功修煉者・楊銀橋さんは、公安局、610弁公室により同修・高素貞さん、楊栄霞さん、王月霞さんとともに不当に逮捕されそうになり逃走した。そのため楊さんは、高所から墜落して死亡した。
また当局は李さんの80歳過ぎの母親を捕まえ、不当な尋問を行った。さらに、李さんの家族と職場の同僚に嫌がらせや圧力をかけ、法輪功の修煉をやめるよう脅した。続けて地元住民らに対し、脅し・騙しなどの卑劣な手段を用いて、署名を集めた人や署名をした人などを密告するよう強要した。
続けて、当局は李さんに1年3カ月の労働教養を宣告し、李さんを河北省石家荘市労働教養所に収容した。その上、当局は李さんの2番目の娘と息子の嫁を、住民らの連署に対する報復として逮捕した。
李さんは、1999年に法輪功を修煉するまでは、腰椎椎間板ヘルニアなど多種の持病に長年苦しんでいたが、修煉を始めた後、わずか1カ月で心身ともに回復した。李さん一家6人は、法輪功から心身ともに恩恵を受けていた。李さんはリサイクル関連事業を10年間営み、長い間、誠実な商売を続けていたため、地元から高く評価されていた。
2012年6月1日朝、4台の大型パトカーに乗った30人ほどの610弁公室のメンバーが、李さんの家に押し入り、80歳過ぎの李さんの母の反対を押し切って、李さんを強引にパトカーの中に押し込んだ。
610弁公室が李さんを連行しようとした時、近所の住民らは、違法行為は一切なく誠実に仕事をする李さんの人柄を褒めたうえで彼の連行を阻止した。それに対し、610弁公室は国家副主席・習近平氏の視察を口実に、一時逮捕の上、李さんを釈放すると住民らに嘘をついた。結局、李さんはその日の連行を免れたが、1週間後、李さんを見張っていた610弁公室は、地元住民に知られないよう彼を連行した。
日頃の李さんの人柄の良さから、地元住民らは不当に連行され拘禁されている李さんの釈放を呼びかけ、700人以上もの住民が連署で訴状を作成し、李さんの無罪釈放を訴えた。また2012年7月25日、中国国外の法輪功修煉者は、米国会の外交委員会にこの連署による訴状を手渡し、中共当局の迫害状況を伝えた。
このような民衆の意向を中共当局は無視し、強硬な手段を用いて民衆への迫害を継続している。以下の例は、中国の民衆が中共当局による弾圧と迫害に反対するという民意が形成されつつあることを物語っている。
唐山市唐海県に在住の修煉者・鄭祥星さんは今年2月25日午前6時頃、数人の警官によって身柄を拘束された。そのため鄭さんの妻は、正義ある弁護士と連携して、第10農場と第11農場の地元住民らに鄭さんの釈放を訴える署名を求めた。地元住民らは、地元警察に不当連行され拘禁されている鄭さんのため、526人による連名の訴状を作成し、鄭さんの釈放を呼びかけた。しかし、鄭さんの家族及び連名に参加した住民らは、当局から巨大な圧力をかけられ、被害を被っているという。
また去年、河北省秦皇島昌黎県の住民らは、不当に拘禁されている修煉者・周向陽さんの冤罪を晴らすため、2300人による連署で訴状を作成し、周さんの救出に力を注いだ。しかし当局は、民意を無視した上で、周さんの妻・李珊珊さんを連行し、労働教養を科した。