河南省:済源市の法輪功修煉者 迫害され死亡(二)(写真)
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 【明慧日本2012年8月12日】

 迫害されて死亡しても家族は遺体と対面できない

 先月31日午後4時頃、兄嫁が病院へ行き、馬さんに「あなたを家に連れ帰っていいですか?」と聞くと、馬さんはすぐに頷いた。看護婦が「今日の脈はとても安定しています」と言ったので、兄嫁が布団をめくって見た。すると腕が冷たいので、看護婦になぜかと聞くと「熱が出ているので、氷で冷やした」と答えた。 

 今月1日午前、馬さんの兄は馬さんを他の病院に転院させようとしたが、他の病院は「カルテを見せて」と要求した。午前11時過ぎ、馬さんの兄は主治医と連絡が取れたが、主治医は「カルテを見せるのは公安局あるいは刑務所の許可が必要だ」と言ったので、兄が公安局長・張成亮に電話をかけると、張は「午後3時に公安局まで来て」と答えた。 

  午後3時、馬さんの兄は公安局長・張を訪ねると、張は「馬はすでに亡くなったので火葬場に送った。午前10時に手を尽くしたが助からなかった」と返事した。家族は火葬場に行って警備員に「遺体を見たい」と言うと、「公安局の許可がないとできない」と言って見せてくれなかった。

 2004年4月7日、勤務中だった馬さんは警官に不当連行されて家財を没収された。翌日、馬さんは刑務所に拘禁された。馬さんは不当拘禁されたことに対して8日間断食・断飲して抗議した。そのため非人道的な拷問を受けた。毎日灌食されて暴力を振るわれたため、馬さんの足は傷だらけになり、歩くのも困難で、激しい頭痛と血尿血便が出て、危篤状態に陥ったため釈放された。 

拷問の実演:灌食

   2010年9月11日、馬さんは再び連行され、済源市刑務所で4カ月あまり苦しめられた。馬さんは「転向」せず、囚人服の着用を拒否し、長時間断食して迫害に抗議したため、手錠・足かせをかけられ、受刑者7人から灌食された。一日に3回、馬さんは頬と舌をこじ開けられたため潰爛(かいらん:やぶれくずれること)した。また冬の寒い日に、警官は冷たい水を首筋から服の中に注いだ。馬さんの胃は機能しなくなり、ものを注ぐと全て吐き出してしまい、最後には吐血した。なにも飲食できないため、排泄もしなくなった。馬さんの体重は3カ月間で20数キロ減った。馬さんの身体はだんだんと衰弱し、骨と皮ばかりに痩せこけて、立つこともできなくなった。公安局は責任を負うことを恐れて、家族に「保証人を立てて審問を待つ」の書類に署名させて始末した。

 手紙 

 以下の手紙から、法輪功修煉者の強靭さと偉大さ、慈悲深さ、母の愛が感じられる。 

 息子からの手紙

 お母さん、中秋(陰暦8月15日)になって、他の家族は一家団欒で楽しい時間を過ごしていますが、私たち家族はまだ揃っていませんね…。他の家族は一緒にお餅を食べていますが、私たち家族はお餅を食べられませんね…。お母さん、お母さんがいる所は寒いですか? 今日、こちらでは大雨が降りました。お母さん、寒いでしょう? 僕はお母さんにとても会いたいけど会えません。いつになったらお母さんに会えますか?

 中秋に幸あれ! 

 天天より

 お母さんからの返事 

 天天へ

 こんにちは! 天天はお母さんの息子で、お母さんの唯一の宝物だから、きっと会えることを信じているよ。 ただどうやったら会えるのかな? 天天は毎日学校に行かなければならないでしょう? お母さんは仕事でしばらく帰れません。

 天天、お母さんは衆生が大法に対して罪を犯さないように、再び迫害に遭わないため、天天とお母さんが自由に交流できるために、仕方がなく故郷を離れたのよ。当初、悪人が洗脳班を作った時、お母さんがもし故郷を離れていなければ、結果は想像もできません。天天、考えてみて…。もしもお母さんがまた刑務所に連行されたら、天天にとって本当の圧力と打撃を受けることになります。そうでしょう? 少なくとも今、お母さんは自由に、するべきことができています。これこそ天天が最も喜ぶことでしょう!

 天天はたくさんの詩を暗唱できたよね…。お母さんは心から凄いと思っています。今度、天天と会えるとき、お母さんと一緒に詩を暗唱しましょうね。

 お母さんより

 生命を犠牲にしても 人々を救い済度する 

 馬さんは夫と幼い息子を残して死亡した。数年来、済源市という小さな地区でさえ、次々と悲劇が発生した。2005年10月25日、才能溢れる原勝軍さん(42)は、中共(中国共産党)当局に殺害された。今年の8月1日、馬志釵さん(42)は残酷に迫害されて死亡した。一体どれほどの法輪功修煉者が迫害に遭ったのか? このようなことを目にして、人々はどのように考えているのだろうか?

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/8/6/261236.html)
 
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