【明慧日本2012年8月11日】河南省済源市の法輪功修煉者・馬志釵さん(42歳)は、当局の迫害により2012年8月1日に死亡した。遺体は葬儀場に安置されているが、馬さんの家族が葬儀場に行っても、係員は「公安局長の許可がないと会うことができない」と答えるだけだった。なぜ遺体を見せないのか? 家族は当局が馬さんを故意に死亡させた可能性が高いためだと考えている。
馬志釵さん
異郷で再度連行される
馬さんはかつて、何回も済源市公安局・610弁公室から迫害を受けた。そのため、馬さんは迫害を避けるため、故郷を離れて山東省聊城市高唐県の会社でアルバイトを始めた。
2012年2月25日、馬さんは勤務中、聊城市公安局・高唐県公安局の警官に不当に連行された。馬さんの個人のノートパソコン・現金などの財産も没収され、馬さんは約2万元の損害を受けた。当日は馬さんの他にも、法輪功修煉者11人が同時に連行され、中には済源市の朱秀梅さんも含まれている。連行された法輪功修煉者は聊城市留置場に拘禁された。
聊城市留置場で、馬さんは警官の不当な要求に従わなかったため、一週間手錠をかけられ続けた。朱秀梅さんは6日間断食して迫害に抗議したが、強制労働に従事させられた。
3月9日、山東省と河南省の公安庁を通して、馬さんと朱さんは済源市の留置場に引き渡された。
不当判決 裁判所は罪責から免れがたい
済源市政法委書記・趙年波などの働きで、馬さんと朱さんは秘密裏にそれぞれ懲役5年と4年半の判決を下された。判決の直後に2人は『上訴状』を書きたいと申し出たが、留置場は認めなかった。その後、2人は『上訴状』を済源市の中級裁判所(高裁にあたる)に提出したが、判決を維持された。
3月29日、馬さんと朱さんは河南省新郷女子刑務所に送られたが、体調不良という理由で刑務所から入所を断られた。1週間後の4月5日、2人は再び同刑務所に送られたが、再度断られた。
5月上旬、馬さんは迫害により、すでに食べ物が喉を通らなくなり、食べるとすぐに吐いてしまい、病院に送られ緊急措置を受けた。留置場は馬さんの家族に電話をかけて、一時出所を催促し、お金を持ってきて手続きをするようにと連絡した。公安局も馬さんの夫に知らせた。しかし、馬さんの夫は「あなた達が彼女をしっかり教育し煉功しなくなり、元気になった時に私は迎えに行く」と、署名せず拒絶した。馬さんは家族に北京の弁護士に頼んで弁護してくれるように求めた。
5月末、馬さんは危篤状態になり、重症者専用の部屋に移された。馬さんは胃と肺の中にそれぞれ1本ずつ管が挿し込んであったという。
身体機能が衰弱するも武装警官は面会を認めず
2012年6月末、馬さんはすでに骨と皮ばかりに痩せこけて、様子がすっかり変わり、身体の機能が深刻に衰弱し、ベッドの上から動けなくなった。このようになったにもかかわらず、扉には3人の武装警官が配置され、交代で監視していた。家族は面会に来ても、医者は「留置場の許可が必要」と言うだけだった。
7月30日、70代の馬さんの父は、豊県から馬さんを迎えに来た。馬さんの兄夫婦は医者を訪ね「治療できますか?」と聞くと、医者は「できない」と答えた。「なぜ転院しないのですか?」と問い詰めると、医者は「公安局に5回も求めたことがあるが、認められなかった」と答えた。
(続く)
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)