【明慧日本2012年9月8日】基隆中元祭(キールンちゅうげんさい)は毎年、台湾基隆市で鬼月(亡霊の月)と称される旧暦7月頃に盛大に行われる普度活動(盂蘭盆・うらぼん)である。今年の基隆中元祭は台湾基隆海洋フォーラムでのパレードから始まり、元気あふれる天国楽団が自作曲を披露し、イベントを盛り上げる演奏姿が脚光を浴びた。
イベントを盛り上げる法輪功のパレード
イベントを盛り上げる盛大な天国楽団の演奏
好評を博した法輪功の花車
基隆中元祭の目玉は「水燈パレード」と「放水燈」である。パレードは旧暦7月14日の夜7時からスタートした。煌びやかにイルミネーションされた山車が市内を練り歩き、各山車を主宰するのは基隆の主要氏族で、一族の名誉をかけて各チームとも豪華な装飾を施し、競い合った。その華麗かつ壮観な様子はまるで南米のカーニバルのようである。
中元祭は、158年も伝承されてきた台湾の夏の伝統行事である。台湾開拓時代に大陸より入植した出身地の異なる集団間で、水利や開墾地の争奪などで争いが絶えなかった。咸豊元年(1851年)8月、ついに漳州(しょうしゅう)と泉州(せんしゅう)の人々との間で多くの人々が死傷する騒ぎ「漳泉械鬥事件」が起こり、これを鎮めるために民間武術で競うこととなり、今日に至って神々に武術を奉納する元となった。また中原の風習として行われていた旧暦7月の盂蘭盆を同時に行い、オランダ人やスペイン人との戦いの烈士、武闘で亡くなったり、海や伝染病で亡くなった無縁仏も一緒に供養するようになった。
天国楽団の団員達は、パレードで自作の美しい曲を人々に披露した。また、仙女の衣装を身にまとった女性修煉者や腰鼓隊、各種の横断幕、威風堂々とした隊列は人々の脚光を浴びた。パレードの目的は、法輪功を紹介し、中共(中国共産党)当局による迫害の真相を伝えるためである。仙女たちは人々に真相を伝える資料や、蓮の花が描かれたしおりなどをプレゼントした。
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2012/9/4/135278.html)