湖南省:精神病院で不当拘禁の法輪功修煉者 面会も禁止
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 【明慧日本2012年9月6日】湖南省の湘潭鉄鋼会社焦化工場に勤めるクレーン操縦士・趙湘海さんは若くてとても健康だった。しかし、趙さんは法輪功を学んでいるという理由で2007年8月、市610弁公室の警官に精神病院へ送り込まれた。5年経った今、精神病院での迫害により趙さんは非常に弱々しくなり、健康状態が悪化した。趙さんの母親は息子に会うため精神病院に行ったが、面会は許されなかった。

 趙さんは1970年に瀏陽市柏加鎮の出身。1998年に趙さんは法輪功を学び始めた。心身ともに恩恵を受け、善良で心が広くなり健康な人となった。仕事上でも趙さんは真面目にやって職責を果たし、同僚からも上司からもとても高い評価を得ていた。

 しかし、1999年7.20、中共(中国共産党)当局は法輪功への弾圧を開始した。趙さんは自ら法輪功の修煉で受けた恩恵を政府に伝えるため北京に行ったが、北京の天安門広場で連行され、地元に送還されて湘潭市留置場に拘禁された。その後、趙さんは再び北京に行ったが、警官に連行されて1年の労働教養処分を科せられたうえ、会社に解雇された。

 2006年、趙さんは広州へ行く列車に乗っているときに法輪功の書籍を読んだため、通報され連行された。その後、趙さんは1年6カ月の労働教養処分を科され、長沙市新開舗労働教養所に収容された。

 労働教養所で10カ月の迫害を受けた趙さんは健康が悪化したため、教養所側が趙さんに「一時出所」の許可を出した。しかし、趙さんの母親が病気で入院していたため、趙さんを引き受ける人がいないという理由で、教養所側は直接、趙さんを湘潭市第5人民病院(精神病院)に送ったという。

 精神病院で健康状態が悪い趙さんは不明な薬物を注射され、電気ショックを加えられたため、健康状態はいっそう悪くなった。趙さんはこの人間性のない迫害に反抗し、病院の2階から飛び降りて病院から逃れようとした。しかし、飛び降りた時に足を怪我した趙さんは、追ってきた者に捕まった。その後、精神病院の職員は再び脱走できないよう趙さんの手足にかせをつけた。

 去年、趙さんの会社の人間が趙さんに会いに来た。「お前がもし、仕事に復帰したいなら、条件が二つある。一つ、法輪功への信仰をやめること。二つ、健康であること」と言った。趙さんは「私は心身ともに非常に健康でした。なぜ、健康だった私を精神病院に入れたのですか? ここで、毎日不明な薬物を注射されたりしたために、私の健康は損われました。これのどこが一時出所の処置と言えますか? もう1度言いますが、私には罪がありません。精神はとても正常な人間で、精神の健康面に問題はありません。私は体の自由を奪われ、訴える権利も奪われたのです。あなたたちが私をここに入れたのは殺人と同等の罪です。法輪功の信仰には罪がありません」と話した。

 趙さんの母親は去年の12月19日、息子に会いに病院へやって来た。病院の人間は「趙湘海は特別に扱っている人物だ。彼は法輪功をやっている。面会はできない」と母親に言いながら、母親が息子に持ってきた食べ物を地面に捨てた。その後、母親は病院の人が病棟のドアを開けた隙に中に入り、息子の病室に向かった。母親は息子の病室に入ろうとしたが、鍵がかかっていた。ドアの窓から見ると、息子が手足にかせをつけられ、ドアから離れたところに座っていた。母親が名前を呼ぶと、息子はすぐに母親のほうに向かったが、その途端に母親は病院の職員に引っ張られ、追い出された。

 今年の3月、母親は再び息子に会うため病院に行った。しかし病院の職員に囲まれ、身体捜査を強行され、持っていた数枚の1元札も奪われた。

 その後、母親は病院に行き病院側と交渉し、「息子を家に連れて帰りたいです」と言ったが、病院の職員は「その前に3万8千元の医薬費を支払え」と言った。母親は農村暮らしで生活費はいつも息子からもらっていた。息子が解雇されて、家にお金がないことは地元の公安局もよく分かっている。

 趙さんは現代社会の中国で、正常な人なのに精神病と決め付けられた。そして、不法に拘禁された趙さんは「医療費の支払いと法輪功の修煉の放棄」という釈放条件を出されている。

 趙さんの母親は「湘潭市610弁公室、湘潭市第5人民病院、湘潭鉄鋼会社の関係者はみな、善悪応報の道理があり、よく考えて早く良識を取り戻して、我が子を帰宅させてください」と呼びかけているという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照) 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/9/3/262328.html)
 
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