【明慧日本2012年10月8日】米国議員106人は今年10月3日、米国務長官ヒラリー・クリントン氏宛に連名で書簡を送った。本人の同意を得ていない状況下で、生体臓器狩りを行う中共(中国共産党)当局の犯罪行為を提訴し、厳正に関心を持つ意を伝えると同時に、米国務省が把握している中共による法輪功修煉者の生体臓器狩りに関係する全ての情報を公開するよう強く要求した。
106人の米国議員が連名で、中共の生体臓器狩りの黒幕の公開を要求
下院議員ロバート・アンドリュース氏とクリストファー・スミス氏を発起人とする今回の連名書簡では、以前に米国会で「中共が宗教信仰者と政見異見者から臓器を摘出している。つまり中国の病院と医師(共犯者)が強制的に受刑者(不法に拘禁されている法輪功修煉者)から生きたまま臓器を摘出している」という証言が得られた事実を指摘した。また重慶市副市長・王立軍は、政治亡命の目的で駐成都米国領事館に駆け込んだ際に、法輪功修煉者の生体から臓器狩りをする凶悪な犯行を自白した可能性が高いと見られ、議員たちは現在、中国で実際に起きている移植用ドナーを乱用する行為、および王立軍が領事館に提出した書類を含めて、国務省が把握している全ての関係情報を公開するよう強く要求した。
以下は、106人の米国議員が、国務長官宛に提出した連名書簡の訳文である。
親愛なる国務長官殿
臓器移植は現代医学において最も偉大なる進歩の一つです。道徳基準に沿って施されれば、命を救うことができ、現実に多くの命が救われています。移植医学分野において、数多くの実績を上げてきているにも関わらず、臓器移植の成功は臓器の適合性が条件となっており、通常では臓器ドナーへの需要は供給を遥かに超えているのが現状です。一部の国では移植用ドナーの需要が原因で、臓器ドナーの闇市(ブラックマーケット)をもたらしています。米国と世界各地の医師において、海外における臓器ドナーの不道徳な入手ルート、および乱用行為に益々関心が集まっています。最も深刻な中国では、想像を絶する人権侵犯が既に実在している事実を厳重に表明します。
中国の医師・王国奇さん(音訳)は「中国で死刑囚からの臓器摘出を施したことがある」と、2001年米国下院国際関係委員会で証言しました。今年9月12日の証人を含めて、議会で証言する証人が相次いで現れています。証言によると、中共が宗教信仰者と政見異見者から臓器を摘出しており、つまり中国の病院と医師が強制的に受刑者から臓器を摘出しています。生きている法輪功修煉者、ウィグル人、チベット人と家庭キリスト教会の信徒が、臓器狩りの対象者となっている事実を告発しました。
今年2月、重慶市副市長・王立軍が政治亡命の目的で駐成都米国領事館に駆け込んで24時間以上も滞在しました。話によると王立軍は自ら生体臓器狩りの恐ろしい犯行に参与したとのことです。米国領事館で、王立軍は既に法輪功修煉者の生体から、臓器を摘出する犯行を自白した可能性が高いと見られ、領事館側は入手した犯罪の証拠を公開させたうえで、適切な措置を取り犯罪の抑止に協力すべきだと指摘します。
私たちは、中国で実際に起きている移植用ドナーを乱用する行為と、王立軍が提出した書類を含む全ての関係情報を公開するよう国務省に強く要求します。