【明慧日本2012年9月28日】上海市徐匯(じょかい)区に在住の法輪功修煉者・柏根テイさんは9月10日、修煉者・姚玉花さんと一緒に外出中、警官に不当に身柄を拘束された。今回の連行は、柏さんにとって6回目である。かつて柏さんは、労働教養所や刑務所などに5回、計9年6カ月間拘禁されたことがある。
かつて柏さんは、北京石油部に勤務し、人事担当だった。その後転職し、上海市徐匯区に居住。1999年7.20以後、柏さんは法輪功を学んでいるという理由で、中共(中国共産党)当局から、さまざまな迫害を加えられた。
1999年7月24日、柏さんは体育館で朝の煉功をしたため、徐匯区公安支局に48時間拘留された。その後、法輪功の修煉を続けているという理由で、1999年10月20日~2001年10月19日までの2年間、市青松女子労働教養所に拘禁された。教養所では毎日18時間以上の重労働を科された。
1999年7.20以降、上海交通大学の学生(法輪功修煉者)は、法輪功に着せられた罪を晴らすため、北京へ陳情に行った。中共当局は、この陳情が柏さんの計画によるとして、柏さんに労働教養3年を宣告した。2002年2月~2005年2月まで、柏さんは市青松女子労働教養所に拘禁された。労働教養期間中、家族との面会、仕送り、手紙などは全て禁止された。
2005年6月16日、柏さんと姚さんは地下鉄の駅で警官に不当に連行され、徐匯区刑務所に29日間拘留された。柏さんは刑務所で、断食を行い迫害に抗議したが、下半身裸の状態で、手足を24時間縛られ、トイレへ行くことも許可されなかった。
柏さんは断食9日目に、医者に大量の血液を採取された。医者は柏さん本人と家族の過去の健康状態を詳しく聞いた。断食12日目、柏さんは意識が朦朧とする中で「私は修煉者として、まだやりたいことがある。生きなければ」と自分に言い聞かせて断食を中止し、食事を始めた。しかし、医者が駆けつけて来て「誰が彼女に食事を与えたのか」と怒り出した。医者の反応はとても不思議なものだった。その後、国内で「不当に逮捕された法輪功修煉者が生きたまま臓器を摘出された」という記事を読んで、柏さんは「自分が刑務所で灌食の拷問を受けなかった理由は、臓器狩りの対象だったのだ」と知った。
2006年5月23日、柏さんは中共当局に「上海6カ国トップ会議」が開催されるという口実で不当に身柄を拘束され、徐匯区刑務所に10カ月間拘禁された。その後、懲役4年6カ月の実刑判決を宣告され、上海市松江女子刑務所に拘禁された。
刑務所で拘禁中、柏さんは迫害に対して、受刑者用の服を着用しない、番号札を付けないなどの行為で抗議した。そのため、独房に監禁され、シャワー、洗濯、トイレに行くこともすべて禁止され、しかも4年間も継続された。その間、柏さんはさまざまな拷問を加えられ、ひどく苦しめられた。柏さんは精神病患者用のきつい服で締め付けられ(きつく締められると深呼吸ができない)、片方の腕を胸、もう一方の腕を背部に、それぞれ手錠で固定された。その状態のまま、柏さんは3~7日間放置された。
9月10日、残酷な迫害を長期間受け続けてきた柏さんは、再び連行された。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)