遼寧省：女性の法輪功修煉者が受けた残酷な迫害事実

 

　【明慧日本2012年10月15日】遼寧省黒山県に在住の法輪功修煉者・張英東さん（55歳女性）は、黒山石油会社に勤務し、オフィスの主任だった。張さんはかつて、心臓病、糖尿病、神経衰弱、慢性虫垂炎、関節炎、椎間板ヘルニア、乳腺炎など多数の病気を患っていたが、1997年から法輪功を学び始め、法輪功の修煉を通じて、奇跡的に治った。元気になった張さんは仕事で職責を果たし、家でも良妻賢母で親孝行な嫁になった。

　しかし、1999年7.20から、中共当局は法輪功への弾圧を開始した。張さんは法輪功を学んでいるという理由で、この数年、中共（中国共産党）当局に留置場や労働教養所に送り込まれ、残酷な拷問を受け、恐ろしいほどの苦痛を与えられた。

　2005年10月25日朝、県公安局国保（国家安全保衛）大隊の警官4、5人は「電気メーターを調べに来た」という口実で張さんの自宅に押し入ってすぐ、家宅捜索を行い、張さんの家にあるパソコン1台、プリンタ2台、法輪功の関連書籍、法輪功が迫害されている内容のチラシを没収した。そして、警官らは、張さんを家から引っ張り出し、3階から階段を引きずってパトカーに強行に押し込んだ。

拷問の実演：両腕を背中に回されて手錠をかけられる

 　張さんは公安局で、警官に両腕を背中に回されて手錠をかけられた。強行に両腕を回された張さんは右腕を負傷し、上げられなくなった。

　その日の午後、張さんは県留置場に移送された。張さんは断食で拘禁に抗議したため、灌食を強いられた。警官数人が張さんを押し倒して体と頭を固定し、指ほどの太さのチューブを張さんの鼻から胃に挿入した。張さんは苦しくて、鼻と喉から血が流れたが、灌食は5時間も行われたという。

拷問の実演：灌食される

　張さんが留置場で拘禁されて2カ月が経った日、県裁判所が張さんの裁判を開廷しようとしたが、張さんの健康状態に問題があるとして中止した。しかし、2006年1月16日、張さんは何度も意識不明になった状態で県裁判所に秘密裏に開廷され、懲役7年の不当判決を言い渡された。そして、2月9日、2カ月間も食事していなかった危篤状態の張さんは、警官に無理やりパトカーに入れられ、大北刑務所に送られた。

拷問の実演：足かせをはめられる

　刑務所の健康診断で張さんは心臓衰弱、腎臓機能の衰弱、極度の栄養不良など、4種類の病気を診断された。警官は刑務所に賄賂を渡して張さんを入れようとしたが、刑務所側は張さんが死ぬかもしれないと恐れて入所を断った。仕方なく、警官は張さんを県留置場に連れ戻した。

　留置場で張さんは拷問され続けた。張さんは警官に両腕を背中に回され、ガムテープで固定され、4日 間灌食を強いられた。それにより、張さんは黒っぽい血を吐いた。留置場側は張さんが留置場で死ぬことを恐れ、治療を受けるための「一時出所」の措置を取らせ、張さんを帰宅させた。しかし、帰宅した翌日も公安局の警官は張さんの家に行き、張さんと家族に嫌がらせをした。張さんは迫害から逃れるため、家を出て流浪生活を余儀なくされた。

　2007年9月11日、 張さんは鉄嶺市に在住の法輪功修煉者を訪問したとき、鉄嶺市公安局の警官に連行された。張さんは自分の名前を言わなかったため、警官にスタンガンで膝、肘に電気ショックを加えられた。張さんは警官に「あなたたちのやり方は違法です」と言うと、警官は「共産党は法輪功に対して法律は関係ない」と言い、張さんを鉄嶺市留置場に拘禁した。

　留置場で張さんは殴打され、7日間足かせをつけられ、ベッドに固定された。断食で抗議をした張さんは灌食を強いられた。その後、2007年10月23日、健康が悪化した張さんは馬三家女子労働教養所に送られた。

　教養所で張さんは睡眠をはく奪され、強制的に洗脳された。2008年の中秋節、張さんは警官に呼ばれ警官のオフィスに入ったが、警官は「なぜ勝手に入ったのか」と怒り出し、張さんにビンタを張った。張さんは「人を殴るのは法律違反です。謝ってください」と言っただけで、警官に靴の裏で顔を殴られ、スタンガンで電気ショックを加えられた。張さんの右目は2週間ほど腫れ上がったという。

　妥協しなかった張さんは2日間吊るし上げられ、手錠が手首に食い込み、血が流れ、何回も意識不明になってしまい、想像できないほどの苦痛に耐えた。

　その拷問で張さんは自立生活ができなくなり、服を着るのに人の手を借りなければならなかったが、労働ができない張さんはマスクを付けることを許されず、多くの粉塵がある労働の現場に立たされた。

　教養所の数々の迫害により、張さんの右腕の感覚がなくなった。

　以上、張さん本人が話した事実である。張さんが受けた残酷な迫害は、すべで秘密裏に行われたという。