明慧法会|警察官の夫のそばで真相を伝える(一)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2012年11月23日】師父、こんにちは! 同修の皆さん、こんにちは!

 以前は、修煉において決して精進しているほうではないと考えていたので、法会への投稿とは無縁だと思っていましたが、学法チームでの交流を通じて、修煉体験を書くことも法の実証に繋がると分かりました。慈悲なる師父が長い間私たちを苦労して救い済度してくださっており、少しも体験がないはずがありません。今までは全く書いたことがありませんでしたが、この度初めて修煉体験を書き出して、師父にご報告すると同時に、同修の皆さんと切磋琢磨したいと思います。

 一、心を修め 人を救う

 真相を伝える事に得手不得手はありません。学法と修めることをきちんと行えば、世の人が真相を受け入れやすくなり、人を救う道は自然に広がってゆきます。

 恐れる心を取り除き、警察官の夫のそばで真相を伝える

 私は縁のあるすべての衆生を逃さないようにしようと誓いました。師父が縁のある衆生をそばに来るように按排してくださったので、師父の慈悲とその命を大切にしなければなりません。しかし私に乗り越えられないハードルがありました。それは夫(警察官)と一緒にいる時に真相を伝えられないことでした。夫と一緒にタクシーに乗って出かけることは多いのですが、その際、夫に嫌がられるのではないかと気になり、運転手に真相を伝えられなかったことがほとんどでした。この状態を続けてはいけないと考え、次回は必ず真相を伝えようと決めました。ところが、いざとなると心が落ち着かなくて、結局運転手は「三退」に同意しませんでした。タクシーから降りた後に夫は「どうしても真相を伝えたければ一人で乗っている時にして、私と一緒の時はやめてほしい。もし内側からロックされて交番まで連れて行かれたら、私を巻き込んでしまうではないか」と不満そうに言いました。それからタクシーに乗る時は、二度と続けて真相を伝える事ができませんでした。心の中で「一家三人の生活は夫の給料に頼っているので、万が一彼が巻き込まれたら子供の教育にまで影響が出てしまう」と、自分に言い聞かせました。

 帰宅後に学法して、大法弟子としてはまず衆生を救う事を第一に考えなければならないと、自分の正しくない状態に気づきました。すべては大法によって定められており、私情、金銭、夫の機嫌などが原因で目の前に現れた衆生を救わないなら、大法弟子と言えるでしょうか? 衆生を救う妨げになっている原因は情、私心、恐れだと分かりました。

 ある日、また夫と一緒でした。タクシーに乗り込んだ途端、衆生を救う妨げになるすべての要素を取り除くと発正念を始めました。また夫に対して「私達は夫婦であり、あなたもきっと法のためにやって来ているに違いない。衆生を救う事を妨害しないようにすれば、あなたも功徳を積むのです。あなたの分かっている一面は間違いなく私を支持しているはずです」と、強い正念を発しました。

 それから私は真相を伝え始めました。最終的に運転手は「三退」を約束してくれました。タクシーから降りた後、夫は何事もなかったかのように「行こうか!」と声をかけてくれました。なるほど! 今までのすべては自分の恐れる心が悪い働きをしていたのです。それを取り除けば環境も変わるではありませんか。

 それから夫と一緒にタクシーに乗る時は、必ず真相を伝えるようにしていました。心が動揺するような状態の悪い時もありましたが、それでも目の前に現れた衆生を逃しませんでした。例えばある日、運転手はずっと口を閉じたままで態度が非常に悪かったのです。そこで目的地に着くまでに加入している党の関連組織を確認しました。運賃を支払う時は私がお金を持っているので夫が先に降りました。それから私はドアを半開きにして若い運転手に話を切り出しました。「お姉さんはあなたに打ちあけたい事があるの。すべてはあなたのためなのです。きっと今日のあなたとの出会いは偶然でないから」と、真相DVDを差し出しながら、「真相を知る必要があるから時間がある時に必ず観てね。『法輪大法は素晴らしい』を覚えておいてください。テレビの報道は共産党の作り話なので絶対に信じてはいけません。共産党は数え切れないほど悪い事をしてきたので、今は『天が中共を滅ぼす』ということは皆が知っています。党、団、隊から離脱しておくと無事が守られるのです」と話し続けました。運転手は話を聞きながら頷いてDVDを受け取り、その場を去っていきました。

 私が振り返るとそこに笑っている夫がいました。「どうしたの? まさか恥ずかしいんじゃないよね。車に乗っている時に伝えればいいのに!」と言いました。「乗っている時はちょっとその運転手に自信がなかったの。だから降りる時にドアを半開きにしたのよ」と説明すると、夫は「それぐらいの度胸しかないのか? いつも正念が強いと自負しているじゃないか」という夫の言葉を聞いて、私は自分を探しました。やはり恐れる心があったのです。頭の中で無意識のうちに邪悪を認めてしまっていました。私が今行っていることはこの宇宙において最も正しいことなので、これから正々堂々とやっていこうと決めました。

 以前、夫は真相を認めようとしませんでした。私が学法し内に向けて探すことによって夫は浄化され態度が完全に変わりました。ある日夫の職場にいた若い同僚(警察官)が病気で亡くなりました。特殊な職場なので危篤などの良くない事が起きると、軽蔑されるのを恐れて皆隠していました。亡くなった後に知らされた夫は、帰宅後に「もし早く知っていれば見舞いに行ったのに。三退をさせて『大法は素晴らしい』と念じさせれば、もしかしたら病気が治っていたかもしれないね」と残念がっていました。

 実は生命の本性における分かっている一面は、いかなる職業にも関係なく、大法は命が助かる唯一の希望だと分かっています。私たちが大法の要求に符号するように修めていけば、衆生も大法の素晴らしさを次第に分かるようになります。

 引け目と恨みを取り除き、多くの警察官に真相を伝える

 私は子供の頃から司法関係者の中で生活していました。周囲は刑務所や労働教養所で働いている人が多く、利己主義、現金主義、嫉妬心が強く、魔性が大きいのが特徴です。中共が法輪功を迫害して以来、この環境は大法弟子を迫害する「黒い巣」となっていました。幼年の頃の教師は、「黒い巣」で率先して迫害するリーダーになっていました。この特殊な環境の中で成長した私自身も、利己主義などの良くない習性を帯びていました。法輪大法を修煉してから大法の要求に照らして、自身にあったたくさんの正しくない状態に気づきました。

 私は迫害に反対するために真相を伝えたり陳情に出かけたりして何度も強制連行され、灌食などの拷問による残忍な迫害を受けました。家に戻った後、内心では周囲の警察官に真相を伝えるべきだと分かっていながら、大法弟子への迫害を思い出すと、罰に当たればよいという強い恨みを抱えていました。何度も不本意ながらも真相を伝えてみましたが、「他の事なら言ってもらっても構わないが、それなら話すのを止そう。信じないから」と相手の冷たい態度に遭いました。心の中で「どのみち私は真相を伝えたのだからいいですが、後悔しないでよ。聞けば自分にとって良いことがあるのに」と思いました。

 家に帰って学法する時、師父の「先ほど言いましたが、この世の人と大法弟子と比べて、現在大法弟子の人数は非常に少ないのですが、皆さんはこれほど大きな歴史的使命を担っています。各地区の大法弟子は基本的にその地区の衆生が救われる希望であり、しかも唯一の希望です。そこの衆生は皆さんから福音を聞き、皆さんが真相を伝える中で彼らに大法とは何かを認識させなければならないので、大法弟子の責任は非常に大きいものです」(『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』)を読みました。

 「今の生活環境はきっと当初の自分の選択に違いない。ここの衆生を救いたい」と私は思いました。どうして周囲に対して会いたくない、伝えたくないという抵抗があるのかと内に向けて探しました。そこで劣等感が見つかりました。この数年は迫害されて仕事を失い、家に帰れず路頭を放浪しました。しかし警察官らは私を追跡し迫害することで出世したり金持ちになったりしていました。そこで「一体大法弟子は何を求めているのか? 果たして常人のものなのか? 大法弟子の使命は人を救う事ではないか?」と考え直しました。それから「コンプレックスを取り除き、人を救う妨げになっている要因を解体する。私がここで暮らしているのは、ここの衆生と縁があるからだ。師父よ、今後は誰でも縁のある衆生を私に出合わせてくださったら、必ず善の心を持って真相を伝えて救い済度します」と誓いました。

 観念が変わるにつれ、環境も次第に変化が起こりました。以前は私を見ると皆が無視していましたが、現在は遠く離れていても「お帰り! この数年たくさん苦労してきたね。修煉を続けたければ十分に安全に注意を払って、修煉すればいい」という理解のある言葉をかけてくれるようになり、心からの気遣いを感じました。近隣は家庭内で起きたトラブルまで私に相談するようになりました(以前は起きた不祥事の全ては近隣と同僚に隠していた)。私が法輪功の真相を周囲に伝え、もしその家族が迫害に加担していれば、そのまま続けていったら自身と家族に害をもたらすと説明しました。労働教養所で放送を担当している警察官は真相を聞くと、「そうだね。もう二度とはあんな事(法輪功を迫害する事)はしない」と約束してくれました。

 ある日、夫と付き合いのある総務部まで、用事をしに行きました。昔のクラスメイトがここで働いていることを思い出して、数年会っていないけれど、彼に真相を伝えたいという念が起こりました。ちょうど帰ろうとした時、彼が階段を上がってきました。出世して偉くなった彼には、会いたくてもなかなか会えないので、とても嬉しく思いました。「あなたは相変わらず本当に若いね」と彼も驚いた様子でした。そばにいた彼の同僚達も調子に乗って「彼女は本当に若く見えるね。比べてみればあなたはおじさんくさいよ」と相槌を打ちました。「それは法輪功のお陰です」と私は答えて、法輪功の真相と共産党に迫害される事実を伝えました。彼は真剣に話に耳を傾けてくれました。最後に嬉しそうに食事にまで誘ってくれました。その日は時間が取れなかったので食事の誘いを断りましたが、彼は今度の同窓会には必ず来るようにと連絡先の電話番号を残してくれました。今度の同窓会は更に多くの人に真相を伝えるチャンスに違いないと思いました。

 (続く)

 (明慧ネット第8回中国大陸大法弟子修煉心得交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/11/15/249224.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/11/18/129555.html)
 
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