【明慧日本2012年10月5日】河北省唐山市の中学校教員である、法輪功修煉者・べん麗潮さんが数日前に神韻公演DVDとポスターを制作したという理由で、唐山市路南区裁判所に12年間の不当判決を言い渡された。べんさんは法廷で、拷問や脅し等の手段を使って自白を強いたり供述を誘惑され、罪を認めなければ妻と娘を逮捕すると恐喝されるなど、警察による卑劣な行為を暴露した。
中学校教員の法輪功修煉者・べん麗潮さん
唐山市の警察、検察、裁判所関係者の違法行為に対して、べんさんの弁護士が上級裁判所に上訴状を提出し、べんさんへの不当判決を取り下げ、被告人の無罪を宣告するように訴えた。一方、警官ら違法者達に、利己目的で法律を濫用する罪、公民の宗教信仰の自由をはく奪する罪の刑事責任を追究するようにと申し立てた。そのうえ、路南区の国家保安警察に対して、証拠を捏造すると私財を横領する罪名で刑事責任を追究するようと強く要求した。
べんさんは唐山市の中学校の教員を務めていた12年間は、慎重かつ誠実で生徒と保護者に大変好評を受け、何度も「先進従業者」に選ばれる優秀教師だった。1999年7月、中共が公然として法輪功を迫害し始めて以来、学校側は真、善、忍の信仰を放棄しないという理由で、べんさんの「先進従業者」の名誉を剥奪した。それでも、べんさんは不平不満もなく教学にたゆまず務めてきた。
今年2月25日朝、べんさんは突然、唐山市路南区警察に市第二留置場まで強制連行され、監禁されるようになった。留置場では地元の警察に拷問や脅し等の卑劣な手段を使い、自白を強いたり供述を誘惑したりし、7月26日に唐山市裁判所が神韻DVDとポスターを制作したという理由で、べんさんの裁判を行った。
べんさんの妻・周秀珍さんは、法輪功を修煉していないにもかかわらず、夫と共に連行され、拘禁された。警察は家宅捜索、連行する際に、何ら証明書も提示せず、没収した家財についての記録もなかった。そのうえ、べんさん夫妻の十数万元の現金を騙し取った。裁判が行われる際、裁判所は理由もなくべんさんの妻の傍聴権をはく奪した。
法廷で、べんさんは路南検察院に提示された証拠に対して、「もし罪を認めなければ警察が妻と娘を逮捕すると私を恐喝していた。そのうえ全く関係のない人物と事件を強引に私に着せ、証拠を捏造しようとした」という事実を暴露した。
べんさんの弁護士が法律に基づ、証拠の合法性、真実性、関連性の角度から原告人の訴訟を一つずつ否定した。裁判長と裁判官は何度も弁護士の質疑を阻止しようとしたが、最後に弁護士が「この事件に関わる唐山市路南区警察、検察、裁判所関係者で不法に横領した家財を山分けした容疑者に対して、利己目的で法律を濫用する罪名で刑事責任を追究すべきだ。同時に被告者の無罪を宣告し、即時法廷にて釈放すべきだ」と強く要求した。
べんさんは最後の陳述の中で「真・善・忍を信じて良い人になろうとすることは間違いではない。是非の前で正しい選択をして自分に良い将来を残そう」と、法廷にいた全ての警察、検察、裁判所関係者に忠告した。しかしながら事実に背き、法律を踏みにじる中共の裁判所、べんさんに懲役12年の不当判決を言い渡した。べんさんはすぐに上訴を提出し、現在は公文書が唐山市中級裁判所に送られた。
べんさんの妻は、唐山市の各関係部門宛に訴状を送付し、路南公安分局の国家保安大隊の警察がべんさん夫妻を強制連行した際に、私財の十数万元の現金を騙し取った事実を訴えた。(詳しい内容について、明慧ネット2012年7月22日掲載の文章「中学校教員に不法判決 警察が十数万元現金を騙し取る」を参照。)