寧夏回族自治区:裁判所が理由もなく開廷を延期
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 【明慧日本2012年9月25日】中国の寧夏回族自治区中衛市の沙坡頭(さはとう)区裁判所は先月10日、法輪功修煉者・孫建鋒さん(40代)に対して開廷することを決定した。その日、孫さんの友人や親戚が裁判所にかけつけ、傍聴しようとしたが、「今日の開廷を取りやめ、開廷日を後日通知する」と裁判所側に告げられた。情報によると、裁判所側が孫さんの弁護士による弁護を阻止しようとしたからだという。しかし、開廷の延長が決まってから1カ月以上が経ったが、いまもなお開廷日は知らされていない。

 孫さんは蘭州市鉄道局に勤務していた。今年3月30日、法輪功修煉者・常秀娥さんの自宅で、常さんと、常さんの家を訪ねた孫さん、修煉者・黄玉霞さんと共に、中衛市・国保(国家安全保衛)大隊の警官に不当に身柄を拘束された。そして、警官は常さんの自宅の家宅捜索を行い、パソコンやプリンタなどの私物を没収した。

酷刑演示:老虎凳

拷問の実演:トラの椅子

 3人は中衛市公安局で枷をかけられたまま、殴る蹴るの暴行、ビンタ、殴打、拷問などを加えられた。孫さんは釈放されずに拘禁され続けたが、ほかの2人は健康診断の結果が不合格だったことで、帰宅させられた。

 孫さんに対する開廷が取りやめられた8月10日以後、孫さんの家族は裁判所へ行き、孫さんの件について聞いたが、裁判所側は「この案件は上の部門に送った」と答えた。家族は孫さんを連行した国保大隊の責任者に尋ねようとしたが、責任者は異動があり、すでに引越してしまい、異動先の職場を誰も教えなかった。仕方なく、家族は市610弁公室のリーダーに孫さんのことを聞いたが、リーダーが「この件のことはよく知らない」と答えた。

 情報によると、留置場に拘禁されている孫さんは全身にあせもができ、警官に薬を強制的に飲ませられたため、口をこじ開けられるとき、数本の歯が抜け落ちてしまったという。これを聞いた孫さんの家族は、さらに孫さんの安否について不安になっている。

酷刑演示:背吊铐
拷問の実演:吊るし上げられる

 かつて孫さんは、法輪功を学んでいるという理由で労働教養を4回宣告されて拘禁された。施設では、辛い労働や灌食、暴行などを加えられた。独房に監禁された孫さんは、72日間吊るし上げられ、髪の毛やヒゲが伸び、ぼんやりとしていて、服はぼろぼろで、足の指が変形した。その後、孫さんは寝たきりになり、2カ月後にやっと歩けるようになった。孫さんの手首には今でも手錠をかけられた傷跡が残っている。

 現在、孫さんの案件について、誰も責任を負わず、孫さんを釈放しない状況である。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/9/19/262984.html)
 
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