遼寧省の裁判所 女性2人に不正裁判
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 【明慧日本2012年10月30日】遼寧省瀋陽市の瀋北新区裁判所は今月18日、法輪功修煉者・呉麗梅さん(40代女性)と董慧娣さん(69)に対して、無実の罪を着せ、不正裁判を開廷した。

 法廷で呉さんは「私は何の法律も違反しておりません。私は不当に拘禁されてから、食事を与えられず、トイレにも行かせてもらえませんでした。そのうえ、国保(国家安全保衛)大隊の警官・段慶祝は、私にいわれなき罪を着せ、捏造した文書に、私の手を捉まえて強制的に拇印したのです」と述べた。

 董さんは法廷で「法輪功の真相」のDVDは誰からもらったのかと聞かれ、「自分で作りました」と答えた。すると、裁判官はすぐに法輪功に対して誹謗中傷の言葉を発した。引き続き、董さんは「世界で法輪功を修煉する人は100数カ国にいます。中共(中国共産党)政府だけが法輪功を許していません。『真・善・忍』に従う人のどこが間違っているのでしょうか」と話した。

 2人の話に対して、裁判官は反撃する言葉がなく、早々に裁判を終わらせた。当日の裁判では、呉さんと董さんの家族2人しか傍聴を許されなかった。

 呉さんは瀋北新区新城堡村に在住。呉さん一家は法輪功を学んでいるという理由で、中共当局からさまざまな迫害を受けた。呉さんの夫・梁志紅さんは2001年7月31日、地元派出所の警官に連行され、懲役6年の不当判決を言い渡された。刑務所で梁さんは繰り返し殴打されて腕を骨折し、頭部の頭蓋骨も凹んだ。

 今年の6月7日夜8時ごろ、瀋北新区公安支局の警官数人が突然、呉さんの自宅に押し入り、何の証明も提示しないまま呉さん夫婦を連行した。警官はさらに、呉さん夫婦を連れて、呉さんの息子の家に侵入し、息子も連行した。その後、呉さんの夫と息子は解放されたが、呉さんは新城子街派出所に拘留された。

 その後、呉さんは瀋陽市第一留置場に拘禁され、迫害されたため高血圧と心臓病の症状が現れた。

 呉さんが連行された当日、瀋北新区公安支局は「18大(中国共産党18回大会)の保安」の理由で、新城子街、財落鎮、馬剛郷、黄家郷で多くの法輪功修煉者を拘束した。

 董さんは瀋北新区馬剛郷に在住。今年5月27日、董さんは下寺村で村人に法輪功が迫害されている真相のDVDを配った際、馬剛郷派出所の警官に連行された。その後、警官は董さんの自宅で家宅捜索を行い、ノートパソコン1台、テレビ1台、法輪功の関連書籍数冊を没収した。

 董さんは5月28日から、瀋陽市造化第一留置場に拘禁されているという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/10/24/264412.html)
 
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