【明慧日本2012年11月6日】黒竜江省ハルビン市道外区に住む老婦人・李学君さん（68）は2011年元旦早朝、自宅で道外区民強交番の警察、町内会の主任、見も知らぬ三人によって、ハルビン市第二留置場（俗に「鴨小屋」と呼ばれている）まで不当に連行された。
4月25日午前10時、ハルビン市道外区裁判所は、李さん及び他の法輪功修煉者たちに対して不公平な裁判を行った。
最近の情報により、李さんは迫害されて意識不明の昏睡状態に陥り、現在は刑務所管理局センター病院8階の「特殊患者」病棟内に不当拘禁されていることが分かった。
数日前、李さんの親族と友人が病院に見舞いに訪れたが、病棟の隅々まで探しても李さんがどこにも見当たらないため帰ろうとしていた。エレベーターに乗り最上階の8階で扉が開くと、「特殊患者入院病棟 立ち入り禁止」と書かれた鉄の檻が目に飛び込んだ。その時、警察が中から出てきて一緒に下まで降りたが、再び8階に戻ろうとするとエレベーターのボタンが全く動かなくなった。つまり、8階は常に施錠されていて、内側から開錠されなう限り入れないようになっているということだ。また、階段から上がろうと試みたところ、8階につながる階段も施錠されていた。同じく「特殊患者入院病棟 立ち入り禁止」と書かれたプレートが掛けられていた。
李さんは、ハルビン市日常生活用品化学二場を定年退職した。法輪功の教えである「真・善・忍」を信奉しているという理由で2年間不当に拘禁された。毎年、「敏感日」になると、地元の居民委員会共産党書記が自宅に来て嫌がらせをした。
1999年、中共が法輪功を迫害し始めて以来、李さんは何度も迫害された。
2000年12月8日、李さんは陳情するために北京まで行ったが、ハルビンから北京行きの汽車内で身分証を携帯していないことを理由に（身分証はハルビン市道外区黎華交番の警察に騙し取られた）、鉄道公安警察に長春での下車を強制された。ハルビン市道外区東原交番の所長らは李さんを長春駅からハルビン市道外区東原交番まで強制的に連れ戻し、所長をはじめ順番に、李さんに暴力を加えた。李さんは顔面が変形するほど殴られた。
凶悪な警官らは、李さんの所持品を調べるために強制的に衣服を脱がせ、わずか数十元の現金を奪った。法輪功修煉者たちから奪い取った所持金を集めて、警官全員で41元ずつ山分けした。その後「今夜はしゃぶしゃぶでも行こうか」と騒ぎ立てていた。しかし、李さんは食事、水、トイレに行くことまで禁止されていた。
9日午後、李さんの地元の警察二人が李さんを引き取りに来たが、警官は、殴られてすっかり様子が変わってしまった李さんを見つめて同一人物だと確信できなかったため、引き取りを拒否した。最終的に、李さんは本籍地の警察まで強制的に送られたが、警察は歩きながら「殺すぞ、家族全員を殺してやる」と理性を失った罵声を浴びせていた。
2000年12月10日、李さんはハルビン市第二留置場（俗に「鴨小屋」と呼ばれている）に連行され、18日間拘禁された。李さんは所持品検査のため強制的に服を脱がされた。そして、長時間にわたって窓際に座らされた。声を出すこと、水を飲むこと、動くことなど一切許されなかった。少しでも動けば、警察の指示を受けた囚人が李さんに暴行を加える。真冬のハルビン市は極めて寒冷で、冷え込んだ夜でも李さんは強制的に冷たい鋼の上で寝させられた。法輪功を学んで良くなった右足は、拷問によって古傷が再発してしまった。わずか十数日間で、李さんは非常にげっそりやつれてしまった。
李さんは出所後も、「敏感日」の度に居民委員会の主任及び地元警察に尾行され、自宅まで来て嫌がらせされた。2001年4月14日、李さんは道外区に住む同修の自宅を訪れて10分も経たないうちに、道外区大興街交番警察に駆けつけられ交番まで強制連行された。そして、14時間の拘禁後に解放された。
2002年5月19日、道外区の黎華警察が黎華街道事務所の主任の指示により、李さんに手錠をかけて黎華交番の地下室にあるパイプ椅子につないだ。翌朝、李さんをハルビン市第二留置場に送り込むため、数箇所の検診センターで李さんの健康診断を行わせたが、結果が不合格のため入所拒否となった。しかし、黎華警察はそれでも諦めず、偽造した李さんの情報を直接ハルビン市公安に送った。ハルビン市公安は偽造データをもとに李さんに2年間の労働教養を言い渡した。その後、李さんは万家労働教養所で迫害され続けた。2003年初め、長期にわたって迫害され続けた李さんは、歯が抜け落ち、白髪が急増し、重篤な心筋虚血を起こして意識不明となった。万家労働教養所の看守は、李さんの容体が悪くなった時の責任から逃れるため、2千元をおどし取ったうえで李さんに治療のための仮釈放手続きを許可した。
（注：法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
