明慧法会|ある警官の修煉の歩み(四)
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文/中国の大法弟子 純心

明慧日本2012年10月5日】

 六、迫害に反対して、共産党を脱党する

 ある日、上司は「あなたはよく外出して、都市部の人とも頻繁に連絡しているらしいね。刑務所に異動してくれ。そこに泊まって、外出をせずに、おとなしくしてください」と言ってきました。私は、「私はどんな悪い事もしていないのに、どうして私の自由を制限するのですか? 都市部に行って、知人と友達を訪ねてお付き合いをするのは、私の自由です」と答えると、彼らは「制限するかしないかは私の勝手だ、法輪功の人に対しては制限しないと」と、理不尽なことを言いました。私は、「共産党は法輪功の修煉を禁止するでしょう。それならば、私は共産党を脱退します!」と言って、1枚の紙に「法輪功を修煉するために何回も迫害に遭ったため、厳正に声明して、共産党を脱退する」と書きました。

 その時、私は心の中に何の考えもなく、労働教養とか刑罰とかを恐れる気持ちは少しもありませんでした。彼らは門の外まで私を追いかけて来て、「純心さん、あなたが脱党すると、私達は全員停職処分にされます。脱党する人がいると、上司は責任を取らないといけないのです。では、こうしましょう。異動は党委員会が決定したことなので、あなたはやはり刑務所に異動してください。ただあなたの自由を制限したりしません。家に泊まってもどこに行っても、自由にしてください」と言いました。その時、師父が言われた「念を正しくすれば 悪はじぐに崩る」(『洪吟二』「何を恐れる)の法理をいっそう理解できました。

 定年退職した後、居住地の派出所はいわゆる「敏感日」になると、指定場所の会議に参加することを私に強要してきました。私が断っても、彼らはこれが上からの要求だと主張しました。絶対に邪悪な指図に従いたくないのですが、どのように対処すべきか分からず、同修と交流すると、同修は「断固として行ってはならない。行ったら邪悪に従うことになる」と言って、私の決心を固めてくれました。

 私は元の勤め先に行って、法輪功学習者の事情を「管理」する係に、「私は定年退職をしたのに、あなたたちはまだ地方の派出所に私を懲らしめさせるのか」と言って、派出所が言ったことを彼に教えました。彼はすぐ派出所に電話して、「あなたたちは聞きなさい、今後地方の派出所はむやみに純心さんのような古い警官を呼び出すなんてことをしてはいけない。彼のことは私が管理するので、彼に関する用事は私を通してくれ」と命令しました。このようにして、派出所は二度と私を呼び出しませんでした。

 その係は私に共産党の党費を納めるように促しました。脱党申請も書いたため、決して党費は払わない、と私は答え、また「すべてあなた達のためです。あなた達に警察という『死亡率の高い職』から離れてほしいです。どうしても離れられない場合、仕事上の便宜を図って法輪功修煉者を守ってください。彼らのような良い人を守ると、きっとあなたに良い報いがあります。もしそれと逆なことを行なえば、自分自身と親族を害することになります。法輪功は最高の仏法で、法輪功学習者は実はみな、高僧よりも慈悲かつ偉大な人なので、あなた達のような衆生を救うために、彼らは生死も度外視しています。すべてあなた達のためです。法輪功を迫害する人が悪い報いを受ける例はとても多いので、あなたたちは、自身で選択をしてください」と話しました。

 彼は突然周りの警官に、「あなた達は、よく純心さんに学んでください。彼は本当に賢明で、かつ彼を恨もうとしても恨む気持ちが生じません。彼を懲らしめる理由も見つかりません。さすがかつての『優秀警官』だ」と話しました。また私に「純心さん、あなたが良い人でとても能力があると知っています。私ももうすぐ定年退職するので、善し悪しを区別しないような無謀な人間ではありません。しかしあなたも安全に注意してください」と言いました。

 七、修煉後の不思議な出来事

 私の天目は開いていませんが、修煉の中で、やはり少し不思議なことが起きました。

 ある日、夢の中で私は交換台に息子のポケベルの番号(私はふだん、息子のポケベルの番号をどうしても覚えられないが、夢の中で正確にその番号を言えた)を呼び出すと、電話交換手は「彼に連絡がつかない、彼は事故に遭った」と答えました。「どんな事故か、どんな事故か」と聞いても、交換手は何も答えませんでした。

 目が覚めてから、私はとても不安になりました。私は普段ほとんど夢を見ないのに、こんな奇怪な夢を見て、何かが起きようとしているのでしょうか? その日、息子は車を運転して某所に行く用事がありました。私は彼に夢のことを教え、今日は運転をせずに列車に乗っていくように勧めました。息子は私の言う通り列車に乗って、午後、無事に家に戻りました。

 2日後の昼ごろ、息子は、今日も○○に行く用事があり、しかも車を運転していかないといけない情況だと私に告げました。私は再三に息子に安全に注意するようにと言い聞かせましたが、翌日の午前、息子が交通事故に遭ったとの連絡を妻からもらいました。病院に駆けつけたところ、息子は少しも怪我をしておらず、事故の一部始終を話してくれました。

 当時、一台の貨物車が速いスピードで息子の車に向って猛接近してきて、ぶつかる寸前、息子はハンドルを回して車は畑に突進しました。それから、どのように車から這い出たか、彼自身もよく覚えていないようです。事故現場の付近は断崖であるため、数秒の差があれば、息子は間違いなく断崖から落ちますが、タイミングよく畑に突進したのです。車を修理工場に運んだら、「車の運転席はこんなにぼろぼろで、運転手はきっと死んだのだろう」と修理人が推測しましたが、息子は「この車を運転したのは私だ。見て、少しも傷ついていないよ」と言いました。修理人は「では、家にきっと菩薩を供えているでしょう。こんなに大きい災難も免れたのだから!」と驚きました。この出来事は、まさに師父がおっしゃった「一人が煉功すれば、まわりの者に恩恵を与えることになります」(『転法輪』)のとおりです。このことから私は、更に家族に真相をはっきりと伝えなければと悟りました。

 もう一つの例を挙げます。私が修煉を始めて間もない時に、左目ではっきりと「真」の字が見え、天目のところに「善」の字が見え、右目に「忍」の字が見えました。時には壁に、地面に突然一体の仏像か道士の塑像が現れ、注意深く見ようとするとまた見えなくなりました。夏場の午前8時、9時の時でも、私は強い日差しを直視することができます。太陽は青い円盤のようになって、10数分直視してもまぶしいと感じません。もちろん、上述のことについて、私は追求したりしていませんでした。

 もう一つの例があります。私はある80代の、かつて朝鮮戦争に行ったことのある退役軍人に真相を伝えた時、彼は法輪大法に不遜なことを言い、また「共産党は毎月私に数百元の退職金をくれ、私は食べるものも飲むものも足りて、のんびりと暮らしているので、あなたの言ったことを信じない」と言いました。私は「お爺ちゃん、信じなくても、法輪大法に不敬なことを言わないでください」と言っても、彼は頑固に私の話を聞いてくれませんでした。1カ月後にまた会った時、彼は「しまった、私の口が歪んで、食事をするのも困難になり、よだれがよく出る。病院での検査の結果は顔面麻痺と言われて、年を取ったため治癒ができないのだ」と苦を訴えました。

 「前回、法輪大法を罵らないでくださいと言っても、あなたは信じなくて、悪い報いを受けたのですね」と私は答えました。彼は「すみません、私が悪かったです」と謝りました。「誠心誠意に反省すると、私の師父はきっとあなたを許します」と私は彼に教えました。また1カ月経って、口が正常になった彼に私が再会した時、彼は「何の薬も飲まずに回復した、ありがとう!」と喜んでいました。私は、「あなたが過ちを認めたので、師父はあなたを助けてくださったのです。お礼を言うなら、私の師父に言ってください」と言いました。

 もう一つの例を挙げましょう。ある78歳の同修Bさんが急に発病して、子供たちに強引に病院に搬送されて、あと2、3日の生命しかないと診断されました。私は病院に行って、人事不省のBさんの耳元で「どこがしっかり行っていないか、自分で原因を探してみてください。そして、師父に助けてもらいましょう」と話しました。「お父さんはきっと助かる」と言う私に、Bさんの息子は「あなたに賭けます。もし父が回復できれば、我々家族もこれから法輪功を修煉します」と言いました。私は承諾して、そして私の要求に協力するようにと息子さんに要請しました。

 一人の同修が病院に残って、可能な限りBさんに師父の説法録音を聞かせて、Bさんに「法輪大法は良い」と暗唱することを忘れないように促していました。翌日、Bさんの意識が回復して、おかゆを食べたいと言い、1週間後、自ら退院すると言い出しました。Bさんは私に、「今回の入院は、私が色魔に妨害された結果で、私がしっかりできていないからだ」と話しました。それから彼は完全に回復して、今まで通りに法輪功の真相を伝えることで活躍しています。彼の家族も『転法輪』を読み始めました。

 内に向けて探せば、私に至らないところはまだ多くあります。例えば、親族に対する情がとても重く、安逸心から真相を伝えることに100パーセントの力を使っていないことや、当地区の邪悪を滅するための発正念を十分重要視していないことなど、今後改めなければなりません。

 (完)

 (明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/12/9/249455.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/12/22/130274.html)
 
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