江蘇省:党大会開催で公務員24時間監視される
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 【明慧日本2012年11月15日】江蘇省昆山市長江地区の副主任、政法委員会(610弁公室を直轄する組織)の副書記ら数人が今年9月下旬、法輪功修煉者・李紀南さん(58歳女性)の家を訪れた。彼らは李さんに「中共18大(中国共産党18回大会)期間中は市内から出てはいけない。お前の行動を監視する」と告げた。

 その後しばらくして、地元の政府職員は李さんが住んでいる祝家厙12棟に監視カメラを取り付けた。その行動が住民たちの反感を買い、住民たちは監視カメラを取り外した。しかし、彼らは再び監視カメラを取り付けたが、再び住民に取り外された。その後、3回目も取り付けたが、やはり取り外された。

 しかし、今月1日、市国保(国家安全保衛)大隊、610弁公室は人を使って李さんを24時間監視するようになった。昼に居民委員会(共産党の最下部組織)の人で、夜は派出所の警官で、数十人が交代して李さんを監視している。

 李さんが買い物に出かける時はもちろん監視の人がついて来るが、お風呂に入るときも、2人の男に浴室の前で監視された。李さんが孫を迎えに行くときも監視がついており、息子の家の前にも監視カメラを設置され、李さん本人だけでなく家族まで監視されている。

 李さんは修士を終了後、教師として勤めていた。その後、李さんは公務員に合格し、長期にわたって、貧困学生を援助する仕事をしていた。李さんは1993年から、山東省沂蒙山区の臨ジュツ県に住む、当時小学校2年生の貧困学生・宏剛さんを支援し始めた。李さんは親子のように10数年にわたって、経済の援助だけではなく、精神的な面でも支援し、2人はいつも手紙を出し合っており、宏剛さんは李さんのことを李先生と呼んでいる。

 しかし、2002年11月、李さんは法輪功を学んでいるという理由で連行され、当局に不当判決を下された。そして、李さんは宏剛さんと連絡ができなくなった。その翌年、宏剛さんは優秀な成績で大学に進学できた。宏剛さんはとうしても李さんに進学したことを報告したかったため、手紙を何通も出したが、「宛先人不在」で手紙を戻された。その後、宏剛さんはどうしても李さんに会いたいと思い、李さんとのことを新聞記者に話した。2006年3月27日、『昆山日報』が「優しい李先生はどこにいますか」というテーマで、李さんのことを報道し、李さんを探したという。

 2006年5月、李さんは解放されたが、絶えず地元の警官に嫌がらせをされたため、家を出て、放浪生活を余儀なくされた。

 2009年5月、李さんは自宅に戻った。そして、警官は李さんの家に向かって監視カメラを設置し、李さんを監視した。

 2010年上海万博の期間中、李さんは7~8カ月間にわたって、監視されていた。2010年4月18日、李さんの母(80代)は遠い地方から娘を訪ねた。母は列車に降りると、娘の周りを多くの人が囲み、みな娘を監視している人だと知って驚いた。その後、母と娘は散歩するときも、買い物に行くときも、つまりどこへ行っても、多くの人がついており、監視されていた。そのため、母はひどくショックを受けた。

 2010年4月25日、李さんは母と一緒に上海にいる親戚の家を訪ねようと思い、列車に乗るため駅に着いたが、監視人にすぐ警官に通報された。その後、多数の警官が駅に押し寄せ、警官は李さんに「昆山市から出るなと言っただろう。列車に乗ったらすぐにおまえを逮捕してやる」と脅迫した。仕方なく、老いた母は目に涙をうかべながら、娘と別れ、一人で旅先に行くしかなかった。

 現在も、万博のときと同じように、李さんは当局に自由を奪われているという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/7/265168.html)
 
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